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【完全レポート】toC PM Night #3 ~グロースハックの本質を語る~

【本記事の趣旨】
toC PM Nightを参加したので、
・イベントでの学びを共有
・雰囲気を伝える
事を目的に、レポートを書きました!
参加者目線の感想も含め、なるだけ来られてない方に向けてお役立ちできればと思ってます。(多分読めば参加したのとほぼ同じ学びが得られます笑)

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【まずはイベント概要】
詳しくはこちらにお譲りします笑
PMが少ないためか、PMに関するイベントは身内感の強い雰囲気のものが多いように思うが、今回の参加者は100名超え!
著名な方も発表や運営に関わってる印象で、最後のQ&Aでも会場内から質問が飛び交い、非常にオープンな学びの場という感じでした!

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【どんな内容だったのか?】

⑴3名のプレゼンターのプレゼン

大変学び深い内容だったので、参加しないと聞けないスライド外の話も再現する形でお届けします(ただ資料が入手できなかった発表は、執筆者のまとめのみですm(_ _)m)

1人目:MESON inc CEO 梶谷健人さん

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梶谷さんの内容は、スライドが整理されすぎてて、こちらのスライド見ていただければほとんどわかります(笑)

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スライドを見ていただく前提で、こちらのnoteではイベント中のお話の内容を補足するので、並べて見てください

梶谷さん)
テーマは、本質的だけど、中上級者が意外と見落としがちな3つのこと。
気合い入れすぎて、100枚以上にスライドがあります笑

36枚目
梶谷)「データだけでやりがちがことが多い」
筆者)確かに、データだけで決めようとしてたな。。

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39枚目
筆者)ヘルスチェックするものか。確かにPR/広告でごまかせない指標であるので適切そう。グロースハックとしてという以上に、スタートアップとして重要。

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45枚目
梶谷)
メトリクスだけでも奥深い。一つにまとめるとこの図です。
North Star MetricsはKGIとKPIを橋渡しするために、ビジョンとデータで選び、改善のためにはカウンターメトリクスをチェックにしましょう

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53枚目
梶谷)これもインスタの例で説明します。この図は、初日の投稿と翌日の再訪問率の関係を表すグラフです。

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55枚目
梶谷)このデータを見つけると、ジャンプさせてあげる施策を打てば改善する。
説明するとシンプルだけど、これくらいシンプルにアプローチできてない企業の方が多いです。
筆者)これすごくわかる。シンプルにしないとな。

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58枚目
梶谷)ピポットテーブルを作りまくる。
データサイエンティストは違うかもしれないけど、マーケティングの人がやるならこれ!

ローデータをエクセルで出して、アクションごとにピポットテーブルを見てあげて、ジャンプする箇所を見つける。

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72枚目
梶谷)10回に1回施策があたればいいと言われてるが、ユーザーテストしてればwhyがわかってるから、外すことってそんなにない。

ユーザーテストは遠回りなようで近道になる。

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81枚目
梶谷)一個例としてレベニューを因数分解すると、
・ユーザーがどれだけいて、
・ユーザーのうちどれだけ時間を使ってくれるか、
・時間のうちどれくらいお金使ってくれるか。

このシンプルな式があると、道に迷わない。整理しておくのが重要です。

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83~85枚目
梶谷)最高最悪のユーザーフローの作成はどのチームもやるべき。
そのサービスでユーザーがする。あるべき姿と直すべき姿のそれぞれの極を理解できる

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86枚目
梶谷)また現状の数値と目標数値を記入すると、チームとして理解する。
・全体像把握
・問題箇所の認識を揃える
の2つの意味で大事。

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87~88枚目
梶谷)2つめは、KGIツリーで整理するのが重要。

データ全体を見てないデザイナーとかの場合、俯瞰で整理してあげないと、なんで今施策をしてるのか?迷ってしまうことがよくある。
だからツリーで理解し、誰でも迷わないようにする

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89~91枚目
梶谷)3つめはタスクフロー図。

ユーザーのタスクフローを、全体の流れを整理した図。
施策をやる中で、全体のフローが複雑になってて、それに気づかぬ間に機能を追加してしまい、最終的にユーザーにとって複雑なタスクになってて、エンゲージが下がることがよくある。
その複雑性のヘルスチェックをみる必要がある。

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95枚目
梶谷)僕の場合は、iOSは1週間、アンドロイドは2週間でやってた。

