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読書記録 キレる!脳科学から見たメカニズム、対処法、活用術

読書記録 キレる!脳科学から見たメカニズム、対処法、活用術
中野信子さん著 小学館新書

◎はじめに
キレるということばは、私はあまり好きではない。
自分の中の感情が爆発するイメージがあるからだと思う。

自分の中のノーという感情を自覚したとしても、周りにそれを伝える時には、イヤです、くらいの少し柔らかめの表現をしたい。

何故なら私は、自分の感情を一度開いてしまうと、更にマイナスの感情が溢れてくるような気がするからだ。

だから、上手に嫌です、といいたい。

できれば、「これは私は嫌」という価値観を持っているなと、理解してもらえる状況でいいたい。

だから、嫌なもの、に対する価値基準が近い人のいる場がいい。

でも、それはこの多様性を重んじる時代において難しいかもしれない。

ならば、やはり状況に応じて、自分の価値基準を伝えていくスキルを持っていくしかないのかもしれない。



◎ざっくり要約

1.「怒り」はヒトが感じる自然な感情。そして自分を守るために脳に組み込まれたメカニズム。でも自分の中の怒りの感情や誰かの攻撃的な言動を受けることは辛い。

2.「怒り」の感情を持ったときに、言い返さないと相手は更に攻撃してくることもある。

3.生き抜くためには、キレるスキルを身につけることも大切。

4.キレるを科学する、
①「闘う」ホルモン、ノルアドレナリン。ストレスに反応して神経を興奮させ、やる気を出させるホルモン。さらにそれによって、扁桃体が相手に対する恐れや不快感を感じさせる。

②前頭前野は、思考や意識注意の集中や情動の制御をする。前頭前野が老化や障害をうけるなどにより、機能低下し、怒りっぽくなる。

③前頭前野の機能が強すぎたり、ドーパミンによる正義感から制裁行動がおこる場合は、攻撃の制御が効かないので、逃げる方がよい場合もある。

④思春期から作られる、男性ホルモンのテストステロンは思春期から増えて攻撃性が高まる。

⑤スキンシップを通して生まれるオキシトシンは、人との愛着関係が深まると言われているが、増えすぎると、憎しみや妬みの感情も高まってしまう。

⑥セロトニンは「安心」ホルモンと呼ばれてリラックスして満ち足りた気持ちになれる。少ないと前頭前野の働きが弱る



◎感想
後半は。日常の中でのキレるという感情の表し方、他の人がキレた時の対処の仕方が、ケースごとに書かれていて、思春期の子どものことなど脳科学的な説明で、今更ながら、なるほどと、思いながら読んだ。日頃、マイナス感情の表し方が苦手と思う方は、一度読んでみるといいかもしれません。


◎今日も最後までみていただき、ありがとうございます。


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