本「変な家」は新感覚ミステリー。
本「変な家」を読んだ。映画の予告を見て気になり、読んでみたもの。
作者は雨穴(うけつ)さんというインターネット中心で活動する作家。私は初めて知った。
内容は、一見すると普通の部屋の間取りだが、よく見ると違和感があり、その違和感が実は大きな事件に繋がっているというミステリー。
本格ミステリーを好む方からすれば、トリックや推理が飛躍しており、結果ありきと感じてしまう展開に満足できないかしれない。
一方で部屋の間取りから推理を展開する物語は新鮮であり、新感覚で楽しめた。他の小説においても、舞台となる館等の間取りが図として示されるものは沢山ある。ただ、それらは日常的に訪れる場所ではないことがほとんどで、想像しづらい場合も多い。ただこの小説に登場する部屋に関しては、どこにでもありそうな部屋の間取りであるから想像が容易だ。その分物語が情景として想像しやすい。
小説としては短く読みやすいもので、続編もあるようだ。映画化もされ近日公開されるとのことで見てみたいと思う。
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