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99枚目
梶谷)施策の振り返りミーティングを持ってて、週次で祝っていた
飲みに行ったりしなくてもいい。きちんと祝う。

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103~104枚目
ベーシックなマインドセットから、ステップアップの方法まで、中身は具体きてにこちらに書いて公開してるので見てね

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最後に。
今日は、ストイックなグロース論をしたがMESONはARサービスをしてる。
グロースの本質をおさえて、ARしてるとこは海外のカンファレンスでもいない。AR時代を見据えて、一緒に働ける方を求めてます
プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーはこちらにご気軽に連絡ください

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2人目:pixiv プロダクトマネージャー村馬賢介さん

(筆者まとめです)

ピクシブ株式会社の理念は、創作活動がもっと楽しくなる場所を作る
サービスであるpixivの登録ユーザーは、現在実は日本より海外の方が多い。

Pixivにおける3つの工夫。

⑴SPAによる読み込み速度の向上
結果閲覧数が40%改善した。

⑵海外ユーザー向けの、タグの検索改善
海外ユーザー向けにタグの翻訳
ハッシュタグにして、タグの認知率が上がった

⑶レコメンドの改善
結果ユーザーのアクション数が上がった

これら3つは創作物の発揮する価値を最大化するという理念に繋がっており、分かりやすく言うと、pixivユーザーが好きな作品を見つけるまでの時間を短くしたと言うこと。
時間に関しては他サービスも同じなので、ぜひ参考にしてほしい。

最後に、Pixivもプロダクトマネージャー募集中です。

※追記※
資料も手元に届いたため、共有いたします。
詳しい内容はこちらの資料をぜひご覧ください

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3人目:Mirrativ PM 伊藤紀節さん

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(筆者まとめです)

テーマは、『サービスを圧倒的に成長させるユーザーとの向き合い方』
伊藤さんは、以前はDonutsでゲーム開発をしており、今はPMとしてMirrativのお手伝い中。
軽くMirativeの紹介をすると、わずか数タップで、ゲーム配信ができるサービス。7割8割はソシャゲの配信が多いそう。

コンセプトは、友達の家でドラクエやってる感じ、でそれをバーチャル上できる。雑な空間を作って行きたい。
最終的には、ゲーム画面をmirativeで配信するのが当たり前にしていきたい。現在は、配信者も増えており、利用時間も、配信側視聴側共に平均100分くらい。
今日はこのような熱の高いユーザーをつくっててこれた背景をお伝えしたい

ユーザーの声を反映するのが効果高いと思ってます。
そのために週1回twitterのリプなど、ユーザーさんの意見/要望などを全員で確認する時間を持ってる。
具体的にどんな改善があったか事例を紹介します。
配信が終わった後に、来てくれた視聴者にメッセージを飛ばす機能がある。
その機能に対して、「一つずつタップするの面倒臭い」と声を頂き調べると、その方は3000人視聴者がいて1時間くらいかけていました。
なので、一括で送る機能を実際作りました

この事例において着目頂きたいのは、作った機能は重要でないです。
よくある事として、サービス初期はスピード感大事だから、機能>UXで作る。ただ細かいUXも改善したい!
なので、”どんな小さい声に向き合う”

方法としては2つ。
・アンケートも頻繁にとってる
・リアルタイムでユーザーが使ってる様子を、エンジニアにも見てもらう
今日は、アンケート事例をお伝えしたい
アンケートでは、「一緒にゲームするのに、フレンドにならないのが面倒くさい」という声が100件もきた。
日々我々も使っており共感するので、実現可能な形で実際作った。ユーザーIDを保持しておいて、ユーザーIDをいつでも送って、一緒にゲームできるようにした。

しかし、アンケートにある改善案は、プロダクトに全部がマッチしてるかわからない。
なので、かなり丁寧にポリシーにそうかは確認する
今回の機能は、コミュニケーションが失われるのでは?とか話した。

また運営メンバーの配信もサービス上でしてる。今週でた新機能のご紹介など話してる。
ユーザーさんと生のやりとりが大事だよねと思ってるし、せっかくの生のコミュニケーションが取れるサービスだから。


