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橋のたもと

春に腫瘍が見つかり、あっという間に手術できないほど大きくなり「余生を過ごしてください」と言われて半年。

10月までは歩いて遊びに来た2号の彼女に撫でられていたけど11月に入って食べず動けず。
ここ数日は水を飲んでも戻す。

時々目を開けては見つめてまた目を閉じて

何日か前は夜犬用の布団にいたのにいつの間にか横のオットーの布団にいた。
力振り絞って今までいつもいた場所で眠りたかったのかな。

たまたま入った遠方のホームセンターのペット売り場で4ヶ月になっても売れずお散歩犬としてケージの中でしっぽを振っていた。オットーの一目惚れでその場で連れて帰った。近くにいた人に「やっとだね良かったね」と言われてた。もしうちに来なければ繁殖犬として短い犬生だったのかもしれない(一応血統書付きだった)

うちは犬は犬らしくと結構放任だったので溺愛親バカではなかったけれど、子供達のあれこれの時にそばにいて気を紛らわせてくれたり、我が家では私に次ぐランクでオットーや子供たちを従えてた。

14歳

犬生としては頑張ってくれたかな。
私に似て口うるさいおばあちゃんが急に吠えなくなってしまって家が静かだよ。

まだもう少し橋のたもとで微睡んでいてね。

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