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アーユルヴェーダいってみた

2019年9月24日 火曜日 アーユルヴェーダを体験しにいく

 関西人からしてみれば、東京もずいぶんと雄大な木々に恵まれているけれど、インド・ベンガルールは武蔵野+10mぐらいの巨木が普通で、別名Garden Cityと呼ばれている。標高920mのデカン高原に位置し、気候は温暖にして清涼。ITタウンで経済も好調。けれどOla Cab(Uberみたいにスマホで呼ぶやつ)で1時間半も行く郊外は、さすがに雑な感じの風景になっていく。多分渋滞がなければ30分で行く距離だけど、とりあえず。

 ベンガルール市街の東に位置するWhitefieldという郊外に、いきなり現れる閉鎖系小宇宙が、「Ayurvedagram」だった。www.ayurvedagram.com
 ヒンドゥー式というのかな、バリのコテージみたいな優雅で静謐な……時折、つんざくように航空機が飛来するのは、英国統治時代から、ここが軍の避暑地に由来する空軍のベースだったかららしい(いまもベンガルール市街にはインド空軍の施設がどかどかある)。

 こちらのビジホによくある24時間制(チェックイン後24時間を過ぎると2日目の料金がかかる)をここもとっていて、12,000Rs(ルピー)。そこにTaxやなんやかやついて12,700Rsを、まずデポジットとしてネット予約時にカード引き落としされていた。私は今回2泊を希望しているので、あと24時間分の12,700Rsを、レセプションでカード払いする。体感的には2泊3日で5万円くらいな感じ。自分的には限界な出費だけど、アーユルヴェーダって、短くても一週間ぐらいの滞在が普通らしい。

 睡蓮の池、椰子の木、それぞれに名札のついている立派な木々(学名、英名、サンスクリットの各表記と効能を記載)。鳥の歌う庭を、レジデンスのコテージまで案内される。閉じ込められたら永遠に出られそうもないがっしりした艶のある木製(紫檀。Indean Rosewood)の扉。しっくい塗りの白壁、梁、天井のファン。
 今後のスケジュールや洗濯物の出し方とか一通り説明してくれるけど、ここで「お湯を出す時は、このスイッチをオンに」って教えてほしかったなー。こちらでよくある「コンセントに電源供給するスイッチがある=押さないで充電しても虚無」パターンが給湯器にもあったんだよね。おかげで1泊目は水シャワーだった。まぁ、トリートメント終わりに、セラピストが丁寧に温度調節してくれるシャワーを浴び放題だったから、別に部屋で湯が出なくてもなんてことなかったけどね。

 12:15〜 プラーナーヤーマ(呼吸法)のセッションに行けそうだったから参加してみる。ここでもまた先生の「歌うようなインド式英語が聞き取れない」問題が……でも、まぁ、多分こうだろう的に呼吸法だけでみっちり45分のヨガクラスを体験。かなりほどける。

 ランチは、これまた優雅な東屋式レストランで。ベジ・ミールス(南インド式定食)に、ほうれん草のスープと、自分史上最高のパパド(スパイシー薄焼きせんべい)。

 食後、医師の面談へ。中国四千年だとしたら、天竺何千年なんだろう? こちらの賢人の面立ちは、生きながらにしてニルヴァーナの風情。「スイミンは?」「アレルギーは?」と、ちょいちょい日本語を挟んでくるお医者さんに、自分のだいたいの病歴と、現在の問題(右の股関節が歩き過ぎると痛みます。年のせいか抗がん剤の後遺症か、爪が薄くなってよく割れるのが悩み etc.)を話す。そして血圧測定、脈診と舌診。
「私の手に、片方ずつ、あなたの手をのせなさい」と、医師の手の甲に、こちらの掌をのせさせるのが面白かった。

 最後の質問「以下の4つのうちで、あなたが一番充実しているのは?」
一、仕事をしているとき
一、パートナーといるとき
一、友だちといるとき
一、あなた自身といるとき

