かぎね

緊張しいの関西人、2児の母。Jリーグ・川崎フロンターレサポーター。noteでは気が向い…

かぎね

緊張しいの関西人、2児の母。Jリーグ・川崎フロンターレサポーター。noteでは気が向いたことや心が動いたことについて書いています。スキ、コメント、フォロー励みになります。

マガジン

  • フロンターレ関連

    応援している川崎フロンターレに絡んだ記事です。サッカーの技術的なことは一切書けませんが、いちファンの心情など。

  • 息子の発達と成長

    3歳の時に軽度知的障害と自閉傾向の診断を受けた次男の、発達や行動に関する記事です。経験したこと、感じたこと、現在困っていること、将来への不安と希望、など。

  • noteを書く。文章を書く。

    誰かの心になにかを残せる文章を書きたい。「書くこと」についての記事をまとめました。

  • 140字で読書記録

    読んだ本のいちばん印象に残った要素を「つぶやき」の制限字数内に凝縮したものです。

最近の記事

  • 固定された記事

近くて遠い聖地が教えてくれたこと

この「推し活」全盛の世の中で、私はなんだかんだ理屈をつけては自分の「好き」に正直でいることを自らに禁じていました。 好きな人やものに対してまっすぐに愛を注ぐ人を見ては、私もかく生きたいとうらやむ一方、この程度の「好き」しか持っていない私にその資格はないという気持ちも消えませんでした。 雷鳴が響く春の夜、冷たい雨風が、私の心を覆っていた何かを吹き飛ばしていきました。 + + + + + + + + 川崎フロンターレを応援するために等々力陸上競技場に足を運ぶようになってか

    • 難易度高めのマルチタスク

      駅からの道もまだおぼつかなくて、やや緊張しながら速足で向かう。目的地の建物が視界に入るとほっとしつつ、高揚感も伴ってさらに歩みを速める。 幟(のぼり)、垂れ幕、照明・・・スタジアムが近づくにつれて目にするいろいろなものが目新しくてかっこよくて。サッカー観戦を始めたばかりの頃のわくわくした気持ちをちょっと思い出す。 マッチデー。ホーム開幕戦。開門時間に合わせて到着した私の最初のミッションは、この日だけスタジアム内に掲出されるという選手ごとの写真パネル。入場して即、お目当ての

      • 大好きな選手の移籍に寄せて

        いつかこのときが来たらnoteを書こうと思っていて、でも今こうやって書こうとしてるけどなにを書いていいのかわからない。 何度も下書きを開いて閉じて。合間合間に今までのことを思い返して泣いて。延々と繰り返して一週間が過ぎた。 心を込めて自分なりの素敵な文章を書くんだ、って。タイトルもエモいやつ考えるんだ、って。そう思ってたけど今の腫れぼったい自分にはそんなのひねり出せそうにない。 だけど、新しいチームのユニを着て新しい場所で始動する姿を見たらまた違った感情になる気がするか

        • わたしが見ていたいもの

          いつから好きなのか、とは聞かれることはあっても、どこが好きなのか、とは意外に聞かれないし自分も他の人に聞かないかもしれない。 「山村選手が好きなんですか?」「はい!」「かっこいいですもんね」「はいっ!」以上、みたいな。間違ってないし全然それでいいんです。 でも、どこが好きなんですかと改めて聞かれたとき、自然と「かっこいい」以外の言葉を探した。「かっこいい」以外の惹かれているところも含めて簡潔に示してくれる言葉を。 で、出た答えが「なんかずっと見ていたいんです」 自分が

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          4本

        記事

          この夏が最後の夏だったとしても

          たまたま見つけて何気なく開いて読んで、目が離せなくなった記事があります。 移籍間近との報道だったか、報道じゃなくてただささやかれているだけだったか。好きな選手への「行かないで」と願う気持ちと、「行かないで」だけではない複雑な心情が綴られていました。 それを書いた方の記事はそのひとつだけ。アイコンの設定も自己紹介もなく。フォローもフォロワーもゼロに近い数字だったはず。苦しい胸の内を吐き出したいがためだけにアカウントを作ったようにも見受けられました。 スキを押そうとして迷っ

