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バリスタのキャリアパスを考える

バリスタのキャリアパスを考えてみる。


よくあるルートで言うと、まず大手チェーン店でアルバイト、そしてコーヒーともっと向き合える環境にとスペシャルティコーヒーの個人店に行ってバリスタとして腕を磨き、さらに有名なスペシャルティコーヒーショップのバリスタになる流れ。そして最終的には自分のお店をつくって独立。

この流れに綺麗にはまれば素晴らしいし、いいモチベーションだと思うんだけど、コーヒー屋→コーヒー屋という感じでステップアップできるお店も限られているし、自分のお店を作るのも段々とハードルも上がってきているし簡単なことではない。


もちろん1つのコーヒー屋にがっつり長く働いてマネージャーとして深い経験を積むのもとてもいいことだと思うんだけど、コーヒー屋自体のビジネス性というか、そんなに「仕事として」面白い動きができるのか、ということが、バリスタのキャリアをさらに魅力的なものにする1つの大事なことだと思う。

けっこうコーヒー屋はちゃんと考えてみるとできることがたくさんあると思う。例えば集客1つとってみても、SNSの分析から運用、口コミだとしてもどんなサービスをするのかとか、外装や目玉のメニューとか。売上を考えてみても、価格設定や合わせ買い、ディスプレイやデザインまで、細かくPDCAを回せることがたくさんある。店舗展開やEC、卸販売、コラボやイベントまでやっていけたら、1人で考えるには無理があるくらい工夫のしがいがあるし、ちゃんと伸ばせたら他の業界でも通用できるようなスキルにもなると思う。



バリスタってどんな仕事?って考えると、シンプルにはコーヒーを淹れてお客さんを満足させる仕事だけど、広く考えるとコーヒーを伝える仕事。コーヒーが伝わる場をつくり、伝わるように改善しながら動かす仕事。

コーヒーの世界を志す人にとって、もっともっと多くのコーヒー屋がそんな魅力的なキャリアを積める場になってほしいし、僕らもそんな社会にとって価値のある仕事を生み出すお店を作りたい。


コーヒー屋に勤めるからバリスタになるからといって、いつかお店を作って独立するという一本道のゴールを設定する必要はないと思う。

将来お店を作りたいかなんて、将来にならないとわからない。大事なのは、今目の前にある仕事にどれだけ熱量をもって打ち込むことができるか。そしてその中でどれだけ広い視野で工夫して、価値のある仕事ができるか。なぜお客さんが来てなぜ売り上げが立ってなぜ続いていけているのかという構造を考えたり、そのお店や自分自身がコーヒーを通して叶えたいビジョンを明確にしてみたり、他の業界を見てコーヒーに足りてないことを考えてみたり。仕事として突き詰めれば、絶対にどの仕事にも通用する共通した力になると思う。どのコーヒー屋でもそうでありたい。



最近は、スペシャルティコーヒーショップの焙煎をやっていた僕の友達が大手の輸入会社のコーヒー部門に転職したり、バリスタだった方がコーヒー豆のサブスクサービスのスタートアップに移ったりと、少しずつ面白そうなステップが出てきているように感じる。


バリスタは、本当に楽しい仕事だと思う。好きなコーヒーに毎日触れて、自分が伝えたその1杯で目の前のお客さんをわかりやすく幸せにできる。人に価値を伝えている実感も得られる。

そんな最高な仕事だからこそ、好きなコーヒーを通して事業や仕事というものにももっと踏み込んで行ったり、考えて実行する機会を作れたら、もっと最高だと思う。


好きというエネルギーをモノだけに向けず、外に外に向けていこう。



川野優馬


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