 この問診から、トリートメントのプログラムが組まれる。朝夕のウォーキング、1日3回のヨガ(アーサナと呼ばれる体操、呼吸法のプラーナーヤーマ、そして瞑想)、3回の食事、朝のこと(Morning Ritual)、トリートメントにはメジャー(1時間ぐらい)とマイナー(より短時間)があって、メジャートリートメントでシロダーラ(おでこに油そそぐやつ)やってもらえるのかな?って思ってたけど、やんなかったのは、私の滞在が短過ぎるせいなのか、問診結果必要なしとされたせいなのか? あとで地球の歩き方(南インド)のアーユルヴェーダ特集読んでたら「シロダーラは滞在3日目以降が効果的」って書いてあった。さらにググって見ると、私の住んでる神楽坂にもシロダーラできるとこあるじゃないですか。でも、この生活全体をプログラムするアーユルヴェーダ・リゾートの暮らし(食、ヨガ、睡眠、自然 etc.)から「おでこに油」だけ取り出して、それを「一回12,000円」とかっていうのは、違うと思うので、行かないでしょう。

 おでこ油はなかったけど、香ばしい香りのする温かい油をふんだんに使って、頭皮、フェイシャル、そして全身たっぷしセラピスト2人がかりで入念にマッサージ。ちもちいー! 仕上げに蒸し風呂(箱から顔だけ出すやつ)→シャワー、で、カンゼンに整う!

 優しい雨にうたれる緑、バルコニーで昼寝していた猫、ゆらゆら首をふりながら、ゆっくりと動く「ひだまりの民」のような人々……まごうことないパラダイス。

 いわゆる「リゾート」のキャッキャしたところ(楽しみなさいよ圧力)はまるでなく、あくまでも静かで、無駄な動きがなく、商売っけもない落ち着いたサナトリウムの感。私が経営者だったら、絶対マッサージオイル、石鹸、ハーブやスパイスのミックスなんか商品化して売るよなぁ。で、売ってたら絶対爆買いしてた! マイソールとかポンディシェリーとか、ケーララ州のリゾートの、もっと「アーユルヴェーダの本場!」みたいなとこやったら、そういうノリもあったかもしれないが、ここはそう……私が体験したハーグのCOFFEE SHOPに似ている。アムステルダムにバカスカある、ラスタカラーやボブ・マーレイの肖像画で雰囲気を出したお店と違って、白衣の人が「インドネシア産ですね。お巻きしますか?」ってフツーの薬局方式で運営してる店を思い出す。

 そういえば、ここに来てようやく「白人」を何人か見た(ベンガルール市内では、観光地に行かないかぎり滅多に見ない)。男性一人、カップル、夫婦……。

 晩飯もうまかった。ちょいちょい停電するけど、すぐつくから気にならない(レンダリングする人、どうしてんねやろ?)。9時には就寝だ。

2019年9月25日 水曜日

 5:30 アザーン。遠い朝の祈りが室内に沁みこんでくる。

6:00 30分ほど朝のウォーキング。散歩というよりマジに歩いてる人が多いな。
 7:15 セラピストの彼女がきて「朝のこと=Morning Ritual」。
 7:30〜8:15 スタジオで、かなり心拍数をあげるアーサナ(体操系のヨガ)。
 8:30〜10:00 朝食。完全菜食で、コーヒーやチャイも頼まない限り出てこないけど、十分に満足する。むさぼらない、大声をあげない、急がない生活。

 持ってきた『すばる』2018年10月号をやっと読みはじめる。伊藤比呂美さんの「青空文庫を手読みする」感じや「引用」について彼女が大学で学生に出した課題のこととか、勉強になるなぁ。作りはじめているCD(無職・イン・エクスカーション名義)には、自作の「小説」を載せるつもりで。でも、自分がいままでいちばん書いているのは日記だから、日記をベースにするのが自然なのだけど……いろいろ考えていて書き出せないでいる。
 演奏家が自分のために楽譜を作ったり、人々がそれぞれに日々のルーティーンを編集したりするように、私たちが無意識にやっている行為を「書くこと」に応用できるはず。

 可、可、可、可(べき、べき……)と鳴く鳥、意欲の肯定?