          この夏が最後の夏だったとしても

          あっちもこっちも踏んばりどき

          「お宅の次男さん最近ちょっと目に余るので、お母さん学校まで見に来てもらえませんか?(意訳)」 ・・・とのお言葉を先生よりいただきまして。ここ数日、ずっとではないですが学校で息子に付き添っています。 もともとがすごく自由人な子なので、先生から学校での様子を聞いていてもあまり気にしていなかったんです。前の学年のときも、支援級の先生に見守られながらのびのびやっていて、そんな中でも成長が見られていて。学年が上がって環境も変わったし、落ち着くまでは多少不安定になるのもしょうがないよ

          あっちもこっちも踏んばりどき

          待つこと、通うこと、信じること

          スマホに配信されたメンバー表に今日もその名前がないことを確認し、選手バスを待っていた場所からそっと離れる。 スタジアムに入り、他にすることがなくなっても、なんとなく足は座席に向かずに売店が並んでいるあたりをうろうろする。 選手ウォーミングアップのアナウンス、そして大好きなはずの選手紹介のBGMが聞こえてきても、通路からぼーっと外を眺めたまま。選手入場の直前になって、ようやく席につく。 推しのいない選手バス。推しのいない選手紹介。推しのいないピッチ。開幕して2か月、ホーム

          待つこと、通うこと、信じること

          本当に変えたかったのは名前じゃなくて

          私がnoteとTwitterで使っているこの「かぎね」という名前。無性に変えたくなったんです。本名に寄せた名前にしたい!っていう衝動が突然湧いてきました。 ただ、継続して交流している方が少しずつ増えてきた今、簡単には決心がつきませんでした。申し訳ないし、これまで築いてきたものがリセットされるような怖さもあって。 いったん保留ということで自分の中で落ち着いたんですが、一時は嫌悪感と呼べるくらいかぎねが嫌でした。 SNSの名前なんて深く考えずにつけたらいいし、深く考えずに変

          本当に変えたかったのは名前じゃなくて

          傘差してならんで歩くその距離に

          傘なんて2~3歳くらいで使えるようになると思うんですが、うちの次男は4歳になっても5歳になっても断固として拒否していました。 もちろん使えるようになってほしくて、それはもう何度も声をかけました。雨の日の幼稚園の行き帰りは必ず彼の傘も持って。でもいつも差さないし、閉じた傘を持つことすら嫌がるから、傘はつねに私の手首。 何がストレスって、手首にかけた傘が濡れた地面にべちゃっと落ちるとき。かがんで拾うのも嫌だし、拾おうとして他の荷物までべちゃっと落ちてしまったときにはもう、スト

          傘差してならんで歩くその距離に

          卒業はいつも希望に満ちた旅立ちではない

          先日上の子が小学校を卒業したのですが、式終了後の本人のテンションがあまりにも低くて。 連日続いた式の練習やこれから始まる中学校生活に前向きな感情を持てていない話は聞いていたのですが、写真一枚撮らせてもらえないとは。 式では真剣な表情で堂々としていたし、受付時にもらった手紙もしっかりとした内容で率直に感心しました。やらされ感なんてみじんも見せなかった。でも話をふられるのも嫌だろうなと思うと、ほめることすらためらわれて。 行き場をなくしたメッセージはTwitterに流しまし

          卒業はいつも希望に満ちた旅立ちではない

          たのしかったよ またあおう

          古いカレンダーの裏いっぱいに、次男が文章を書いていました。 週末と学校の代休日を利用して私の実家に滞在中、長男が体調を崩してしまって。自宅に帰る日の前日になっても、次の日に長距離移動に耐えられる状態になっているのかはっきりしない状況でした。場合によっては私がいったん次男だけを連れて帰り、夫に託してから実家に戻ることも考えていました。 自閉症の特性からイレギュラーなことに弱く、予定の変更は前もってしっかり知らせておかないと気持ちが崩れてしまう次男。 お兄ちゃんは一緒かもし

