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意識ってなにもの?どこからくるんだ?

「自分で決めたタイミングで動き出してください。」
そう言われたら、意識はどう働くだろう?

「よし、行くぞ!右足から・・・せ~のっ!」で身体は動くのか?


養老孟子さんの動画を観ていて、こんな不思議な話を聴いた。

動き出そうと意識する0.5秒前には脳は足を動かす指令を出しているらしい。
トリッキーだけど、実験するとこうなるということだ。

動こうと思う(意識)→脳から足へ指令(脳)→足が動く  ではなく
脳から足へ指令(脳)→動こうと思う(意識)→足が動く  ということ?

自分で決めたと思っているけど、調べてみると、なんと、脳が先に動いてから「動こう」という意識が後追いで発生したことになる。

以前「脳は空間が記憶した情報をキャッチしている」ということを聞いたことがあるのだけど・・・(参照記事 ↓)

「脳」が「意識」とは別に、空間が記憶した情報をキャッチしたり、いろんな状況から判断して行動を決めているということなのかな?

でも「意識」は「いや、私が決めている」と思っている。「脳」は主導権をもっているのに、「意識」に自分で決めていると思わせているということ???(何言ってるかわからなくなってる・・・)

だとしたら、エゴの強い「意識」に比べて「脳」って謙虚だな。

そもそも意識というものは科学的に定義できていないらしい。神経細胞がどう働いて意識が発生するのか?

以前に「意識」のことを書いたのだけど、(参照記事 ↓)

「自分」が感じることができるのは「意識」が働いているときだけだし、その「意識」が向いているところだけだ。

そもそも眠っているときは意識はないけど脳は働いている。
身体も寝返りをうったりモソモソしたり、無意識に動いている。

起きているときだって、電柱に頭ぶつけて「イッタ~~~!!!」と思った瞬間は、その前に虫に刺されて足がかゆいことは忘れているし、美味しいものを食べて「これ、ウマッ!!!」と感じている瞬間は、さっきの誰かのひとことにムカッとしていることは忘れている。

それ以外にも自分のものだと思っている私の身体のすべては、手も・・・足も・・・心臓も・・・脳も・・・腸も・・・神経も・・・細胞も・・・私の意識とは関係なく、生きている間中働いてくれている。

ではその自分の「意識外」のことは、「自分」と言えるのか?

ただの宇宙の一部の現象じゃないか?!

他人どころか、自分の身体さえも自分の支配の及ぶものではないというこの事実。

なのに、自分が管理しているつもりになっているこの、「自分」とは、なんとおこがましいヤツ!

いや、そのおこがましい「自分」の「意識」というものさえ、もうなにものなんだかわけがわからなくなった・・・


※今日はこちらの動画から学ばせていただきました。
(養老孟子<未来を変える選択>17分30秒~)
https://www.youtube.com/watch?v=zOT6I-O4k0o



  

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