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北欧読書

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「子どもの頃には誰もが行く公共図書館。でもそのうちに足が遠のいてしまう。毎日の生活に終われ時間が過ぎていき、図書館に通った日々をいつしか忘れてしまう。でもふと気づくと「少しだけ」… もっと読む
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記事一覧

【北欧読書8】 オランダ公共図書館:図書館カードさえあれば社会とつながれる    …

オランダは北欧と同様、福祉や文化への公的支援が手厚いことで知られ、そうした公的援助を積極…

【北欧読書6】 読書施設としての図書館は滅びるのか?

魅力的なプログラムが目白押しのマルチカルチュラルな文化空間となった公共図書館で、読書に没…

【北欧読書5】 21世紀の公共図書館で起こっていること

公共図書館はもはや静寂な場所ではない。そこは情報と人が行き交うにぎやかな場所だ…… 図書…

【北欧読書4】 少数話者言語と公共図書館

公共図書館での本の貸出しが無料であることに疑問を抱く人は、あまりいないかもしれない。でも…

【北欧読書1】 北欧の公共図書館 賑やかな対話空間への道のり(1)

公共図書館でみんなおしゃべりをしている! はじめて北欧の公共図書館を訪問したのは2006年8月…

【北欧読書2】 北欧の公共図書館 賑やかな対話空間への道のり(2)

北欧の公共図書館もかつては静かだった ところで、なぜ北欧の公共図書館は会話ができる空間に…

【北欧読書3】 北欧の公共図書館 賑やかな対話空間への道のり(3)

静かな空間には戻らない 長い助走期間を経て賑やかになった北欧の公共図書館。今では図書館でおしゃべりすることに疑問を持つ人は誰もいない。とある週末に訪ねた図書館では、小さな図書館を思い切り暗くして大音響で映画上映をしていた。明るくて静寂な図書館は北欧ではいつも見事に裏切られるのだ。 北欧の公共図書館では80代、90代の常連利用者は決して珍しくない。図書館訪問が日々の生活の拠り所となっている人も多い。そういう人たちは静かな頃の図書館を知っているから、静かな時代の図書館はよかっ