          たのしかったよ またあおう

          あの雨の日、とびっきりの笑顔で階段を駆け上がっていった君に

          時間が合うときは、応援するチームの公開練習に足を運んでいます。 この選手の調子がどうだとか、あの戦術練習の意図はどうだとか、そういったことはよくわかりません。ただ、ときには笑い声が響くいい雰囲気の中で真剣に取り組む選手たちの姿には、試合で見るのとはまた違った魅力があって。スタジアムと同様、何度でも来たい大好きな場所です。 その日は練習開始前から冷たい雨が降っていました。あいにくの天気のせいか見学者は珍しくまばらで。 毎回だいたい決まった位置で見学するのですが、その日はす

          あの雨の日、とびっきりの笑顔で階段を駆け上がっていった君に

          ふらっとしれっと戻ってくるよ。ノートにも、noteにも。

          少し前に書きましたが、長年手帳を使っています。ここ数年はマンスリータイプの手帳とふつうのノートを使った2冊体制です。 手帳には、日時の決まっている最低限忘れてはいけない予定を。ノートの方は、日々のやることやったことを中心に何でも書いています。 日付の入っていないふつうのノートでスケジュール管理をするの、すごく気にいっているんです。 何がいいって、日付の入っている手帳と違い、どれだけさぼっても空白ができない。 手帳ユーザー&元ユーザーの皆さん、空白だらけの自分の手帳を見

          ふらっとしれっと戻ってくるよ。ノートにも、noteにも。

          2月になった!待ちきれない気持ちを書きなぐる。

          早いものでもう2月! 振り返ってみると、ふわふわと幸せに包まれた1月だったなー。 推し選手の契約更新という待望のお知らせで始まって。間を置かずして、その推し選手にお会いできるというビッグイベントも! シーズンオフなのにこんなに頭の中をフロンターレでいっぱいにして過ごせるなんて。本当に満ち足りた1か月でした。 2月といえば、17日にいよいよJリーグが開幕します!オフ長すぎるよと思っていたけど、意外にあっという間だったかも? 勝負事なので、これからはふわふわした幸せに加

          2月になった!待ちきれない気持ちを書きなぐる。

          どんなことも解釈は自分次第。あの選手との共通点から見えたこと。

          三笘薫選手といえば、昨年のサッカーW杯での活躍により一躍話題になり、現在もイングランドプレミアリーグでがんがん結果を出している選手。 2020年から2021年夏までJリーグの川崎フロンターレに所属しており、フロンターレ好きな私には当時からなじみのある選手でもあります。 そんな三笘選手と私、ある共通点があります。 それは、名前の「たけかんむり」が「くさかんむり」にしょっちゅう間違えられたこと。・・・あ、この先一切サッカーの話は出てきませんのでご注意を。 フロンターレ時代

          どんなことも解釈は自分次第。あの選手との共通点から見えたこと。

          誠実さの意外な一面と、それでも誠実でありたいという不条理

          「〇〇ちゃんだから言うんだけど」という前置きとともに、ちょっとした打ち明け話をされたんです。 うちに来てくれて長い時間おしゃべりして。互いに深い話もたくさんして。それまでも仲の良い友人だと思っていたけどその数時間でぐっと距離が縮まった気がした、そんな日のことでした。 しばらくたったある日、大勢集まって作業をする場があって、皆近くの人と雑談しながら作業していました。そこで、「〇〇ちゃんだから言うんだけど」と話してくれたまさにその話を、その人が他の人に話しているのが聞こえてき

          誠実さの意外な一面と、それでも誠実でありたいという不条理