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【活動紹介#4】大人の手と社会の輪で、ひとりにさせない-「社会的養護を考える会」

NPO法人夢の宝箱は、神奈川県を拠点に社会的養護を必要とする若者の自立を支援する団体。
児童養護施設退所後の就労支援や心のケア、社会的養護を考えるセミナーなどを行っています。




社会的養護の現状と課題

社会的養護が必要な若者(以下、ユース)は児童福祉法のもと原則として18歳になると自立が求められますが、同時に以下の様な問題に直面します。

・過去受けた心の傷から人付き合いが苦手
・保証人がおらず銀行口座や家の賃貸契約が難しい
・頼れる大人がおらず、孤独と不安を抱えてしまう

これらの問題からユースが施設を退所したあとに孤立するケースが多く、継続した支援が必要です。

しかしながら、「社会的養護」という言葉やユース現状についてあまり知られていない現状もあります。


当事者と児童養護施設関係者が語るセミナー

ご自身の取組や経験を話すブローハン聡さん

2022年から現在まで、横浜と新宿の会場で計4回開催してきた「社会的養護を考える会」。

これまで延べ約100名の企業・団体関係者様にご来場いただきました。

講演のゲストスピーカーには、児童養護施設出身で本やyoutubeでの発信活動などをされているブローハン聡さんをお呼びし、当事者側のリアルな声を届けていただきました。

ご自身の著書(さくら舎)

ブローハン聡さんがメンバーのyoutube番組「THREE FRAGS」はこちら。

また、聖母愛児園の統括主任でいらっしゃる梛橋さんもゲストにお招きし、児童養護施設の実態について教えていただきました。

登壇者の3名。左から梛橋さん、土濃塚代表理事、ブローハン聡さん


支援の第一歩は「知ること」

社会的養護に関わる活動を紹介する土濃塚代表理事

このように、経験者側と施設側のリアルな声から社会的養護の現状を学ぶことを目的に実施しているのが夢の宝箱の主催する「社会的養護を考える会」です。

本講演会では理解を深めるために、1部に児童養護施設と子どもたちの実情をお伝えし、2部では「私たちができるリービングケア」をテーマにしたディスカッションを行うようにしています。

さらに「企業が今日から取り組める SDGs」を当法人の土濃塚代表理事より紹介させていただき、ユースの支援に関わるネクストアクションを取りやすくするなどしています。

ユースを助ける支援の第1歩は「知ること」からではないでしょうか。
2024年度も継続的にを実施して参りますので、ぜひご参加下さい。


【支援の呼びかけ】
現在、寄付や寄贈、ボランティアを募集しております。
未来ある若者たちの支援にご協力いただけますと幸いです。


文:中村愛(https://twitter.com/love_chanchanch


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