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うわさの映画『ゴールデンカムイ』を観てきた感想。

先日、実写版『ゴールデンカムイ』の映画を観てきました。
映画館に観に行って本当に良かったな〜!と大満足だったので、絶対に早めにnoteを書こうと心に決め、今全力で書いてます。

正直、全く視野に入っていない作品でした

「この映画気になるな」と思ったきっかけは、SNSでにわかに話題になっているのを見たからです。それだけ。どうやら原作のファンからも好評っぽい。

へー、映画化されたんだ。どんくらい良いんだろう。

しかし、ここで問題が。
私は、『ゴールデンカムイ』の原作を読んだことがない!!!!
(よくそれでそんな興味持てるよね??とは思う)

さすがに原作を知らないと、キャラや時代設定についていけないし、実写化されてどこがどういいのかもきっとわからない。
ということで、「この映画をできるだけ楽しむために」、原作のコミックスを5巻の途中まで読んで予習して行きました。えらい(ジャンプ+で無料で読めます!)。

ゴールデンカムイ1巻

もちろん作品自体の概要は知ってました。北海道の聖地巡礼が行われるほど、熱狂的なファンがいることも。

ただ、これまでネットでよく見かける「金カム推しコメント」になんとな〜く触れ続けてきた結果、私の中でこの作品は「個性豊かなおっさんたちの漢気がすごくて、よく肉体美を披露していて、ちょっとBL要素(?)があって、それに萌える女子が多発している漫画」というイメージでした(まだ5巻までしか読んでないから、本当にそうなのか、実際は言うほどでもないのかもなんとも言えないけど…なんかすみませんw)。

そう、だからこんなに人気な作品なのは知ってても、今まで読んでこなかったんですね。うーん私はそういうのあんま興味ないしな…みたいな。笑

それが「実写映画化されるのを楽しく観たいから」というきっかけでついに手に取ることになるなんて、人生何が起こるかわからないですね。

この映画の何が良かったか?

原作は面白いです。また時間を見つけて続きを読んでいこうとは思います。でも、まだそこまですごくハマってるとか、そして映画に出ている俳優さんの誰かのファンだというわけでもない程度のわりとフラットな観客なんですが、感想をひと言で言うと「確かに、めちゃくちゃ良かった!!」です。ロケ大変だったと思いますが、制作してくれてありがとうございます〜〜〜!!!という気持ち。

ではここから、映画観て帰宅して急いでスマホに打った「この映画のここが良かったメモ」を見ながら、感想を書いていきましょう。私もいったい何が良かったのかを言語化してとりあえず整理しておかなければ気が済まないのです…!

※ネタバレありです!!

『ゴールデンカムイ』キービジュアル

・原作に忠実!
おそらく尺の問題で簡略化されてるシーンや設定などはもちろんありましたが、ほぼ原作通りの展開で、現実世界だとこうなるのか〜!!という好奇心を掻き立てられる素晴らしい脚本と演出でした。

・杉元佐一がイケメンすぎる?
主人公・杉元佐一を演じるのは俳優の山﨑賢人さん。最初見たとき、「杉元、若っ!そしてイケメンすぎる・・・」って思いました。でも原作読んだ限りでは、私は杉元ってもっと歳いってると思ってたけど、後で調べたら20代前半(24歳くらい)の設定だそうです。昔の若い人、落ち着いてるね。。で、山﨑賢人さんは29歳。あ、全然問題なかったです。
原作のギャグ要素もあいまってか、杉元は確かに強いけどすごくイケメン?っていう印象も特になかったので、都会的なルックスの山﨑さんがかっこよすぎて、最初はちょっとイメージと違うかな?って感じました。しかし、何も悪くないですよ。何も悪くないです!杉元はかっこいいんや!人気漫画の主人公がかっこよくないほうがおかしい!!

『ゴールデンカムイ』公式サイトより引用

・激しい戦争シーンはつらい
冒頭からロシア軍と戦争しており、撃たれたり爆破されたりと互いに虐殺しあっていて、戦争映画さながらの残忍さと臨場感が観ていてちょっと苦しくなるほどでした。これだけでもうPG12だわ(※PG12です)。

・熊こわすぎ
ゴールデンカムイといえばヒグマですよね。熊、めっちゃ怖いです!!!!

・レタㇻ美しい!
アシㇼパちゃんの幼馴染の白いエゾオオカミ。CGだと思いますが、動きも表情もすごく綺麗で、野生のオオカミらしい迫力があってめっちゃ良かったですね〜〜〜。ちなみに、頑張って小文字の「ラ」打ってみたけど↑ちゃんと反映されるかな?

