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少女卒業した女性が#ココロコスプレ歌ってみた(リアル女性とバ美肉考)

※バーチャルに関するメタ言及注意

リアル女子の「キモチ」と、バーチャル界の「バ美肉」に関するお気持ちポエムです。
上手く書けるかわかりませんが、書かないで消えてしまうよりはいい、の精神で書かせて頂きますね。

リアル女子は「バ美肉」美少女とはちがう

お友達の「バーチャル美少女ねむ」さんが、 #ココロコスプレ という素敵なオリジナル曲のリリース記念に、歌ってみた募集企画をされていました。
私はこの1ヶ月程「ぜひ参加したい」という気持ちと、
「でもこれは「彼女」達のストーリーであって、私のストーリーではないなぁ」という気持ちとの間で、葛藤していました。
結局、〆切り当日の深夜ギリギリになって、#歌ってみた を投稿しました。

大げさなことを言えば、
リアルな女子に生まれた者の気持ち、女子の「楽しさ」と「しんどさ」、そういうものが、
「バ美肉」の美少女達の、キラキラしてキッチュな(悪い物という意味ではなく、人工的でカラフルでかわいいという意味)世界に飲み込まれていってしまって、
存在しなくなってしまうような、そんななんともいえない心許なさも感じていました。

なので、まぁ、今これを書いている訳でもあるんですが。


「美少女になっちゃいけない」リアル女性たち



↑このツイートなんですが、
ねむちゃんに「美少女になっていい」と言われて、「なっていいのか…?」としばし自問したところ、
「いや、なっちゃいけないなぁ」という結論になりました。
正確には「ちゃんと卒業しないといけないなぁ」です。
自分は、彼女達と違って自分を顧り見ればそこに、リアルの女性の体があるわけです。そのアバターとリアルの体の距離は、彼女たちよりずっと近くて、ずっと地続きです。

生々しい話で申し訳ないのですが、私は数年前にリアルに40代になりました。
40代を迎えてからのこの数年、ものすごく葛藤がありました。(よく葛藤してるなぁ、この人w)
30代のうちはまだぎりぎりなんとか、「女子」の気分でいられました。
でも40代ではさすがにダメです。
本人にソノ気があっても、それでは「イタイ」人になってしまう。
きちんと「歳を取る」ことを受け入れないと。
白髪も生えるようになったし、体重も昔と比べて10kgどころでなく増えました。(体重増加量は10kgなんてそんな可愛いもんじゃないんですが、まだ残る女子の恥じらいで書けませんw)

漫画「幽遊白書」の幻海師匠と戸愚呂弟のエピソードをよく思い出しました。「あんたが歳をとればあたしも歳をとる。それでいいじゃないか」というやつです。
秋の燃える紅葉に自分を重ねてみたりもしました。

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そんなこんなで私は数年かけて、自分がもう「女子」じゃなく「大人の女性」なんだ、ということを受け入れていきました。
(大人の女性らしい振る舞いが出来ているとは全く言い難いですが、心構えの問題ですw)

ここへ来て、
「美少女になっていいんだよ♪」と言われて「美少女になっていいんだ!」と思ってしまったら、
自分は、自分の、卒業した若い「リアルの」「女の子の体」に未練を感じないで済む自信がありません。
彼女達と違って、自分はかつて「持っていた」のです、誰に作ってもらうでもなく、生まれつき自分の物として。

(無意識に) 渇望してやっと手に入れた喜びに溢れた(そしてかけがえのない物として精一杯楽しんでいる)、彼女達とはやはり気持ちが違います。
言ってみれば、気持ちのベクトルが違う。

彼女達にとっての「美少女」は「ミライ」に向かうけれど、
私にとっての「美少女」は「過去」に向かってしまう。

だから、私は「美少女」になりきってはいけないのだなぁ、
そう思いました。
(かと言って美少女アバターを使わないのかと言ったら使うので、これもやっぱり心構えの話ですがw)

魔法少女と魔女

リアル女子の「少女」は、しんどさを内包します。

なんなら、リアル少女たちはみんな、生理を迎える時に「いつまでも「こども」でいたかったなぁ」と、たぶんうっすら想います。
でも、もう戻れない。
だから開き直って「JK」とか「女子」とかを全力でやります。
「魔法少女まどか☆マギカ」の魔法少女達がもう人間には戻れないがごとく。

それなのに、
かといっていつまでも「女子」でもいられない。
「女子」は強制卒業させられる。
上手に「女子」を卒業出来なかったら、魔女になってしまう。

・・・

「人工美少女」の「バ美肉」さん達は、「魔法少女化」の切なさも、「魔女化」のやるせなさもありません。
ただひたすら、どこまでもいつまでも【美少女】です。
それが私は少しうらやましい。
いつもとても眩しく彼女たちを眺めています。

もちろん、そこには、私には伺い知れない、リアル「男性」の苦しみを内包しているのかもしれません。

歌ってみた

そんなことを色々考えていたら、〆切り当日の深夜23時になっていました。
「やらなければ始まらない」が国是の (※有名Vtuberねこますさんの言葉です) 個人勢Vtuber。
腹を決めて歌ってみることにしました。
いざ歌ってみると、
なんというか「肯定」のメッセージに溢れた曲でした。
言葉にすると「これがわたしだよ」という感じのメッセージ。
反感も、悩みも感じることなく楽しく歌えている自分がいました。



読んでくださっている方に誤解して欲しくないのですが、
私は後ろ向きな気持ちで「私はもう美少女にはなれない」と言っているわけではないのです。
リアル女性の「生」は「少女」だけではないから。
「少女」以外の女性のステージも私は愛したい。皆さんにも愛してほしい。
だから、私はもう「少女」は卒業して、
まだ「少女」を体験していない方達にその楽しさを譲りたいと思います。
私は、少女の次の女性のステージを楽しみたい。

そんな「わたし」も含めて、「自分でいいんだよ」っていうメッセージに  #ココロコスプレ って曲は溢れていると思うから。

「少女」は楽しいですよ。まだの方は是非体験してみてくださいね。

<了>

…おまけ

関連するような話を昔にも書いているので、
もしよかったらこちらもどうぞ(^^)

■美少女とはなんぞやという話

■私が昔から「カワイイ」に対しては感情を拗らせている話(笑)


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