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銭湯でがんサロン♨開催レポ「生きるヒントをここで見つけてもらう」の巻

第7回 銭湯でがんサロン~CancerおしゃべりCafe@神田稲荷湯 開催しました!
前日は台風が襲来し、朝も霧雨が残っていました。関東では冠水した地域もあり、テレビニュースでは屋根に避難している人の姿が映ります。みなさまお住まいの地域は大丈夫でしょうか?

今回はNHKBSの方、千代田区社会福祉協議会の方、大学生でゼミの研究のため傍聴したい方と、オブザーバーが沢山!関心を持っていただき、嬉しいです。


初参加で、埼玉から来てくださった方。
常連さんで、温かく見守ってくださり、わたしの手伝いを積極的にしてくださる方。
元気いっぱい、いつも熱くて、ステキなトークをしてくださる方。

常連さんの中に初めての方が入るという、絶妙なバランスが本当に素晴らしく、理想的✨これは計画して、作ろうと思っても作れないご縁です。


取材の方々のご紹介に続き、水戸部からのご挨拶とお願いや最近の活動・資料の共有などをしました。

・若年がん患者在宅療養支援を小平市に申請したこと(千代田区は支援体制があります)
・治験の探し方と制度の調べ方:JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)で紹介されていた「がん情報サービス」と「がん制度ドック」について

そして、いつものようにスケッチブックをバトン代わりに、ひとりづつ、ご
経験をお話しいただきました。

この夏の思い出がトークテーマ🍉



個人を特定しない形で、さわりだけ、ここにご紹介します。


医療的なこと

・家族にがんになった人がいなかったので、自分ががんになるとは思わなかった。
・健康診断を2年スキップしたのち、エコーで乳がんがわかった。
・クリニックから転院した国立がん研究センターがとにかく素晴らしい。
・医師がセカンドオピニオンへ行くことを勧めてくれた。とても良心的。
・臨床試験にチャレンジしたら、検査で別のがんが小さいうちに見つかった。
・4年前にしこりに気づいていたが、医師には「気にしなくていい」と言われ、放置。その後、コロナ禍で2回健康診断をスキップし、その後乳がんと診断され、リンパ節にも転移があった。
・乳がんと診断された時、がんの顔つきが悪く、5割の確率で再発すると言われた。
がんの顔つきが悪いとは:
病理学的グレード分類として、顕微鏡で見たときのがん細胞の異型度(「顔つき」の悪さ)を、グレード1~3の3段階に分けたものです。病理学的グレード分類には、核グレード分類と組織学的グレード分類がありますが、どちらもグレードが高くなる(悪くなる)ほど、転移や再発の可能性が高くなります。(国立がん研究センター がん情報サービスより)

・前立腺がん治療法HIFU(ハイフ)がいいと知り合いに勧められたが、標準治療ではないそうで、結局、ダビンチ(手術支援ロボット)で手術した。
HIFUとは:
フォーカルセラピー(監視療法と手術などの根治的治療の中間に位置する治療概念)で、がんを治療しながら正常組織を可能な限り残し、治療と身体機能の維持の両立を目的とします。高密度焦点超音波療法(HIFU)、凍結療法、小線源療法などを用いることがありますが、フォーカルセラピーにはさまざまな治療が含まれるため、治療後の評価が難しく、十分な根拠がないのが現状です。担当医とよく相談して治療方法を決めていくことが重要となります。(国立がん研究センター がん情報サービスより)




精神的なこと

・がんと告げられた日は涙が止まらなかった。
・がんになって、「やりたいことリスト」を作成した。
・子どもはまだ小学生。とても不安。
・がんだけど、毎日楽しく過ごしたい。
・がんになって、毎日沈んでいる。早く立ち直りたい。
・人は金平糖の形のようだ。凹を指摘するより、凸を活かす生き方ができないものかと思う。

地域のこと・職場のこと

・日々職場と自宅の往復で、地域のことをよく知らない。年齢とともに地域での活動の大切さを感じている。
・男性の多い職場で、乳がんであることを言いにくい。
・職場でがんになったばかりの人の心の支え(ピアサポート)をしている。
・上司の理解があって、安心した。
・地域活動の大切さを痛感している。

この夏の思い出

・旅行で露天風呂の付いてる部屋に泊まった!お酒とお風呂がサイコーだった!
・「やりたいことリスト」に入れてた「北海道のラベンダーを見に行く」ができた!
・花火大会へ行った!
・石川県金沢市の元ちゃんハウスに行った!
・子どもとサシでごはんした!


今回もステキな出会いがあり、必然のつながりを感じました。
毎回ご縁を感じずにはいられません✨


今回のまとめ

・家族にがんの人がいない→自分には関係ないと思っていた、という声が多く、社会全体で認識を変えなければならないと感じた。
・健康診断をスキップしてる間にがんが進行してしまったのはコロナによる健診控えが影響しているものと感じた。
・落ち込む期間は、自分と向き合う期間でもあるので、実はとても大切。
・地域でのつながりや活動の大切さを痛感し、ここ銭湯という居心地のよい場での昭和を思わせる井戸端会議を大切にしていきたい。
・男性特有のがんには男性にとっての大きな困りごとがあり、世間にも理解してほしい。
・金平糖のとんがりを活かす生き方…というステキな表現にきらり✨

こんなことが印象的でした。


そして、大切なことは・・・
生きるヒントをここで見つけてもらう場として、サロンを継続すること。
それには、わたしがいつもブレずに受け止められる人であること。




今回はインタビューが2件あり、沢山語らせていただきました。
がんという病気を体験する中で、死を考えることは、自分を見つめることで、そこから、「どう生きたいのか?」をもがき、考えることと実感しています。

何一つ、無駄な経験なんて、ありません。

世のため人のため、これからも情熱を燃やし続けます🔥


夏の終わりに凛と咲く



次回の銭湯サロンはお休みさせていただきます。
11月は18日(土)、「よくばりセミナー」を開催いたします。
会場は稲荷湯さんを予定しておりましたが、みなさまが快適に2時間という長丁場をお過ごしいただくことを考慮し、別会場といたしました。ただいま準備を急ピッチで進めておりますので、リリースまで少々お待ちくださいませ!



この度もご協力をいただきました皆さま、心より感謝申し上げます✨

それでは、本日はこの辺で。

季節の変わり目、こころもカラダも整えながら、ゆっくりいきましょう。




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最近、著書の感想をいただき、うれしいです♬


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https://sites.google.com/view/cancerosyabericafe/


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