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スリランカ旅行① l 整備されたクリーンな島国。どうしてもインドと比べてしまう。

エジプト旅行のあと、シンガポールとジャイプールとスリランカに行った。

順番が前後するが先にスリランカの思い出を書こうと思う。

スリランカ旅行はインド移住時からずっと憧れだったが、経済が不安定な時期だったので昨年は様子を見ていた。
最近は日本人の旅行客も戻り始めたようで、今回2泊3日で行くことにした。


スリランカは、想像していたよりずっとずっと整備されていて、綺麗だった。
もっと未開の島感のイメージだった。
道路はまるで日本のようだった。

そして観光地の入場料がとっても高かった。


入国準備

スリランカの入国には VISA がいるらしい。こちらはオンラインで購入でき、一人 50 USドルもする。
スリランカでは、観光地の入場料など、USドルで表記されているところが多い。
なんと今回一人入国審査中に VISA に不備が見つかり、現地で買い直すはめになった。On arrival で申請する場合は 60 USドルに値上がりする。

入国カードも必要だが、これもオンラインで簡単に申請できる。もちろん現地でもすぐ書ける。

金曜を休みにして週末2泊3日で行ったのだが、チェンナイとスリランカ間のフライトは、すごく時間帯が悪い。IndiGo で深夜1時発か、11:15 発の1日2便。
帰国便は、3:30am 発か、13:55 発。
日中の便で往復すると現地滞在時間がかなり短くなってしまうので、行きは深夜便を予約した。そうすると深夜2時半にスリランカの空港に着くことになる。帰りは昼過ぎの便で帰国する。

とりあえずフライトだけ取り、旅行計画を立て始めたのは3日前だった。

スリランカは初めてだったので、行きたいところ全部回ろうと思い以下のようなプランを立てた。
(仮プラン)
1日目
2:30am 空港着→(車移動 6〜7時間)→ヌワラエリヤ茶→鉄道から景色を眺める:ナヌオヤ駅で乗車してハットン駅で下車?(1時間半)→(車移動 2時間)→キャンディ観光→(車移動 3時間)→シギリヤ宿泊
2日目
朝7時 シギリヤロック→(車移動 1時間)→ポロンナルワ→(車移動 2時間)→ダンブッラ石窟寺院→(車移動 4時間)→コロンボ宿泊
3日目
コロンボ観光→空港

1−2日目は移動が多いので車をチャーターした方が便利そうだ。
車のチャーターや現地のツアーを探すと日系の会社がたくさんヒットする。日本人観光客が多いのだろう。
とりあえず上記のプランで見積もりを数カ所に聞いてみたところ、
1社から「移動距離が長すぎて安全面からお受けできません」とのお返事をいただいた。

他は「直前で車が出払っておりお受けできません」とのお返事。スリランカ観光客はけっこう増えているようだ。逆にちょっと安心。

ということで、出発2日前の夜10時にメンバーで集まってプラン再考とした。
残念だが、ヌワラエリヤとキャンディは諦めて次回に回すことにした。

安全面を考慮してくださった会社は、朝6時からならドライバー手配可能とのことだった。
こちらは2日間で35000円 (4名利用。車両はVAN)

もう1箇所、直前だけど受けられるとお返事いただいた会社があって、そちらは深夜2時半にピックアップ可能。そして各地でドライバーがフルガイドしてくれるが、2日間の料金が75000円とだいぶお高い。

結局35000円の方のチャーターを予約して、以下の旅程となった。

1日目
2:30am 空港到着。空港で数時間寝る。
朝空港からシギリヤに向かい、シギリヤ周辺のタンブッラ石窟寺院などを観光して、シギリヤ泊。(ヘリタンスカンダラマ)
2日目
朝シギリヤロックに登り、ポロンナルワ遺跡を観光して、コロンボに向けて移動、コロンボ泊 (Granbel Hotel Colombo)
3日目
朝コロンボを散策後、空港へ移動。13:55 空港発


