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伝わるようで伝わらない、ちょっと伝わる広告のコピー

思わず2度見した電車広告があった。

秘密は水分量14%の髪

シャンプーの広告だったので、使えば髪の水分量が増えるのかなと一瞬思った。いや、でもよく見ると変だ。「水分量14%の髪」と書いてあるだけで、「水分量14%になる」とは書いていない。下に「濃密なうるおい」とあるから、結局シャンプーを使えば潤うんだろうけど、だとしたらこの「水分量14%」ってなんだ?シャンプーを使う以前に、そもそも水分量14%の髪が必要で、その髪ならシャンプーの魅力を引き立つんだろうか?

いやそもそも、「水分量14%の髪」ってどんな状態なんだろう?少なくとも乾燥はしていない。枝毛の原因を調べた時に、水分量7%以下だと枝毛・切れ毛になると書いてあったから。では一切傷んでない髪の水分量は14%なんだろうか?それなら、シャンプーのよさの秘密は、一切傷んでない水分量14%の髪が必要で、それ以下の水分量の髪には効果がないんだろうか??

「髪 水分量」で検索したけど、結局明確な答えは得られず。。。モヤモヤした気持ちのまま電車を降りた。

今日ふとこのシャンプーの存在を思い出したので、シャンプーのHPを見てみた。HPをみてようやく「水分量14%」の謎が解けた。

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シャンプー・トリートメントを使用した後の髪は、平均で12%の水分量になるらしい。しかしこのシャンプーを使えば、さらに多い水分量14%の髪になるので、潤いが持続する、と言いたいらしい。(多分)

ここまで調べて「なるほど」と伝わったけど、この表現では伝わるようで伝わらないんじゃないだろうか??髪に超詳しい人なら「え、平均的にはシャンプー後の髪の水分量12%でしょ!!??なんで14%!?」と思うかもしれない。でも世の中の99%以上の人は、髪の水分量なんて知らない。かろうじて私は水分量7%以下で枝毛・切れ毛になると知ってたけど、全く水分量の知識がない人は「14%って少なくない?」と思うかもしれない。

何となーく伝わるけど、伝わらないコピーだなと感じた。

この広告を見た時、ある漢方薬の電車広告を思い出した。1㎏分の脂肪を片手に持って、「これは1㎏の脂肪です」と男性が言っている広告だ。一瞬1㎏痩せると書いてあるかと思いきや、男性はただ1㎏の脂肪を提示しているだけで、Twitterで話題になっていた。これはあえてかもしれないけど、「水分量14%の髪」と同じような感じがした。

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ちなみにこのnote、完全に本質思考さんのnoteに影響を受けている。間違い探し好きの私は、どうにかおかしな点を見つけようとするけど、なかなか分からないで悔しい思いをしている。。。世の中、考えている人は考えてるんだなと感じさせてくれる記事ばかりで面白いし、刺激になる!


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