青天の霹靂的相続トラブル〜その3・お別れを前にして〜
弟が父の生前より大騒ぎしていた葬儀の時。
ここから、私たちは振り回されて相続トラブルに繋がっていくわけですが、記憶がしっかりしているうちに書き留めておくことにします。
葬儀の手配は粛々と
そもそも、父の生前から散々葬儀のことを解いてきた弟夫婦。
あまりにデリカシーがなくて腹立たしく思っていたのだが、嫁が勝手に葬儀場へ行って見積もりを取り、自分を窓口にしていたことで、かなり頭に来たわけです。
このくらいかかります、と見積もりを母に渡して「あとはお金出してください、よろしく」なんですから。
内容も母に相談なく勝手に。
後日、母と私で葬儀社の方と改めてお話ししたところ、その時が来てから決めればいい、あくまで目安としてなので、どうしたいかはいくらでも相談にのります、とのことで完結。
いや、そんなものでしょう。
「口は出すけど金は出さない」
これが一番困るのです。
私に「口出しするな」と言っておきながら、すべてが半端で、やってる風情で実は何も片付いていない、それを繰り返されたら、口も手も出しますよね。だから、毎月1週間実家に帰って、手伝いしながら在宅ワークしてるのです。
さて、あれだけ葬儀葬儀と騒いでいた弟夫婦ですが、いざと言う時に居ないため、手配は私がすることとなりました。
自宅での打ち合わせでは予算も考えながら、母が父にしてあげたいことを盛り込み、伯父とともに詳細を詰めていきます。
葬儀社の方はとても丁寧で、テキパキと最善の方法を考えてくれます。
その中で、お寺さんを手配することになり、また弟嫁が口を挟んできました。
弟嫁の権限とは
以前、父と兄(伯父)は、本家の墓には入らないことを表明していました。
そして、父自身は無信仰なので、実家の宗派での式とすることにしました。
そこで、以前近所に住む仲間から「このお寺さんが良かったよ」と教えてもらったところへお願いすることにしました。
同じ地域で宗派も合っていて、母も納得でした。
(父は本家の檀家でなければいい、というスタンス)
さて、そのお寺さんへ連絡しようかという時、弟嫁が「やはり、こっちのお寺にしないですか?」と言い始めたのです。
みんな、ぽかーんとなりました。
理由も目的もさっぱりわからないからです。
近くのお寺さんなら、いずれ母が伺うのにも行きやすいというのに…
結局、誰も弟嫁に賛同することなく、予定していたお寺さんへお願いすると、快く引き受けてくださいました。
あのひと言がなければ、周りの心がザワつくこともなかったでしょう。
悲しむまもなく準備は進む
葬儀スタッフさんが来て湯灌を行い、私の見立てで薄ピンクの着物に着替え(似合うので。後に皆さんから「明るくていい」と好評いただきました)、棺に入れるものを揃えます。
その後、前日から一睡もしていなかったので、少しだけ身体を休めました。
しかし、やることはここから目白押しです。
喪服の手配、会場に移動しての準備や打ち合わせ、スタッフさんの対応。
私が動き回るので、スタッフそんも私にいろいろ確認してきます。
あれ?
私、施主だっけ?
これは葬儀の最中も大変そうだな…と思いつつ、父を送る場ですから、そこはできる限りのことをしようと腹を決めました。
喪主である母は足が悪いわけですし、式を執り行う際の責任者です。
そして、施主は本来、喪主が動けない分をサポートし、実際に式を執り行う立場なんじゃないでしょうか?
お金を出さないのですから、せめて労力でカバーするべきでは…
それは求めすぎでしょうか。
葬儀のお話は次回に続きます。
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