見出し画像

Webライターは楽な仕事?私なりの現実をぶっちゃけます。

ライターを始めたばかりの頃、文章を書くのが好きな夫に「俺でもできそう!」と言われ、イラっとした経験があります。笑

ただ、夫のように「文章を書く仕事なら、自分にもできそう」と、ライターの世界に足を踏み入れる人は少なくないと聞きます。

どことなく、楽そうなイメージのあるライター。果たして、本当に楽な仕事といえるのでしょうか?3年目に突入した私が、経験をもとにライターの現実をお伝えします。

現実1・文章力は必要

ライターとして長く活動するためには、文章力が不可欠です。「文章が苦手でも、ライターになれる!」という言葉がささやかれる現在、「書くぐらいならできそう」と思うのも無理はありません。

確かに、文章が苦手でもライターになれます。ただし「ライターになる」と、「仕事をもらい続けられる」は別の話です。

私は現在、企業の専属・制作会社のライターとして働いています。専属ライターは記事を発注する企業と直接契約するため、クライアントの声がダイレクトに届きます。

一方で制作会社はクライアントの声は届きにくい分、幅広いジャンルの記事執筆が可能です。

私が契約した頃、30人ほどいた専属ライターは5人に減っています。「同じような修正を繰り返すライターとは契約を終了する」との言葉通り、1/6にまで減らされているのが実情です。

制作会社も例外ではなく、同じ時期に契約をした7人ほどのうち今も継続しているのは私1人です。もちろん事情があって契約を終了したケースもあるでしょうが、「多めに採用してふるいにかける」現実は否めません。

現実2・「教えてもらう姿勢」はNG

応募文に、「初心者ですが、精一杯頑張ります」「ぜひ、貴社で勉強させてください」のような決意表明を書いていませんか?

もちろん、誠実に仕事をする姿勢は大切です。しかしクライアントからすると、初心者には仕事を任せたくないのが本音です。

採用後、仕事をするなかでフィードバックをもらうことは多々あります。ただ、フィードバックをもらう前提で仕事をする姿勢では、契約は長続きしません。

報酬をもらって仕事をする時点で、プロのライターとしての責任が発生します。

初心者の決意表明はやめて、前職の経験や保有資格など、ライターとして何を提供できるのかを記載することが大切です。

現実3・コミュニケーション不要は「嘘」

ライターに、コミュニケーション力は必要ないと思っていませんか?

実際のところ、ライターはかなりコミュニケーション力が求められる仕事です。

外勤のように対面で話す機会が少ないからこそ、チャットツールでのこまめなやり取りが欠かせません。オンライン上のコミュニケーションは相手の顔が見えない分、対面よりもきめ細やかな配慮が求められます

必要なタイミングでの報告・連絡・相談や、不明点に対する質問など、社会人としての常識はライター界も同じです。

まとめ・好きじゃなきゃ、続けられない仕事

「自宅で楽して稼げる」「文章力がなくても大丈夫」という魅力的な言葉は、私が見たライターの現実とはかけ離れています。

コツコツと調べ、分かりやすい表現を考えて記事を執筆する過程は、まさに職人のような地道さです。

それでもライターを続ける理由はただ一つ、書くことが好きだから。自分の頭をフル稼働して言葉を紡ぎ出す瞬間が、たまらなく楽しいからです。

ライターは、決して楽な仕事とはいえません。楽ではないからこそ、記事を作り上げる喜び・充実感があるのでしょう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?