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【生物基礎】生物の多様性と共通性【授業実践備忘録】

はじめに

この記事は、これから設立するメンバーシップ「高校理科・授業力向上ベースキャンプ(仮)」で扱うeラーニングコンテンツの試作品でもあります。
note記事とGoogleフォーム・動画・画像などをかけ合わせて作っています。
このコンテンツは私のこれまでの授業実践をベースにして、普段お忙しい先生が授業の進め方を考える上でご参考になればと思い試作しました。
不十分なところが多いと思いますが、多くの先生方のお役に立てれば幸いです。

まず、以下の注意事項をご一読ください。

注意事項

  1. 記事は読み飛ばすことなく、順番にご覧ください。

  2. Googleフォームには皆様のお考えをご遠慮なく入力してください。
    入力後は他の皆様のご意見をご覧いただけるように設定してあります。

  3. 解説は主に文章で示しますが、場合に応じて動画・画像・資料のpdfファイルなどをアップロードをします。
    ただし、これらの著作権は弊社にあり、無断転載を禁止します。

A.この単元を学ぶ意義

平成30年に告示された高等学校学習指導要領解説・理科編では「理科の見方・考え方」について次のように述べられています。

「エネルギー」を柱とする領域では、自然の事物・現象を主として量的・関係的な視点で捉えることが、「粒子」を柱とする領域では、自然の事物・現象を主として質的・実体的な視点で捉えることが、「生命」を柱とする領域では、生命に関する自然の事物・現象を主として共通性・多様性の視点で捉えることが、「地球」を柱とする領域では、地球や宇宙に関する自然の事物・現象を主として時間的・空間的な視点で捉えることが、それぞれの領域における特徴的な視点として整理することができる。

高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編より引用
太字のフォントは私が脚色

また、同書では生物基礎という科目の性格について、このように述べられています。

生物としての共通の特徴、ヒトという動物の生理、生物の多様性に注目した生態系など、ミクロレベルからマクロレベルまでの領域を学ぶように構成している。

高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編より引用
太字のフォントは私が脚色

つまり、この単元では、生物基礎という科目を学ぶ土台の考え方を伝えているのだと私は解釈しています。

B.生物の多様性

ワーク1

下のフォームにある質問にすべてご回答いただいた上で、以下の記事をご覧ください。

生物の分類基準

生物を分類する基本の単位は「種(しゅ)」です。
種というのは共通の特徴をもち、かけ合わせると子孫を残せるまとまりをいいます。
複数の社の生物基礎の教科書を見てみると、現在地球上で知られている生物は約190万種とのこと。
実際は数千万種は存在しているのではないかと考えられているようです。

生物の分類単位は階層的になっています。
大きな分類から小さな分類の順番に並べてみたら、このようになります。

ドメイン > 界 > 門 > 綱 > 目 > 科 > 属 > 種

例えばヒトはこのような分類になります。
真核生物ドメイン
動物界
脊索動物門
哺乳綱
霊長目
ヒト科
ヒト属
サピエンス種

生物の多様性

地球にはさまざまな環境があります。
生物はそのすみかとなる環境に適応し、長い時間をかけて体の形態や特徴を変えていきました(=進化)。
これにより、地球上では多様な生物が存在しています。

C.生物の共通性

ワーク2

下のフォームにある質問にご回答いただいた上で、以下の記事をご覧ください。

生物の共通点

生物の種は多様です。
しかし、どの生物にも共通することがあります。
この「共通すること」というのは、教科書によって記されている項目数が異なっています。
いろいろな教科書を見比べたところ、このようにまとめるのが望ましいです。

  1. 生物は細胞からできている。

  2. 外部と物質をやりとりしながら体内で化学反応を行い、エネルギーを得る(=代謝)。

  3. 生殖によってふえる。

  4. 体内の状態を一定に保つ(=恒常性/ホメオスタシス)。

  5. 刺激に対して応答する。

  6. 進化する。

※特に1〜3を図で表すとこんな感じになります。

下手な絵ですみません

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