#今日の雲 。「ねぇ」と呼び止めるガネーシャ。

 食事はビュッフェだからおかわり自由なんだけど、不思議とむさぼる気にはならない。断食プログラムもあるから(浣腸も使って体内をきれいにするとか)そういう人は食べないのかな? 「それ、あたしもらってへんし!」って紙コップの飲料をお盆にいっぱい載せてレジデンス棟に入っていくセラピスト見たな。下剤?

 このリゾート(アシュラム? コミューン?)に何人の客がいるのかわからないが、おおむね客室稼働率は60%ほどでは? 日本人女子二人連れも見た。毎度おなじみ日本人同士ぜったい声かけず避ける空気w。

 一日びっしり予定が組まれていて、けっこう忙しいのがアーユルヴェーダ滞在なのだが、長短2回のトリートメント以外はわりと自由なんじゃないかな? ヨガとかはパスして、静かな環境でゆっくり書き物をする、とかもありかも。ま、ここは“心と体を癒す医療系リゾート”なので、仕事は持ち込まない方がいいのだろうが。

 Sheesham wood = Indian Rosewood。つまりは紫檀を用いた家具調度、建築のスペーシーな居心地良さ。どっしりと大きな机、ベッド、ソファ、庭。
 動物と共生し、食と美と健康にフツーに気をつかい、環境を整える。のんびりジュース飲んでると、ぐにゃぐにゃになっちゃう紙のストローや紙コップ。スーパーのレジ袋はプラスチックではなくペラペラな布バッグ(有料)。インドの生活。

 朝の儀式で、チャクラ(ツボ)に塗り込まれるパウダーはターメリックが入っているのかもしれない。昨日、猫ちゃんに会った楼屋のソファに寝転がってて、自分の足裏がマリーゴールド色に染まっているのを見た。

 11時から本日のメジャー・トリートメント。今日は頭皮と顔はなしで、全身オイルマッサージされたあと、あったかい粉っぽいパフでポンポンされる(エラキリというらしい。何種類ものハーブとニンニク、レモン、ココナッツなどを炒めて布の袋に包んで温め、オイルを塗った体に当てる。地球の歩き方より)。そして蒸し風呂>シャワー。続いてプラーナーヤーマ(呼吸法ヨガ)。

 トリートメントの待合室で、ムンバイ近郊から来たというおじさんに話しかけられる。彼はレストランでも西洋人のカップルとかによく話しかけているから、よっぽど話し好き。いよいよ私が話しかけられる番ですね。
「どこからいらっしゃいました?」
「東京です」
「何かの治療ですか?」
「いえ、ヨガが好きで、アーユルヴェーダにも興味があって」
「私は糖尿なんですよ。2年前にはじめて来てね、気に入りましたんで、2年に一回来ようと思って。今回は9日間滞在します」
 
 9日かぁ〜。けっこうな散財だが、いいですねぇ。しかし、このような会話で「私はうつ病なんですよ」って言える人、どんだけいるかな? もちろんうつケア・プログラムもある。独りで、少しむつかしい顔をして、真面目にヨガにとりくんでいる白人男性は、ちょっとうつっぽいかな? 話し好きおじさんも、そういう人には声をかけてない。ちゃんと空気読んではる。他にレストランでちょっと話した米国在住メキシコ人女性は21日間滞在すると言っていた。リッチやなぁ〜。

 マッサージを受けながら、巻物をくりひろげるように脳裏を流れていたのは、坂田靖子先生によるインド民話に題をとった漫画のストーリーだった。

 王女が、象牙でできた巨大な飾り窓を所望する。職人は「そんな大きな窓を動物の骨で作るなんて」と気が進まず、白檀でも美しい窓ができますよ、と進言するが、王女は聞き入れない。王女は庭を散歩していて、孔雀に魅入られたのだ。孔雀は卵を象に踏まれたのを恨みに思って王女に取り憑いた。どうやってその呪いをといたのか、という肝心な筋書きは忘れたが、王女が「なんだかもう欲しくない」と言い出したので、職人は白檀で窓を作ったが、その一部に象牙をほんの少しだけ使っておいた。

