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鈴木祐さん『最高の体調』内容まとめ 第2章


鈴木祐さん『最高の体調』

進化医学って聞いたことあります?
人間の進化の過程から現代人抱える悩みを読み解く、とってもスリリングな学問。『最高の体調』では、別の問題として扱われがちな鬱病、肥満、散漫な集中力、不眠などを進化医学という視点で、総合的に掘り下げています。著者の鈴木祐さんは、この進化医学をベースとしたパレオダイエットを実践されて、劇的に体調がよくなったとのこと。
私は、今まで読んできたいろんな健康本の知識が一本にまとまっていく、そんな感覚で読みました。

こちらの記事は、私が『最高の体調』を読みながら作った、章ごとの読書メモです。これを読んで興味を持った方は、ぜひ、『最高の体調』読んでみてください。

この本には、こんなことが書かれているざっくり紹介

進化医学からみた文明病 → 第1章

炎症と不安が、文明病(肥満、集中力の低下、うつ病など)を引き起こすメカニズム → 第2章

炎症を解決するための方法
腸 → 第3章
環境 → 第4章
ストレス → 第5章

不安を解決するための方法
価値 → 第6章
死 → 第7章
遊び → 第8章


*第1章 文明病 は、こちらの投稿でまとめています。


第2章 炎症と不安

*"  " 内は、本文よりの引用です。

文明病を引き起こす要素:炎症


”体がなんらかのダメージを受けたときに起きます。有害な刺激を取り除こうと免疫システムが起動し、ケガを修復すべく動き出す” ”炎症そのものは進化の過程で人体に備わった防御システム”
”長期の感染やアレルギーのように炎症が長引くと”
”人体を守るために免疫システムが激しい戦いをくり広げるせいで、血管や細胞といった周辺組織にまでダメージがおよび、やがて全身の機能が下がっていく”

 例)メタボリックシンドロームの発症システム
   ”内臓システムは「異物」”
   ”内臓脂肪が増えると免疫システムを動かしはじめ、脂肪細胞が分泌する炎症性物質が臓器に炎症を引き起こします。”
   ”内臓脂肪が減らない限り体はジワジワと燃え続け、炎症性物質で傷ついた血管や細胞が動脈硬化や脳梗塞の引き金になります。”

”・狩猟採集民=外傷や感染による短中期的な炎症がメイン。
激しい発熱や嘔吐など周囲から見てすぐにわかるような症状が出る。
・現代の日本人=体内で延々とくすぶる長期的な炎症がメイン。誰にでもわかるような症状は表に出ず、少しずつ不調が進行する。”

古代と現代のミスマッチが起こるパターンは3つある。


・多すぎる:古代には少なかったものが、現代では豊かすぎる。
 例)カロリー:脳と体は高カロリーを処理する仕組みがない。
・少なすぎる:古代には豊富であったものが、現代では少なすぎる。
 例)睡眠:”平均睡眠時間が1日7~9時間の範囲を逸脱すると体内の炎症マーカーが激増する。夜中に何度も目が覚めてしまうような場合も、体内の炎症は増える”
・新しすぎる:古代には存在していなかったが、近代になって現れた。
 例)トランス脂肪酸:新しすぎて、肝臓がうまく処理できない。
   孤独:”古代の厳しい環境では、グループからの離脱は死を意味しました。””「人間関係が希薄な環境」に対応するためのシステムが備わっていません。””「新しすぎる」脅威に対して抵抗を始め、免疫システムを過剰に働かせた結果、全身は炎症の炎に包まれていく”

文明病を引き起こす要素:不安

”不安の機能は「アラーム」です。”
”農耕がもたらした変化のなかでも、もっとも現代人へ影響が大きいのが「時間感覚の変化」です。農耕を効率よく進めるためには、長期的なタイムフレームが欠かせません。”
”人間の遺伝子には「遠い未来」に対応するシステムが備わっておらず、「不安」という短期用のプログラムを駆使しながら、どうにかやりくりしていくしかありません。”
”狩猟採集民のタイムフレームは、あくまでも「いまここ」がメイン。現代人のように数年先を思い描くようなことはないために、未来の感覚が生じないわけです。”


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