好きなヒト
今まで好きになった人は、それはもう酷いもので。
いや、相手が酷いんじゃなく、私の「好き」のなり方が酷かっただけで。
自分のことを好きだと言ってくれるから、私も好きだとか。
恋ってきっとこんな感じと、自分ではなく周囲が見て素敵だと思いそうな理想だけを見た人を好きになったりだとか。
まぁー、少女のような、幼いままごとのような恋しかしてこなかったなぁと思います。
そんな私が、これも恋なのかと気づいた恋がやってきた。
それは、あまりにも自然で、お姫様みたいに感情が高ぶるような感覚はなく、とにかく穏やかな波のように、少し気づくには時間がかかりそうな速度と穏やかさでやってきた。
これも、恋と言うのだろうか。
これは、もしかして愛なのだろうか。
今までと全く異なる感覚に、戸惑いながらも、驚くほど歓びを感じる私がいる。
その人と話していると、すぐには色々動かないだろう現実や状況はあるけれど、
確かに育まれていくであろう自分の気持ちを、少し信頼してみようと思う。
私も、幸せになっていいんだよ。
あなたも、幸せになっていいんだよ。
今まできっと、外に向きすぎていたね。
もっと、自分を大切にした、愛し方が始まるかもしれない。
上手くいくかは分からない。
でも、確かに芽生えたこの感覚を、ただただ信頼してみようと思う。
そんな風に思わせてくれて、ありがとう。
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