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犯人は誰?〜車の給油キャップがない!②

思い出してみる

いや〜な予感が頭をよぎった。
(まさか、また給油キャップをスタンドに忘れてきたの?)
(まさか!前に一度忘れてきて以来、気をつけているんだからそんなことするはずがないでしょ)
(もし仮に忘れてきたとしたら、私は数日間、給油キャップ開けたまま何食わぬ顔で平然と運転してたってこと?そんなバカな!!)

落ち着け!
落ち着くんだ!!
当時の様子をよーく思い出すんだ!!!

・バレエのレッスンが終わったあと銀行で1万円を下ろした(ガソリン給油用に)

・セルフスタンドへ行ったが混んでいたためぐるっと回って1カ所だけ空いているブースへ停めた

・1万円札を入れ給油開始。しかし残念ながらこのブースは当たりが悪かった。ノズルを給油口へ入れハンドルを握ってもスムーズに給油されずにカチャッカチャッと止まる動作が繰り返される。なんとかノズルの角度を微調整して給油完了!

・(給油キャップを閉めた…はず)

・ガソリン価格がちょっと下がってきてラッキー。1万円札を入れたんだから、ちゃんとおつりをもらわないと。以前1万円札を入れて給油した時に、おつりを受け取るのを忘れてスタンドの人がおつりの札を持って追いかけてきたことがあるからね。よし!おつりが出てきた。完璧!

よーく思い出してみた。
しかし…
給油キャップのところだけは、どうしてもハッキリ思い出せない。閉めた記憶も閉めなかった記憶も。

そして、なにより不思議なこと。
それは、給油カバーをこじ開けてイタズラされたのであれば、車に何らかの傷が付いているはず。
しかし、そんな傷はどこに見当たらない。。。

えっ、そんなバカな。
また私、閉め忘れたの?
そんなことってある??

スタンドに寄ってみる

今日は、眼科へ行くことになっていたので、念のためその道中にあるスタンドに寄ってみることにした。

「あの〜すみません。こちらに給油キャップの忘れ物ありませんか?」

するとスタッフの男性は
「どちらの車ですか?」と聞くので、私は自分の車を指差し「あの車です」と答えた。

その男性は、「あぁ、ありますよ」などと言うわけでもなく何事もなかったように、奥の部屋から白いメモを輪ゴムで止めた手のひらサイズの物体を持ってきた。
そして、私の目の前でそのメモを外すすと…
なんということでしょう。
黒い給油キャップが姿を現したのだ。

「おぉ〜!」
と叫びたい気持ちを堪えながらその物体を眺めていると、そのスタッフは冷静にこう言った。
「カメラで確認したところ、水曜日(月曜日じゃなかったか!)の12:30ごろ(そうそう、それくらいの時間)に3番レーンで(そうよ、給油しづらかったんだから、)給油していた女性(それ私!)が写っていたんです。〇〇社の車で(間違いない!)。この給油キャップに白い汚れが付いてますけど、こんな感じの汚れはありましたか?そして、実際に給油口に合うかどうか閉めてみてから確認しますね」

も、も、もう、絶対コレ私の!
給油口を覆っていたラップを外し、そのキャップを閉めてみる。
ほら、ピッタリ!

私は、そのスタッフの方に
「ご迷惑おかけしました。ありがとうございました」
と、深々と頭を下げその場をあとにした。

やれやれ。
やっぱりやっちまっていたか。
自分が情けない。

そして、犯人は・・・

そんな私を見て主人は、
「前も言ったかもしれないけど、オレは絶対給油キャップを持ったまま給油するんだ。キャップ置き場に置いてしまうと閉め忘れることあるかもしれないから」

ああ、そうなのよね。
5〜6年前の失態の直後は、主人を見習って片手に持ったまま給油してたんだけどね。
ほとぼりが冷めてしまったら、再び給油キャップ置き場に置いて給油するようになってしまったんだ。

そして主人は続ける。
「給油キャップがあるのと無いのとでは大違いだな。もし無かったら、近所に悪いヤツがいるってことだもんな」

結局。

犯人は。

・・・

私かぁー!!!

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