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約2週間の入院生活(2023年10月20日~11月1日)

動静脈奇形の血管内治療をする際は、数日の入院が必要になります。
基本的に出血などの目立った症状を伴っていなければ、入院期間は概ね3~4日程度なのだそうです。
※ただし、病変の状況や部位、経過等により個人差はあるはずです。

でもこの時の私はおそらく、外来で大出血し重症ゆえ慎重に経過観察すべき患者、という扱いをしていただいたのだろうと思います。
特に顕著だったのが貧血でした。そして親指の状態が良くなかったこともあり、思いのほか入院は長引き、約2週間の入院生活を送ることとなりました。↓

【10月21日(土)~24日(火)】
ICUから一般病棟に移ったものの「病室内安静」を言い渡され、いわゆる軟禁状態。
プレガバリン・ツートラムを朝晩服用して疼痛コントロール。

【10月25日(水)】
朝9時から2回目の血管内治療。
10月20日と同様、局所麻酔下でカテーテルから右手親指の血管にコイルを2つ挿入してもらう。
夜に形成外科のA先生と放射線科のB先生が病室に現れ、1月11日に3度目の手術(血管内治療)が決定。

【10月26日(木)~30日(月)】
この頃から「病室内安静」解除。病棟を出て別棟のコンビニに行けるようになる。
疼痛は続いていたので、毎日朝晩のプレガバリン・ツートラム服用でコントロール。
加えて、形成外科の先生たちがほぼ毎日、数人がかりで包帯を外して潰瘍の状態をチェックし、ドレッシングしてもらう(ゲンタシン軟膏、メロリンガーゼと弾性包帯使用)。
29日(日)までは退院の「た」の字も出ない雰囲気。

【10月31日(火)】
ようやくA先生から「今後は外来で経過をみましょう」と退院のお達しをもらう。

【11月1日(水)】
退院。

こうして約2週間、院内のコンビニに行く以外はひたすら安静に過ごし、読みたかった本も観たかった映画も概ねコンプリート。
病棟はコロナ対策実施中のため面会制限があったので、友だちを病室に呼び出すこともできません。
しまいには職業病が疼き出して、頼まれてもないのに看護師さんやヘルパーさんたちの強みや特徴を勝手に脳内でプロファイリングするという、変態な趣味に興じていました。

それはさておき、退院が決まったもののいまひとつ気が晴れず、退院後の経過が私にとってはとても気がかりでした。
というのも、A先生から合併症の予告をされていたのです。↓

  • 手術後2~3週間経ったら、血管内治療の時に入れた塞栓物質(医療用接着剤)が皮膚から溢れてきて、ジュクジュクしたり感染したり出血したりするような合併症が起こるかもしれない

  • 場合によっては自宅で止血コントロールができなくなり、また入院してもらい処置することになるかもしれない


まだまだ闘いは続くのか…と思うと憂鬱であり不安でした。
いつどこでどんな風に合併症が発症するかわからないので、仕事を再開する目処が立たないし、幸先が掴めません。
でも、A先生から「そういう経過をたどりながらだんだん良くなっていくはずですよ🎵」とも言われ、それならばどんな合併症でも宿命だと思って受け容れてみるしかないなぁと、ゆるめの覚悟をして退院し、シャバに出ていきました。

<次回へつづく🎵>

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