 従業員宿舎のあたりとか、庭の散歩道とか、レストランのひんやりした床でちょいちょい見かける赤トラの猫ちゃんは「スージィ」という名前らしい。が、こっちの人は名前をつけずに、そのへんの犬猫を可愛がっている。てっきり飼い猫かと思って名前を聞くと、世話してる本人が「知らない」というのは、よくあることだ。ガネーシャ像に供えられた椰子の実やバナナには蟻がたかっているけど、誰も気にしない。植物園のガイドが「早朝ジョギングする人たちが、猿に餌を与えています」というから「困ったものです」と続くのかと思ったら「良いことです」と言った。

 瞑想のプログラムは、ほぼ座禅である。最後のシャヴァ・アサナで眠り込んでしまったらしい。

 4時からマイナー(時間短め)トリートメント。オイルではなくパウダー?で、おなかをじっくりマッサージ。これもちもちい〜。

 夕べのウォーキング。サンダルじゃなくて、ちゃんと靴履いて、途中で写真を撮ったりしないで、しっかり歩く。従業員の男性たちが、バレーコートで盛り上がっている。ここでバドミントンしたかったら道具を貸してくれるみたい。卓球台やマシンジムもあるけど、誰も使ってない。

 日本、また中国でもイメージされてきた「西方浄土」とは、ここ南インドの庭園だったんじゃないかしら? このヘルスケアリゾートは、18世紀の女王の宮廷だったらしい。鳳仙花、ゼラニウム、菊、薔薇、ベゴニア、なだれ落ちるブーゲンビリアの滝、芭蕉、黄花コスモス、ハイビスカス、マメ科の木々、ヘナの木、グーズベリーの木、アメリカ芙蓉。園芸店で人気の花や観葉植物が、原産地で生き生きしている感じ。雄大だけど鷹揚で荒々しくない木々。森とジャングルの中間。

 18:10 バレーコートはお開きになった。これからディナーのお仕事かな? みんな機嫌よく仕事してるよな〜。インドに「人減らし」という言葉はないし「ワンオペ」なんてありえない。ブティックでもレストランでも通路やフロアに従業員がたむろしている。男同士、女同士で腕をからませたりイチャイチャ、ウフフな感じでおしゃべり。客に呼ばれたら、すーっと仕事しにいく。無理がない。

 美しい声、変わった声、頓狂なリズムで鳴く鳥たち。バリのリゾートで鳥の声にうっとりしていたら、それは中華系のオーナーの飼い鳥だったってことがあったけど、ここではみんな、それが野生。調べを惜しげなく振りまいて。

 夕食前には、レストラン棟のホールでトーク(ヨガの先生の講義とか)があったりするのだが、今日はシェフのお料理実演である。すべて下ごしらえしてあるとはいえ、カレー2種と付け合せの3品が20分でできちゃった! メモったレシピを転記する。

●キュウリっぽいけど、多分カボチャの炒め物
 ひまわりオイルを熱する。みじん切りの紫玉ねぎ、タイム、すりおろした生姜とニンニクを炒め合わせ、カボチャ?的野菜の切ったやつを入れて塩を投入し、フタをして蒸し焼きに。しばしのち、コリアンダーの葉をトッピングして出来上がり。

●ダルカレー
 小鍋をけっこうな強火にかけ、油をスプーン2杯分。そこへ以下のものをどんどん投入する。調理時間5分。
 マスタードシード、紫玉ねぎ、トマト、カイエンペッパー、すりおろし生姜とニンニク、ターメリック適量、白ダル豆のペースト、水200mlぐらい。塩小さじ1。
 しあげにギーをスプーン一杯+コリアンダーの葉。