⑵質疑応答

ここからは質疑応答です。質疑応答も全てお届けします。

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Q.2つの数字が見つかる時に、相関関係なのか、因果関係なのか見分けがつかず迷っている。どのように向き合うべきか?
A.梶谷)
よく出る問題。実際記事も書いてる。こちらをご覧ください
Noteにあるように
・順因果
・逆因果
・単純相関
の3つがあり、グロースの観点では順因果を見つける事になる。
見つけ方には3つある。
⑴自分の感覚で分かるもの
⑵際どいのでユーザーテストで定性でみる。ユーザーに使ってもらってユーザーのテンションの変化を見る
⑶際どいので、ABテストをして、動かしてみる

Q.施策の優先順位がある場合、レビューから時間が発生するとき、KPI改善の待ちの時どうすればいいか?
A.梶谷)
基本入れ子にやって、Aやって、効果出る待ち時間にBをする。
その際に施策の効果測定のために、気をつける事は2つ。
⑴KPIどうしをかにばらないよう、動かすKPIをずらす
⑵母集団をずらす
この2つのどちらかをするといい。

Q.皆さんのnorth star metricsはどうなってる?
A.伊藤)mirrativは明確においてない。理由は一個にできないから。配信者と視聴者も鶏卵の関係に近く、どっちも大事してる。
A.村馬)pixivも明確においてない。KPIとしては作品が閲覧される回数を増やし、MAUを増やしたりする。投稿数をあげるためにも、作品が閲覧される回数を追ってる。
A.まだmesanはサービス出してなくて、準備してる状態。ただ考えるとすると、今はARサービスの検索のボリュームを増やす事を意識してる。今は啓蒙をしてるから。


⑶グループワーク&全体発表

ここからは、グループに分かれワークをし、その後全体発表をしました。
テーマは、「グロースハックをするにおいて大事な事」


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発表者1人目
「普通の事をする」
グループ内では、普通の事する事はうまくいくよねって話になった。
ただ、普通の事をし尽くした後は、頭を捻らないといけないよねというのも、共通した意見としてありました。

梶谷)
商品一覧を作るとか当たり前だけど効果ありますよね。グロースハックに銀の弾丸はないと言われてる。普通のことやるのはまさにその通り。
ただ、自分の普通を広げるのが大事だと思う。僕らもProduct Huntなどで、プロダクトを使いまくるのを仕組み化してる。他のサービス見て、これは!というものが入ってくると、それが普通になってる。
この内容もこちらのノートにもまとまってるのでぜひ!


発表者2人目
「熱量の高いコミュニティづくり」
サービス作る時はインタビューもしっかり行っており、熱量の高いファンコミュニティを作り出す事はできた。
しかし最近使い出したユーザーに、熱量の高いコミュニティに触れて同じように高くなってもらう事が、なかなか以前のようにいかないのですが、どうすれば良いでか困っています。

伊藤)
みんなが使ってるなら機能に落とし込めばいいじゃんという考えで、先に登録してるユーザーがしてる遊び方なら、それを機能にするようにしてる。
するとチュートリアルとかも作れるから、新しく入ってきた人も馴染めるのかなと思います

発表者3人目
「ユーザー像のイメージを個人やチームに落とし込むこと。その際勝手なイメージにしないため、データをもち軸をブラさないこと」
失敗事例としては、「施策を効果を狙いすぎ、ペイン解決からそれて、ヘイトやネガティブな声が上がった事」

クラシルPdM奥原さん
僕らのサービスのユーザーは30、40代の女性で献立を立てる人。自分年齢も性別も違い、ターゲットと違う。
なので、ユーザーのイメージを共有するために、実際にサービス使って、料理したり、一週間献立を立てて、やってみる事を、エンジニアやデザイナーともやった。
村馬)
ユーザーがどのように使ってるかの動画を流した時に、あっという間に認識がそろった経験がある。
新しい事を始めた場合も、やってる理由をtwitterに発信すると、Pixivユーザーの中でも、特に海外からの人からは反響があった。ヘイトを買わないために、できる限り多くの人に理由を共有するのがいいと思います。

⑷懇親会

美味しいご飯を運営の方がご用意していただけ、立食形式で交流をはかりました。意見交換もでき、親睦も深まる時間でした

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総括して、toCサービスをメインテーマに、
著名なプレゼンターから学び深いを得られ、
グロースハックにおける多くのお困りあるあるを解消でき、
他社の方々と仲良くなれる場所ですごくよかったです。

twitterにも他の参加者の声が上がっているので、
#pmnightでぜひ見てみてください

次回があればまた参加したいと思います。
運営の方々本当にありがとうございました。

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