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店にも推しにも認識されたくない

自分は「モブキャラとして日々を過ごしたい人間」です。それに加えて、できれば「質の良いものを求めたい人間」でもあります。

質の良さを求めると、サービス精神がある店や推しに行き着くことが多いです。彼らは気配りの天才で、個人を認識する能力が高い傾向があります。

「質の良さを求めたい」気持ちと、「認識されたくない」気持ちの両方がある自分にとって、サービス精神がある店や推しはハードルが高いです。

いくつかの自分の「認識されたくない」エピソードについて書きます。



たまに行く店のLINEを、友だちに追加するか悩んでいます。

「認識されたくない」ので、本来であれば「LINEの友だちに追加しない」のですが、友だちに追加するとクーポンやポイントカードが使えるそうです。たまに行く店なので、クーポンやポイントカードがあるなら使いたいです。

LINEのアカウントに、名前やアイコン画像など、自分のことが少し分かるような情報を設定しています。そのアカウントで店を友だちに追加するのは、認識されたくない人間にとって、難易度が高いです。

そもそも店主の人間力が高く、二度目の来店時には認識されていたので「これ以上、"認識されたくない自分"の認識を深めるような行動は避けるべきでは」と考えています。


推し

ある日のあるアーティストのSNSでのコメント
「リハーサル終わり、物販に顔を出しますね!!!」

これを見た瞬間「アーティストが顔を出す前に、物販に行かないと!!!」と思いました。

急いで家を出ましたが、自分の2人前のお客さんがグッズを買っている最中、アーティストが顔を出しました。離れたところで待機していたお客さんが、物販の列に並び始めました。物販の隣で、即席握手会が開催されたので、前のお客さんに続き、自分もアーティストと握手しました。

アーティストはすてきな笑顔で「今日はありがとう!最後まで楽しんでいってね!!!」と言いました。ライブ前からサービス精神の塊でした。

結果として、良い経験になりました。しかし「認識されたくない」というのは相変わらずです。最前列でライブを見るのは大丈夫ですが、それ以外の状況でアーティストが近くに居る状況は避けたいです。

ライブ後の物販に、アーティストが居る場合、欲しいグッズがあっても買えないです。バンドのサポートメンバーが物販にいる場合も同様です。

ステージ上などの輝いている姿、もしくは各種媒体などを通して提供されるアーティストの情報だけを見たいです。

自分の場合、「ヒーローは永遠にヒーローであり続けてほしい」という願いがあり、同じように「アーティストは永遠にアーティストであり続けてほしい。普通の人間の部分を見たくない。」という気持ちがあることが原因だと思います。


ラジオ

これは一番おかしいです。自分でもわかっています。

「メールが読まれたら、自分が認識される」みたいな感覚になるのは、メールを送る時点で明白だと思います。

ラジオにメールを送っても、読まれることはめったにないので、自分を認識される機会はありません。なので、基本的に大丈夫です。

しかし、メールを送ると、毎回、読んでくださるラジオがあります。

「今回は読まれないだろうな」と思いながらも、「この略称は、ラジオのパーソナリティーには伝わるはずだけれど、リスナーに伝わらない可能性があるかも…説明的な文章を先に書いて、その後に略称を書くのが良いかな…」などの試行錯誤をしながら、長い時間をかけてメールを作成します。

そして、ラジオ内でメールが読まれると、本当に有り難いと感じるのですが、心がモヤモヤします。

メールを出さなければ済む話ですが、メールを出したいのです。


note

ラジオにメールを送ることと似ています。「認識されたくない」という気持ちがありますが、誰かに「伝えたい」という気持ちがあります。

自分という存在は認識されたくないですが、noteを通して伝えた、知識、考え、ものごとの見方などが、認識されるのは嬉しいです。


おわりに

たまに行く店がLINEを始めたことを、自分は認識していない感じで行って「お店のLINE、始めました。クーポンもあるので、良かったら友だちに追加をお願いします!」と言われたら、友だちに追加できるかもしれないです。

万が一、このnoteを書いてる人だと気付いたとしても、認識してない感じで接してもらえると助かります。

認識されたくない人間なので。

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