●ほうれん草のカレー
 ダルカレー同様、熱した油にマスタードシード、クミン、紫玉ねぎ、トマト、すりおろし生姜とニンニク、ターメリック、コリアンダー、塩を投入して炒めつつ、さらに以下を投入。
 ミックスベジタブル、茹でてペースト状にしたほうれん草、カシューナッツのペースト。ここでフタをして少々煮る(といっても3分ぐらい?)。仕上げにギーをまわしかけて完成。

 日本で手に入りにくいものも、ちょっと変えればできるかも。


2019年9月26日 木曜日

 朝の儀式、素敵だ。盆に医療用の胃袋のような形をしたバット?をはじめ、薬瓶などをのせたセラピストが、紫檀の扉の影から顔を覗かせる。
「Good morning, ma’am」
 ベッドに仰向けに寝るよう促され、頬に胃袋型バットを当てて目を洗う(眼球に水を注ぐ)。フェイシャルマッサージ、鼻の下に点鼻薬的ないい匂いのするものをちょっと当てる。コップを渡される。スパイスかハーブで色付けられた液体。
「飲むのではなく、うがいをなさってください、マダム」
 洗面所から戻ると、チャクラ(頭頂、両耳たぶ、両手のひら、両足の裏)にパウダーのようなものを擦り込んでくれる。最後に花一輪。
「Have a good day, ma’am」

 初日の11時にチェックインしたから、48時間後の11時にチェックアウトする。追加の請求は、頼んだ洗濯代だけ(130Rs)。自分でOla cabを呼ぼうとしたが、郊外すぎるのか捕まらないので、レセプションで呼んでもらう(この運ちゃんのラジオ選局が、滞在中でいっちゃん好きやった。しかも値段は最もリーズナブル!)。

 静かだけれど豊かな音響ーー鳥たち、優しい雨、朝夕のアザーン、外界の交通音と飛行音ーー
の閉じられた楽園を出ると、路上は喧騒である。ラジオのバングラビートがそれに拍車をかける。
 フィリピンのクラクションが鳥のさえずりだとすると、こっちは声を限りに吠え続ける狼の群れである。信号(めったにないが、でかい交差点にはさすがにある)が変わって発進する時には、オートリクシャーたちが一斉にときの声をあげる。さながら関ヶ原に挑む戦国武将である。

 このあと、気に入っていたビジホが満室だから、と予約してあった激安ホテルのGoogle map表示がぜんっぜん間違ってて途方に暮れるが、Twitterで助けを求めたら、近くにレジデンスしているアーティストの大和田俊くんが颯爽と現れて救い出してくれたので、今後彼のことはPrince Shunまたは大和田皇子と呼ぶことにしたのだが、それはまた別の話。

 インドで困ることといえば、トイレがオシュレット方式。ただしTOTOの便器ではなく、付属の簡易シャワー的なものと桶で洗うようになっていて、そもそもトイレットペーパーを使うという発想がないらしいところだ。みんなどうやって洗ってるのん? ビショビショになってまうやんか。こっちで持ち込んだティッシュを使おうにも、ゴミ箱がないし、流すと確実に詰まらせるだろう。さすがに空港や高級ホテルとかでは西洋式(日本の様式)のトイレだけど、相当立派な商業施設でトイレ借りても、ビショビショ or Dieな感じなので困った。けっきょく我慢して、ホテルに帰って(そこでもトイレットペーパーが補充されてないけど、それはまったくサービスの落ち度ではない感じ。逆に水のボトルはいらんほどくれる)入浴ついでに用を足す、という感じだ。

 あと、身体が湯船でリセットするようにアジャストされているらしく、アーユルヴェーダでいかにヨガをし、食を楽しみつつ慎み、マッサージ三昧でも、筋肉に蓄積された疲労は、帰国してお湯に浸かるまで癒されなかった。

 さらに、パッケージが開けにくい。日本みたいに手で簡単に開けられるものは皆無。お菓子の袋でもインスタントコーヒーの袋も、歯でかみちぎるか鋏を用いないと開けられないと断言できる。

 でもさぁ、インドで困ったことって、それぐらい。あとは極楽。


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