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「できないこと」を増やそう。2021年の振り返り

2021年、仕事をすればするほど「できない」が増えていった。

まず企画ができない。今年から料理系サイトの記事を企画・執筆する仕事に加わった。もともと、じっくり考えて企画を出すのが大好きだった。記事の企画を考えるために何時間もリサーチし、スーパーやコンビニを散策してネタ探しをした日もある。空いた時間は極力企画だしに使っていた。そうして大量にアイデアを書き出し、「これはイケる!」と思った企画案をつくりあげた。

自信満々に提出した企画だったが、なんと半分以上はボツになった。理由は、検索ボリュームと企画内容が合っていない、読者のニーズに合致していない、Webメディアの方針にあってないなど・・・・・・。先輩からの指摘はどれも納得できるものばかり。。企画が好きで得意だと思っていたけど、全然うまくできなかった。

「書くこと」も同じだ。幼い頃から作文が好きで、自分の文章には自信があった。noteをはじめたのも、編集者・ライターになりたいと思ったのも、全部文章がうまく書けると思っていたからだ。自分の話をするのが苦手だったけど、「書くことが好き」だけは堂々と人に話せていた。

だけど、原稿が全然うまく書けない。。。今年取り組んだグルメ系のWeb記事、料理系記事など、どれも想像以上に赤字が入った。入社当時よりは赤字の量はマシになったけど、まだまだ先輩のチェックなしに出せる状態ではない。書くことだけは「できる」と思っていたけど、勘違いだったかもしれない・・・・・・。

さまざまな仕事に挑戦した2021年は、こうして「できない」がたくさん増えた。企画・執筆に限らず、打ち合わせでの説明、撮影現場での対応、取材の質問、トラブルの対処など、思うように動けなかった出来事ばかり。きっと「できる」ことも増えているはずだ。でも圧倒的に「できない」の総量が勝っている。もし「今年成し遂げたことは何ですか?」と質問されても、うまく答えられないだろう。

だけど、「できない」が増えるのは決して悪くはない。

「できない」に気付くためには、新しい出会いが必要だ。出会いがなければ、自分の実力を知る機会もない。何も知らないまま、自分は「できる」と勘違いして生きていく。。。そっちの方がよっぽどダメージがでかいはずだ。

だからたくさんの「できない」にぶち当たった2021年は、仕事の幅が広がった成功の年だと思う。実際、大量の「できない」に悩まされた割に、仕事がすごく楽しかったし。

仕事だけじゃない。趣味の弓道も、「なかなか中らない」「昔からのクセが抜けない」とできないことだらけ。できないからこそ、毎週道場に通うほど夢中になっている。加えて最近、アニメに本格的にはまりだした。HUNTER×HUNTERは止まらないし、弱虫ペダルはキャラが魅力的すぎて二次創作探しが止まらない、NARUTOやブリーチもちゃんと見なきゃいけないし、鬼滅の新シリーズも始まってしまう。マンガだって読みたい作品が山ほどあるのに。。名作を見るには人生はあまりにも短すぎる。
書籍は相変わらず積ん読されており、本棚にはどんどん本が増えていく。。
カヌレ専門店のカヌレも、新作のコンビニスイーツも、クリームたっぷりのケーキも、食べたいものだっていくらでもある。

人生は「できない」との共存であり、戦いだ。

「できない」は、可能性であり、原石だと思う。すぐに「できる」に変わらないかもしれない。ただ2021年に出会ったたくさんの「できない」が、将来きっと大事な財産になるはずだ。

来年も、もっと多くの「できない」に出会いたい。


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このnoteは「書く」とともに生きるひとたちのためのコミュニティ『sentence』 のアドベントカレンダー「2021年の出会い」の5日目の記事です。

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