今回は前日でも受けてくれたが、今後観光客が以前のように戻ってくると予約で埋まってしまうこともあると思うので、旅行を検討中の方はもう少し早めの予約をおすすめする。

気候はだいたいチェンナイと同じくらいなので、荷物はリュック1つで十分だ。

現金は、もともとあったUSドルと日本円を少し持参した。
ガイドブックには観光地の入場料は現金のみと書いてあったが、実際はクレジットカードが使えるところが多かった。コロナ禍とそれに続く経済破綻報道で、数年間更新されてないガイドブックが多いのだと思う。


さて、チェンナイ空港を定刻に出発し、スリランカの国際空港へ到着。
国際空港の名前は Bandaranaike 空港。首都コロンボから北に車で30分くらいの距離にある空港だ。
海岸の地形がチェンナイ〜マハバリプラムに似ている。


バンダラナイケ国際空港 Bandaranaike International Airport

深夜着だったが、旅行客が大勢いた。欧米人がとても多かった。

深夜でも店は普通に営業しているので、時間の感覚がなくなる。

そこそこ広い空港で、椅子はたくさんあるのだが、手すりがあるタイプの椅子ばかりで、横になれない。座ったまま眠る人もいれば、潔く床で横になって爆睡している人もいた。

店は全てオープンしているが、店員さんが爆睡している。


我々も寝場所を探してさまよって、とりあえずお腹が空いたので、有名なバーガーキングに入った。
このバーガーキング、レビューが大変低い。
アメリカやヨーロッパの金銭感覚からすると普通なのかもしれないが、一番安いセットで2000円以上はする。

レビュー評価が低いわりに、この時間帯でも結構混み合っている。


スリランカってもしかして、今、アメリカ並に物価が高いのか、、?
(実際、空港・観光地以外は、そこまでではなかった)

空港内、他にはピザ屋とカフェテリアのようなところがある。食欲をそそられるものが他になかったので、バーガーキングで食べることにした。

味は普通。

バーガーの味は普通だが、包み紙の匂いが気になった。インドの段ボールと同じ匂いがした。
この包み紙はすぐに外して食べた方がいい。

ボックス席に座れたので、食べた後ここでしばらくだらだらし、入国審査へと向かった。


入国審査は長蛇の列で、空いているカウンターが異常に少なく、全然進まなかった。
だが私が並んでいた列とはちょっと離れた別の場所にも入国審査のカウンターがあり、そちらはとても空いていたらしい。アナウンスがないのでわかりにくい。

メンバーのひとりが VISA 申請で誕生日を書き間違えていたというアクシデントがあり、買い直しとなった。カウンターで対応したスタッフが買い直す所まで丁寧に付き添ってくれた。他のカウンターでも同じように連行されている西洋人がいて、それも対応したスタッフが丁寧に付き添っていた。
その度にそのカウンターの列は完全にストップするので、これは時間がかかるよなあ、と思った。

ちなみに間違って申請した VISA の料金は戻ってこないので、間違えると2回分払わなければならなくなる。高いので、くれぐれもお間違えのないように。

スリランカは基本的に仏教の国。
「仏像に背をむけて記念撮影してはいけない」と注意書きがある。


帰りの出国の際も感じたが、全体的にスタッフが親切である。ホスピタリティーを感じる。
インド人とルーツが同じなので見た目はチェンナイの住人と変わらないが、空港のスタッフの雰囲気からして全然違う。観光業を頑張っている国という感じを受ける。

入国後は、SIMを購入。こちらも結構時間がかかる。
スリランカルピーをATMや両替所でゲットし、ドライバーさんについて車へ移動。


外に出ると、きれいに手入れされた緑の芝生が眩しい。
そして道に全くゴミが落ちていない。美しい。

清潔感があってきれい
道にゴミがない!


用意された車はレクサスの VAN だった。とても乗り心地がよい。

日本から買った中古車だそうだ。前の持ち主はサーファーかな。

スリランカではインドより日本車が多く走っており、日本で使用された中古車を輸入することが多いのだそうだ。なので、意味不明な英語(日本人が書いたもの)が記載されている車をよく見かける。ちょっと嬉しくなる。

明日に向けて体力を温存したかったので、今日は早めにホテルに入る予定にしていた。
なので、シギリヤのホテルへ向かう道中で寄ることのできるダンブッラ石窟寺院へ向かった。

