くわだてると言うと悪いことを連想するが、何かを思い付き計画を立てることだ。
もくろむとも言うが、実行する前のことでもある。

人生は企てることから始まる！

計画は立てても実行するかは分からない。
いや、実行できるか分からないと言う方が正しいだろう。
計画倒れになることも少なくない。

実行より計画が楽しい訳

私は定年退職してからも多くのことを企てた。
もちろんその全てを実行した訳ではない。

実行したくてもできないこともあった。
以前も書いたが、ひとり旅を企てても台風やパンデミックによって直前キャンセルした経験もある。

ブログやこのNoteを始める時も自分なりに計画をした。
計画する時は不安もあるが楽しさの方が大きい。

企てただけで行くことができなかった旅がその象徴だ。
実際には実行できなかったものの、計画段階の頭の中は旅に出ていたほどウキウキしていたからだ。

旅だけではなく他のことも同じだ。
何を計画しても実行するまではポジティブな想像で満たされるから、楽しいという感情は実行してからよりも計画中の方が強い。

実行してからはアクシデントも含めネガティブな要素も出てくることで、計画通りとは行かないこともよくあることだ。

計画と実行を分けて考える

若い頃は計画の延長線上に実行があると考え、計画をするということは実行しないと意味がないと思っていた。

しかし今はそうは思っていない。

心が動くことは取りあえず計画を立ててみる。
やるかやらないかは後で決める。
それが今の私のスタイルになっている。

その計画を実行せずに計画の時間が無駄になったとしても後悔しない意味も含まれている。
定年退職して時間に余裕があるから、そんな悠長なことが言えるのだろうと思われるかも知れない。
しかし毎日何かを企てることが今の私のライフスタイルだ。

もちろん始めてから計画を変更することも厭わない。

実行することは難しいだろうと思いながら計画をしたり、同じ内容のことを２パターン計画してみることもある。

例えば自分が趣味にしている音楽をYouTubeで発信してみようと計画したことがある。
そう考えていた時、ドラムを教えてほしいという話が来たので、それなら自分がトレーニングしている内容を発信してみるのもいいかと思った。

どうせ発信するなら1ヶ月以上は毎日投稿しようと計画した。
毎日投稿して一気に登録者を増やそうと企てたのだ。

しかし今のところは計画段階で止まっている。

毎日投稿のためにと、前もって15本ほど取りだめしているコンテンツが気に入らなくなったからだ。
何のために取りだめしたのか分からなくなったと思いたいところだが、このコンテンツ作りは楽しめた。

映像と音、演奏にこだわったからだ。
こだわったせいで発信できなくなったが、これはこれで楽しめたので自分の中では満足感にも繋がっている。

音楽コンテンツを将来YouTubeで発信するときは、この経験がいい参考になるのは間違いないところだ。

ひとり旅は計画の価値が高い

旅の計画は実行できないだろうと思ったとしても楽しめる。
旅計画が趣味になっていると言ってもいい。

例えば外務省の国別海外渡航危険度を調べるとロシアは現在危険レベルが3〜4だ。
もちろんウクライナに近い地域は危険度が高い。
どのような目的であってもロシアへの渡航はやめて下さいとなっている。

実際に戦争やテロも起きているのだから当然だろう。

しかし私は昔からロシアへ行くことに憧れがあった。
「人生と音楽」というタイトルでも書いたが、初めて買ったLPレコードがロシア民謡だったくらいだ。

定年退職したら一度でいいからシベリア鉄道に乗ってバイカル湖へ行ってみたいと思っていた。

そこで定年退職してから何度となくロシアひとり旅を計画している。
結局計画だけでいまだに実行できていない。
パンデミックや戦争が起きたからだ。

おそらく今後もロシアに行くことは叶わないだろうと思っている。
そう思っていてもいまだに計画を変更したりしているのだ。

当初は仁川国際空港からイルクーツクへ飛び、イルクーツクからシベリア鉄道でバイカル湖まで南下する計画を立てた。
しかし最近はモンゴルのウランバートルからシベリア鉄道に乗って陸路でバイカル湖とイルクーツクへ行く計画を立てた。

究極の鉄道旅になることは間違いなさそうだ。
このルートは現在でもモンゴルの旅行会社によって２名用のツアーが組まれているが、私は個人旅行で行く計画だ。

今の状況下では家族の許可も下りないだろうから行くことはできないが、もう少し平和な世の中になれば行くことも可能だろう。

しかし一番の問題は年齢だ。
年齢を考えれば行ける確立は低くなる。
それでも計画をするのは夢があるからだ。

夢を追って計画している時間は、他の何をしている時よりも幸せだ。

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