2023.9.10大人の科学談義〜ミネラルが織りなすミラクル・ワールド!〜振り返り
2023年9月10日(日)、名古屋市天白区のスタジオ・グリットさんを会場にして「大人の科学談義〜ミネラルが織りなすミラクル・ワールド〜」を開催しました。
この講座では、生体内でのミネラルの役割や、軟水と硬水の違いからミネラルウォーターについて、実験を交えながら学んで参りました。
ミネラルの種類
ミネラルとは人体を構成する主要元素(炭素C・水素H・酸素O・窒素N)以外の元素をさします。
多量ミネラル:1日の摂取量が100mg以上のミネラル
カルシウムCa
リンP
ナトリウムNa
カリウムK
マグネシウムMg
硫黄S
塩素Cl
微量ミネラル:1日の摂取量が100mg未満のミネラル
鉄Fe
亜鉛Zn
銅Cu
ヨウ素Mn
マンガンMn
セレンSe
モリブデンMo
クロムCr
コバルトCo
フッ素F
これらの元素が生きていく上で必須であり、それぞれで特徴的な生理作用や欠乏症および過剰症があります。
今回の講座ではそれらについても説明し、特にナトリウムの水分(浸透圧)調節作用について実験を行いました。
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターはこうしたミネラルを含む水のことをさし、軟水と硬水があります。
軟水と硬水を分ける基準として、硬度というものがあります。
硬度とはカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウムの量に換算した値(1Lあたり何mg含まれているか)で表したものです。
軟水:硬度が120mg/L以下で、ミネラルの少ない玄武岩の層を通る。
硬水:硬度が120mg/L以上で、カルシウムを多く含む石灰岩の層を通る。
この違いは石鹸を加えて泡立つかどうかで判断できます。
石鹸を構成する脂肪酸イオンは水に馴染みやすい「親水基」と馴染みにくい「疎水基(親油基)」を併せ持っています。
それによってもともと混ざらないはずの水と油を混ぜることができ、十分空気を含ませると泡立つことができます。
これを界面活性作用といいます。
しかし、石鹸の脂肪酸イオンは硬水中のカルシウムイオンと反応して沈殿を作り、界面活性作用を示しません。
また、日本は軟水、ヨーロッパは硬水が湧き出ます。
それにより、それぞれの地域の水に合う料理も独自で発展してきたようです。
ここで一息
今回の講座は、これまで開催した大人の科学談義に起こしいただいた方が多うございました。
中には、これまで参加していただいた講座のレジュメを1冊のファイルにまとめ、復習に勤しんでいる方もいらっしゃいました。
大変感激しています。
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