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全音社長さんへのお手紙(抜粋・改訂)

全音楽譜出版社 代表取締役社長
◯◯◯◯様


販売停止に心からの御礼 

◯◯社長さん、助けてくださり本当にありがとうございます。

8月31日に◯◯さんの秘書◯◯さんにお電話し、①心からの御礼②◯◯さんから社長さんへ伝えていただきたいことの2点をお話しできました。

社長さん、販売停止を決めてくださり心より感謝いたします。問題が数百箇所もあるものを売ってはいけない。ポーランドへお電話をくださり、私の訴えをじっくり聞いてくださった。社長さんが日本ピアノ界を救ってくださいました。社長さんのお力なしには決して実現することはありませんでした。

担当者の情報隠蔽、監修者の恫喝

以下はここ数日で起こったことです。

全音のFacebookに掲載されたセミナーのチラシ裏面の情報に◯◯◯誤りがあり訂正をお願いしました(オンラインで訂正、セミナーでは口頭でお伝えいただけましたら)。しかしコメント欄は間もなく誰も書き込めなくなり、書いたものも見えないように設定されてしまいました。都合が悪いからと全音担当者が重要な情報を隠してしまったのです。これは、全音は正しい情報を読者に伝える気がないことを意味します。

私はあっけにとられ、事態の異常さ、深刻さを痛切に感じました。一体なぜそんなにむきになるのか。誰でも知らないことがあるのは当たり前です。「あ、そうでしたか!」と訂正すれば済むのに、なぜそんなに意地を張ろうとなさるのか。

すぐ次の post はまだコメント可能だったため、重要な情報の「隠蔽は決してなさらず、きちんと訂正してくださいますように」とお願いして再び貼ったものも同様に消されてしまったそうです。重要な情報を再び隠してしまった。

一方、読者の方がご自身の良心から、監修者の先生のFacebookに日本語版への疑問を書き込んだところ、監修者はその方を恫喝し、その後やりとりのすべてを削除したとのことです。

2022年10月、読者の方の「(…)投稿には違和感を禁じえません。あるべき姿の日本語版への前向きな解決がなされるべき事案ではないでしょうか。」というコメントに対する監修者の先生の返答。“間違い”とは何か、具体的におっしゃればそれで済むことでしょうに。

数日のうちに起こったできごと --- 全音担当者による隠蔽と言論封殺、そして監修者の読者に対する嘘と恫喝(文字にするとおっかないです)。両者の異常な言行(翻訳メンバーには既知のことですが)を目の当たりにして改めてショックを受け、梅田・名古屋・表参道のセミナーも監修者/担当者によっておかしなことが堂々と話されるのではないかと真剣に危惧しています。もしさらに質疑応答を避けるようなことがあれば、もうこれは許されないでしょう。

歴史的事実を変えてはいけない

国家事業に関する重要な情報が間違っている。それもミスではなく、担当者が勝手に歴史的事実を変えてしまっている。指摘されるとおへそを曲げてしまい、直さずに誤ったままで押し通そうとなさる。訂正すればそれで済むのに、大人げなく、意地を張って認めようとしない。編集者として考えられないことです。これでは間違った情報を(そうと知りながら)広めたと、全音の責任になってしまう。社長さんに責任が来てしまうのです。

責任をとらなければならないのは、驚くほど安易に適当に勝手に事実でないことを言ったり書いたりなさる担当者です。担当者Wさんはしっかりした方で、事務的なこと等は完璧で頼りになります。しかし肝心の編集で大問題がある。以前にも他の作曲家の楽譜で音を勝手に変えてしまうという問題を起こしておられる。

異常な事態に耐えられず寝込んだ後に

昨年からのこの事件も何とかプロジェクト内で解決しようと、私(や先輩翻訳者)は長い間、一生懸命頑張り続けました。しかし担当者と監修者◯◯先生のパワーハラスメントでズタズタになり吐いて寝込み、どんなに必死で訴えても両者とも聞く耳を持たず事態は一歩も動かない。このままでは日本中に大変な影響が及ぶ。どうしようもなく追い詰められ、各界の重鎮の先生方に相談に乗っていただき、「これは表に出すしか方法がない」となって、この問題は世に知られることになりました。

