ご近所で観測できる桜は、ほぼ終わってしまった。わずかに枝垂桜と八重桜が残っているくらい。今年こそ御衣黄を見に行ければと思っていたのだけれども、どうやらまた機会を逸してしまった。

桜が終わると、季節が春からズレたような感覚に陥る。まだ初夏と呼ぶには早いようで、それでももう単純に春とは呼べないような。
今年は咲く花にも順番通りに春が来ないので、どうにもふわふわしている。

今夜は桜の香りの入浴剤にした。

ゆく春を惜しんで、などと言いたいところだが、買ったきりすっかり存在を忘れていただけである。まだ桜の余韻があるうちに気がついて良かった。桜餅を食べたくなる危険な香りだった。

めでたく週末を迎え、夜のベランダで我が身を慰労する。ほんのり桜色をしたビールで、ひとり乾杯。

お隣さんから、筍と西瓜をいただいた。「ちょっと忙しくって、アク抜きしてねぇんだけどよぅ」と、糠も一緒にお待ちくださる。至れり尽くせり。ありがとうございます。
この時期は筍三昧である。美味しい。