その前に、象を Bathing できるサファリに寄らないかとドライバーさんが提案してくれたが、あまり興味がわかずスキップした。


ダンブッラ石窟寺院 Dambulla Royal Cave Temple and Golden Temple

空港を朝 6時に出て 8時半に着いた。ガイドブックだとコロンボ→ダンブッラ間が5時間と書いてあったので、以前の情報に比べ、驚くほど道路事情が良くなっていた。それか、ただ単に朝早いから空いてただけか。

パーキングの奥にはトイレがある。ここは入り口にスタッフがいて、少しお金を渡す必要がある。トイレはインドと似たような雰囲気だが、なんとなく洗練された印象を受ける。
とにかくゴミが全く落ちていない。

なんだか綺麗な気がするトイレ。
いたるところに猿がいて、物を取られることもあるので注意。
でも日本の猿ほど凶暴ではない。


入り口。

麓の受付でチケットを購入し、石の階段を登る。階段の途中で供花を売っている女性がいる。

チケットカウンター
こんな感じの石段を登る。岩と緑が綺麗。
インドと何も変わらないはずなのに、この清潔感はなんだろう。

階段を登った上に寺院の入り口があり、入るには靴を脱ぐ必要がある。靴は預けるカウンターがあり、後払い制になっている。
インドのヒンドゥー寺院の癖で靴下も脱いで裸足で入ろうとしたが「熱いから靴下は履いていた方がいい」と言ってくれた。
実際はインドの寺院ほど地面は熱くなかったし、床もとてもきれいだったが、みんな靴下は履いたままだったので履き直して入った。

靴を預かるのも観光地の大事な収入源。
寺院の入り口。ここから先は土足禁止。
岩が飛び出しているように見える。

ここは元は修行僧の住居だったが、昔タミル軍の侵略に追われたワラガムバーフ王が身を隠し、その後立派な石窟寺院が造られたらしい。
石窟が全部で5つあり、それぞれに大きな涅槃像(横たわっている仏陀)がある。
寺院に所属したローカルガイドがとても多いので、時間があったら説明を聞くと良さそうだ。
多言語に対応していたが日本語対応のガイドはいないようだった。

ガイドを依頼している観光客もそれなりにいた。インドと違って、一言断るとさっと引いてくれるガイドが多い。

ガイドさんはみんな上下白の正装。
一番最初の石窟には最大の涅槃像が横たわっている。全長14m
狭いので全体が写真に入りきらない。


石窟の中は基本的に暗いが、適度なライトアップで内部が綺麗に見える。無数の仏像、大きな涅槃像が横たわっており、壁から天井の壁画も細かく綺麗に残っていて圧倒される。壁画は総面積で2300m2 もあるらしい。

仏像もきれいだが、壁画がすごい。
荘厳な雰囲気。
きれいな涅槃像。枕の質感まで丁寧に表現されている。
足の裏が赤い。

ここは神秘的で厳かな雰囲気が感じられるので、日本人に好まれるんじゃないだろうか。

石窟の間をつなぐ回廊も素敵。
蓮の池と白い建築と岩。コントラストが美しい。
周囲は見渡す限り全部自然。緑が深い。


Golden Temple

東側にも降りる階段があり、黄金の大仏の背中を見ながら通りに出る。こちらの方が坂が緩やかだ。

遠くに小さくシギリヤロックが見える。
大仏の背には青いプレートが。


途中で蛇使いに会う。首に蛇を巻いてくれる。

笛の音に合わせて踊るコブラ。
向かって左の袋に大きい蛇がしまってある。
見たことない果物
フルーツを食べている猿


降りた先には黄金寺院と博物館がある。記念撮影をしたいところだが、仏像に背を向けてはいけないので、体勢を工夫する必要がある。

大仏の近くまで登れる。
建物は博物館になっていて、入場は無料らしい。
ラダックを思い出す。。

ドライバーさんにこちら側に車を回してくれるように電話して合流し、ここからホテルに向かう。


このあとは、湖のほとりにあるジェフリーバワ建築のホテルに早々に向かい、ホテルでランチをし、プールで泳ぎ、散歩ツアーに出かけ、インフィニティープールでサンセットを見る予定。


牛も毛並みが綺麗な気がする。

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