力で抑え込むのは逆効果

ですから、迷惑を被っているのは日本中のピアノを弾く人々、私、社長さん、大部分の全音社員の皆様であって、担当者◯◯さんではない。全音担当者/監修者が数百箇所を勝手に変更し、意味が伝わらなくなっているのに、それを指摘されても直さず無視、放置、情報の隠蔽、さらには力で無理やり翻訳者を抑え込もう/黙らせようとした結果、逆にここまでのおおごとになっている。「迷惑を被って」いると担当者◯◯◯子さんがおっしゃる(2021年12月8日)のは、心の底から訴え続けている翻訳者へのひどい責任転嫁であり、いくら都合が悪いからといって担当者が回答/対話を避けて逃げる理由になるはずもなく、読者のことをまったく考えずご自分第一、保身第一で 言語道断です。

国際問題になりかねない

「社長さんは担当者W・◯子さんの暴走を止めなければいけない。ひとりの社員が原因で◯◯が傾きかねない」と本気で心配し、8月31日に◯◯さんの秘書◯◯さんにお話しした危惧が現実のものとなっています。心配していたことが予測より悪い形で出ている。国際問題になりかねない大変に危ないことを、担当者Wさんはおひとりで、全音楽譜出版社の名において、これまでに何度もやってしまっている。危険過ぎます。

全音社員の皆様を守る

全音社員の大部分の皆様を守るためにも、然るべき時には責任者として担当者Wさんの◯◯◯を示す必要があります。大半の社員さんには何の非もないからです。「全音の皆様へ」では大多数の社員の皆様に申し訳なく、またご迷惑がかかることになります。

もし担当者Wさんがそれをおいやなら、お返事をくださり問題を解決すればあっという間に済むことです。私がSNSに書く必要もありません。私が必死で対話を求めているのにご自分は一切お返事をなさらず、社長さんには「再三申し入れ」たと嘘を言う。ひどいことで、私には大きなショックです。

8月22日の全音HP発表 

別の翻訳者でという言葉を見た時、私は自分がどうと言うより、こんな致命的な判断ミスを犯したら全音は終わってしまうと思いました。倫理的に、これが社会にどう受け止められるかが読めていない。想像できていない。

このアイディアが社長さんのものとは思えません。現場の担当者が「いえ、翻訳者は元に戻すことを望んでおり、自分達が安易に変更してしまったのが悪い」と認めればこうはならないからです。第一、落ち度のない翻訳者をわざわざ変える発想には普通ならない。

ポーランド側の驚き

ポーランド側は大変驚き「変だよ…こんなの全音の(販売停止に追い込まれたことに対する)◯がらせ、“◯いせ“に決まっているじゃない」と。アンケート(446票)では90%を超える方々が「他の出版社またはPWMから出してほしい」に投票。

回答の90%:「他の出版社またはPWMから出してほしい」

ポーランド語が読めない◯◯◯◯◯◯◯が◯◯◯◯◯◯◯◯のはあり得ない。問題を何も解決しようとせず隠蔽し◯をつき、ご自分の落ち度/不誠実さは認めず問題を◯すため別の翻訳者に依頼し、あからさまに◯がらせする担当者はあり得ない。だから◯◯◯、日本語版は他から出してほしいと思っている。それがアンケート結果にあらわれているに過ぎません。

委任状「ナショナル・エディションの正しい情報を頼むよ」

担当者Wさんは◯◯◯◯◯ればよいとお考えなのかもしれませんが、大きな間違いです。信頼を失い状況を悪化させるだけです。エキエル先生とカミンスキ先生からの「ナショナル・エディションの正しい情報についてはこれから(世界中で)頼む」という正式な委任状を、私は2000年11月15日にナショナル・エディション財団から託されています。

全音から自伝のオファー

全音は私が生まれて初めて使った楽譜です。また全音は、自伝を出しませんかとオファーをくださり、新幹線で私の実家までわざわざ打ち合わせに来てくださった出版社です(まだ実現していませんが)。

◯◯◯◯◯が原因で、全音の信頼が急激に失われてしまっている。
◯◯社長さん、どうぞ◯◯◯◯先生にもお話を伺ってみてください。私とは違う角度から今回の問題、◯◯◯と◯◯◯の◯◯について話してくださると思います。

チヒさんの声明文はどなたが訳されたのか

前回おたずねしました(3)へのお答えをまだいただいておりません。社長さんはこのような重要なこと、今回の事件の鍵になることを決して有耶無耶にするような方ではないと信じます。お返事をお待ちいたします。

問題を解決するには

全音◯◯を◯◯◯にするには、①◯◯◯◯◯◯◯②◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。③変更を元に戻し第2版を出すこと。これ以外に方法はありません。

①◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。日本ピアノ界の未来が壊されてはならない。
②◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。このままでは◯◯◯◯◯◯◯が危ないです。(もし◯◯◯ということでしたら、◯◯さん◯◯◯◯さんの◯◯で、潜在能力のある優れた方が絶対に見つかるはずです。ショパンに情熱を持ち、演奏し、国語力に優れ、教養があり、嘘や改竄のない誠実な人、仕事を求めていらっしゃる候補者(ピアノレスナー他)は必ずどこかにいらっしゃる。現社員で存じ上げている中で唯一の希望は◯◯◯◯さんで、視野が広く、ポーランド側の心の痛みを思いやることのできる方です。次世代の翻訳者育成を含め、いくらでも◯◯◯◯◯◯ます。)
③読者は◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。第2版を待っていらっしゃる。

23年の歴史がある《ノクターン》日本語訳

私のノクターン日本語訳は1999年にアーツ出版/ジェスク音楽文化振興会から世に出たもので、23年の歴史があります(河合優子+米谷治郎先生+田村進先生)。カミンスキ先生に助けていただき推敲を重ねてきました。

人を大切にしていない

別の翻訳者が急に依頼されて数ヶ月で訳しても質の高いものは難しいと思います。このエディションのことをわかっている人なら、これが無理な設定であることは一目瞭然です。そして私の訳文に類似していれば(例え私が構わなくても)剽窃と言われ、誤っていれば容赦なく指摘され批判されることになる。そんな針の筵のような状況に、担当者Wさんはよくも平気で別の翻訳者を放り込むことができるものだと思います。ご自分のご都合中心で心がない。人を大切にしていない。

また “別の翻訳者”は、私が“別の翻訳者”をまったく望んでいないことを十分ご存じの上でお引き受けになったのでしょうか。

同意していない  -  合意はない

別の翻訳者で、ということについて私は同意していない。合意はありません。相談なし、合意なし。元来の訳者が同意していないのに勝手に別の翻訳者に、というのはどう考えてもおかしいです。全音は私の最終原稿を持っておられるのです。

了承なしに強引に一方的に進めることは、倫理的にも、またその他の面でも明らかに問題ではないでしょうか。きちんとした出版社がこんなことをなさるでしょうか。人々は「全音というのは、ただただ良心から必死に訴える翻訳者を理解せず煩がり逆に◯◯し、◯がらせをする出版社」だと驚いている。

チヒさんの文書は全音発表とは異なる

またチヒさんの文書は全音のものとは違います。8月22日HP発表では、(連名の内容ではないのに)まるで連名であるかのように書かれ、明らかにおかしいと多くの人が気づいています。

すべての状況を本当に正確に“別の翻訳者”に説明できているでしょうか。担当者のご都合(ego)だけで翻訳者ふたりをこのような異常な状況に追い込んでしまって本当によいのでしょうか。

人々の評価と信用

◯◯社長さん、ぜひ落ち着いてじっくり考えてみていただきたい。担当者Wさんの書くこと、なさることは◯◯が前面に出てしまっており、全音のイメージ、人々の評価、信用を著しく下げています。すべてがことごとく裏目に出ている。担当者Wさんによる翻訳者の名誉毀損も一度や二度ではない。◯◯◯も平気で◯をつき恫喝する。監修者/担当者ともに何か聞かれると都合が悪く、まっすぐ問題と向き合うことができないため、論点をずらしたり事実でないことを言ったり脅しをかけたり、翻訳者に責任転嫁し攻撃や名誉毀損をしたり、事実を隠蔽したり、ひたすら逃げるといったことしかできないのです。なぜ◯◯さんは後世にまで◯◯◯◯◯◯ような、このような驕った行動をなさるのでしょうか。正しい判断でこの暴走を止められるのは◯◯社長さんだけです。

社長さんのご英断をお待ちいたします。
どうか歴史ある全音楽譜出版社を救ってください。お願いいたします。

すべては心からの言葉

◯◯社長さん、こうした厳しい、強い言葉を使わなければならないのは大変に悲しいことです。しかし書かなければ◯◯さんにも社長さんにも事実と深刻さが伝わらないでしょう。すべて心からの言葉です。誇張はありません。お願いです。真剣に受け止めていただき、担当者の暴走を止めてくださいますように。

河合優子

2022年10月、ワルシャワ



Będę wdzięczna za wsparcie! いただいたサポートはリハビリに、そして演奏活動復帰および再レコーディング準備のために。