・鶴見中尉が良すぎる
どうみても気狂ってる鶴見中尉がすごく良かった。玉木宏さんのハマりっぷりが最高。あまりにも気が狂ってるのにかっこいい。所作も喋り方も良い。だんごで机に文字を書いたねっとり具合も、串の刺しっぷりも良い。
転倒した馬から転がり落ちながら流れるように加速ダッシュして追跡する姿も素晴らしかったです。

『ゴールデンカムイ』公式サイトより引用

マイ名場面たち

この映画は、何よりも「観ていて気持ちがいいシーン」がいっぱいありました。それが読後感の良さに繋がってるのかもしれません。
特に、銃で撃つ、殴る、刺す、ぶん投げる、切り捨てる…などなどさまざまな戦闘シーンが各場面にたくさんあるんですが、全部バチバチにキマってました。とにかく戦闘シーンが良き!!!って感じです。

以下、私が素晴らしかった!と思ったシーンたち。

・鬼神のように戦う不死身の杉元
ロシア兵を蹴散らす杉元の鬼神っぷりも忠実に再現されていました。これぞ「不死身の杉元」!!!!身体どうなってんの?

・ヒグマの張り手で顔がベロンっ
あの名場面(?)も余すことなく忠実に再現されていて感動。巣穴から外の様子を伺う杉元目線のカットも印象的でした。

・そば屋で襲撃されてやり返すところ
杉元がニシンそばを食べていたら、お店の人にチクられて第7師団に襲われ、それをお店の入り口まで吹っ飛ばして返り討ちにするシーン。ん〜〜良い反応でした。もしこれiPadで観てたら確実に巻き戻して何度か観てた。

・椅子に縛られながらブチ切れて暴れるところ
二階堂兄弟に、「指1本ずつ落としてやろうかぁ〜」って絡まれた杉元が、ブチ切れて椅子ごと飛び上がってボコボコにするところ。すんっごい身体能力。

・馬上の戦闘
これ!!!
ここは数ある戦闘シーンの中でも、確実に見どころの一つだと思います。尺も長かった!垣根の上を走って追いかけてきて馬車に飛び乗るアシㇼパちゃんも獣みたいでかっこよかったし、これまた気が狂ってる浩平のほう(たぶん)の狂気の追跡も良かったし、最後に杉元がサッと避けてアシㇼパちゃんが弓を射るのも最高に気持ち良かった。ここも何度か巻き戻して観たい。アマプラで配信されたらまたじっくり観たいシーンのひとつ。

・馬を奪って走り出すところ
土方歳三が刀を盗み、馬を奪ってヒヒーン!ってなるところ(わかる?w)の、煽りのシルエットが彫刻みたいで大っ変に美しい静止画でした。舘ひろしさんの配役もぴったり。

・おぉぉここで!?っていうタイトルコール
劇中の、か〜〜〜なりクライマックスに近づいてから、圧巻のタイトルコール!盛り上げ方うますぎ〜〜〜〜!!!!これ以降の話数で登場するキャラのキャスティングもしっかり決まっているようなので、今回の作品の中ではかなり終盤だったけど、ストーリー全体としては「こっからゴールデンカムイの物語は始まってくんだぜ!!!!」って感じでしょうか。

まとめ

他にも「良い!」って思ったポイントはいっぱいあったのですが、とりあえずこの辺にしておきます。

当たり前ですが、原作は絶対読んでから観たほうがいいです。やっぱり映画では端折られてしまっている何気ないストーリーやセリフが、登場人物の関係性や心情、アイヌの文化などをより理解するためには必要だと思いました。聞きなれない単語も多くて難しいですしね。といっても今回の映画を楽しむためには、最低でも4巻まで読んでおけば大丈夫です。全31巻のうちの4巻・・・いったいこの映画は何部作になるのか!?

日露戦争帰りの人たちの非常に手慣れた銃の扱いやアクションシーンのこだわりについては、公式サイトプロダクションノートを読むともう感銘を受けますよ。作品にかけるプロの熱量に圧倒される…!本気のエンターテイメントってほんとに最高。

「今回は軍人特有の動きを作るために、元陸上自衛隊のガンアクションスーパーバイザーの武藤竜馬さんにも参加してもらい、指導をしていただきました。さらに山﨑(賢人)さんは自ら歩兵銃のレプリカを購入して体に馴染むまで訓練していました。(松橋P)」

「『俺は不死身の杉元だ!!』という原作でも有名な鬼神のような絶叫ゼリフも、山﨑が納得いくまで何度もリテイクを繰り返したという。」

「山﨑曰く『人生で初めて雪の中、馬ゾリに引きずられました』という危険を伴うシーンも、スタントなしでトライ。『実際に引きずられているところから(ソリの上に)登っていくというのもリアルに感じられて、衝撃的でした』」

映画『ゴールデンカムイ』公式サイトより引用

映画があまりにも良かったので、普段はあまりグッズとか買わないのですが、帰りにA5のクリアファイルセットを購入しました。私の中で「文房具なら今すぐ使い道がなくても買ってもいい」という暗黙のルールがあるのです。

こだわりの衣装と、北海道の厳しい冬を彷彿とさせる加工の風合いも素敵。

この記事のサムネイル画像は、このクリアファイルセットの裏面です。燃えるような冬の空がとても美しいですね。

続編が制作されるのが楽しみ。それまでに原作を完走したいと思います。

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