貨幣論と財政論のカヘイさん

貨幣論と心理学、MMT、人類学の組み合わせなのだ。

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貨幣数量説検証 「貨幣を発行するとインフレが起こる」は正しいのか?

こちらのグラフを見てほしい 以上、「お札を刷っても物価が上がるだけで無意味」とする貨幣数量説は根拠なし。終わり。 アメリカだけ見れば、「生産量が増えて、生活必需品の項目が増えて、実質での経済が成長してるからインフレが抑えられてるんだ」って論が成り立つが、それなら日本は物価がこれだけ横ばいなのだから、実質経済成長が米国以上ということになってしまう。当然、そんなことはありえないので、「お金を刷れば経済成長」も「お金を刷ればインフレ」も現実の資料からは裏付けられないということにな

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    • こんなにヤバい!維新の医療制度改革

      このようなニュースが話題となった。 ここ一年ほどで不自然なくらい各所で盛り上がっていた高齢者の医療費自己負担を日本維新の会(以下、「維新」)が提言したということである。ネットでは賛否両論…というよりは、賛成が非常に多い。特に社会保険料が増額しているのに恩恵に与っているとは感じられない現役世代や、高齢者への医療について疑問を抱いている医師のアカウントを中心に賛成意見の表明が相次いだ。しかし、私はこの政策提言について危機感を覚えた。以下、その理由を説明していく。 高齢者の自

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      • 「維新のおかげで大阪は成長した」は本当か?

        大阪って成長してたのか? 世界の都市総合力ランキングというものがある。これは森ビル系のシンクタンクである森記念財団都市戦略研究所が毎年発表しているランキングである。ちなみに、このランキングを決める委員会では竹中平蔵が委員長を務めている。 これについて、以下のようなニュースが報道された。 「世界の都市力」東京は7年連続3位 大阪は37位に下落(日本経済新聞) なんと大阪は「転落」しているということだ。東京が世界第3位というのは納得するところである。しかし、日本第2位の都市大

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        • 明治期のインフレ ~スペンディングファーストの検証~

          この記事は、おとな研究所に寄稿した【反論】税は財源ではない -神谷氏らの記事への反論 記事におけるカヘイさん担当パートのフルバージョンなのだ。頑張って書いたんだけど、めっちゃ長くなったのだ。でもお蔵入りにするにはもったいないデータもあるので、ここで公開するのだ。 ちなみに中身は結構辛辣なのだ。おとな研究所の方々が読む場合は要注意なのだ。 本稿の趣旨なのだ貨幣論と積極財政のアライさん、通称カヘイさんなのだ! 今回は経世済民大学院生さんの助太刀に参ったのだ! 院生さんの「消費税

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        貨幣数量説検証 「貨幣を発行するとインフレが起こる」は…

          MMT・積極財政によくある批判リスト

          ①国債を発行すると後々、税金で返済する必要がある明治以来、国債発行残高は上昇の一途をたどっており、2002年時点で明治5年の2380万倍に達している。 明治5年からの政府負債残高の推移(きたのブログ様) 2021年現在、2002年のおよそ1.8倍の国債発行残高になっているため、明治5年に比べれば4200万倍となっている。国債を個別に償還することはあっても、その際は借り換えをするのが世界の先進国では一般的である。 ②国債の債務不履行の事例を無視しているMMTが対象とする

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          MMT・積極財政によくある批判リスト

          無税国家は可能か?

          MMTの骨格は負債貨幣論である。負債貨幣論(信用貨幣論)とは、元手がなくても発行元が信用される限りに置いてお金を発行できるという考え方である。そこで「税は財源ではない」という説明がなされるのであるが、すると「無税国家が出来てしまうではないか!」なる批判が発生する。しかし、MMT側は租税貨幣論なるものを持ち出して、租税が貨幣を駆動すると説明をし、租税に ①通貨量の調整機能 ②格差是正機能 ③罰金・制限による行動誘導機能 の3つの機能を認め、租税の必要性を説いている。しかし、負債

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