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純愛再婚のススメ⑥

こうせいくんは、
関東の国立大学の大学院を卒業して、
一部上場企業で働くサラリーマン。
いきなりの条件の良さに反応してしまった私。

イキオクレタ26歳女子は、
やっぱり「結婚」を考えていたから。
高校時代の友達からも結婚第一号が出たし、
周りは結婚モード一色。
(焦ってて思い込みの可能性あり)

  

お見合いの場合だと、
条件を伺い、食事をして、お話しして
それからお返事をするらしい。

私に残された時間はあまりない。
(これも勝手な思い込み)

即座に頭の中に、
〇✕リストが浮かび上がった。 

 

・学歴
・職業
・収入&預貯金
・家族構成
・持病など
・趣味
・これまでの女性関係
・子どもが好きかどうか

各項目ごとに、〇✕チェックをする。

  

こうせいくんは、嫌な感じを出さず、
全ての項目に誠実に答えてくれた。
そして、全部〇だった。
パーフェクトな答えだった!
 
真面目で誠実で
ギャンブルもやらないし
タバコも吸わない。
  
メールと電話だけのお付合いで、
一月ちょっと経った頃、
私の誕生日がやってきた。
こうせいくんは、
福岡までやってきてくれた。 
それが彼との初対面だった。

 
正直に言うと、
リストが高得点だっただけに、
本人を目の前にした時、
私の中にあったイメージとズレがあり、
しかも、これまでにノーマークなタイプで
 
「やばい!食われる!」
 
と思ってしまって、萎縮してしまったのです。
 
背が高くて、大きくて、ゴツゴツしてて、
私の親戚にもいないタイプだったもので。
でも、話すうちに
いつもの電話の感じになり、
ホッとしたのです。
 
こうせいくんは、
最初から「結婚モード」でした。
誕生日にはるばる会いに来てくれるなんて、
とても感動してしまったのだけど、
この時すでに、彼は結婚したそうだった。
 
あまりの圧に、
結婚を焦っていた私ですらたじろいだ。
その日は、
ビジネスホテルに泊まってもらい、
私は自分の家に帰った。
  
次に会ったのは、
彼の勤務地だった愛媛県で。
道後温泉に連れて行ってもらった。
こうせいくんの結婚モードは
更に全開になってて、
私も覚悟を決めないとなぁと挑んだ
  
2回目のデート。
私が「うん」と言えば決まってしまう。
こんなスピード感で、
人生最大の決定を下して良いのだろうか。
  
 
凄く迷ったあげく、
「こうせいくんの実家を見てみたい」
と言ってしまった。
 
もし結婚するなら、当然のことでしょ?
とも思っていた。

 
夫になるかもしれない人の母親を
この目で確かめてから
決定したいと思ったのです。

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