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私の仕事 薬剤師~何のための薬?~

#私の仕事

私の仕事は病院薬剤師だ。
私の働いている病院は、
手術をする、家に帰る患者がいるわけではなく、
入院したらここで一生を終える
終末期の病院だ。
しゃべれない人、動けない人、食べれない人が8割だ。
どうして生きていけるのか?
点滴や、胃に穴をあけ、栄養、水分を補給できるため喋れなくても、
食べれなくても生き延びることは十分できるのだ。
そんな状態で降圧剤、糖尿病薬などあらゆるお薬は投与され続けている。
このお薬は9割方税金で払われており、そのような状態で、
お薬は必要なのか?
医師の中には薬を変える事を嫌う医師もたくさんいる。
そんな時、声を挙げられるのが薬剤師だ。
一体誰のための薬なのかわからない薬がたくさん投与されている。

薬剤師は必要?という議題はよく目にするし、働いているとそう
感じる事ももちろんある。
しかし、ほんの些細な疑義紹介(医師への問い合わせ)はたくさん行われている。その疑義紹介がもし、ないとするならばどうなっているのだろうか。
医療費の無駄な浪費、患者さんへの不利益、、、

薬剤師も医師に物申すわけなので、
このお薬やめたほうが良いんじゃないですか?
なんて簡単に医師に伝えることはできない
(※関係性が構築できているのなら可能な場合もある)
このお薬をこう変える、やめる上での文献探しや、
メーカーの資料を探し、調べ、頭で考え問い合わせをいれる。
そして、悲しいことに、患者ご家族、患者ご本人に、この努力が
伝わらない事がほとんど。
(特に病院、私の職場では…)
患者さんに、自分が問い合わせをいれて
変更になったことをわざわざ、伝えにいくことはない
(伝える場合もあるが)
まさに影の活躍となることが多いのだ。

薬剤師の仕事の一つに「調剤」がある。
よく勘違いされるのが、試験管をもって一からお薬を作る…
そんな事を仮にしたら、薬局、病院での待ち時間は数か月単位になるだろう
すでに作られているお薬を数の分集めるのが、
調剤。
この業務を誰かに委託することで、薬剤師はもっともっと
頭を使える、人とのコミュニケーションをとれる
これからの時代に必要な仕事になっていくと思っている。
ちなみに、アメリカではテクニシャンという人がいて
調剤は薬剤師の仕事ではないと聞いている。

最近は、調剤を事務さんにやらしてもいいなど
そういった流れにはなっていきているが、
この流れがもっと急速にすすみ、
「古き良き文化」を無駄に生かさないでほしい。
今までの時代とこれからの時代は全然違う。

今までのやり方で同じようにうまくいかないことは
聡明だ。

何のための薬か、わからない薬はたくさんある。
そしてそれは平気で処方され続けるし、
医療費の圧迫につながっている。

#私の仕事

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