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ガッシュで普通に描いた畑

以前から申しておりますが、少々ガッシュを見直してやりたいです。日本ではあまり人気ないと感じています。でも私には魅力的。

ガッシュは固有の製品を指すのではなくて、ここでは不透明に描く水彩のことを言っています。そもそもはそう言うことだったと思います。だから、ポスカラでもサクラぺんてるでも不透明に描けばここではガッシュ。

アクリル絵の具でも普通に不透明に描きますが、その場合はガッシュとはちょっと言いにくいですね。アクリルガッシュなるものがあるのでややこしいです。因みに透明水彩絵の具でも明るい系の中間色などはその性質上半透明だし白などの屈折率の高いものを混ぜると不透明になります。透明水彩の絵の具は高いのであまりそう言うことはしないですが。

と言っても、私も過去は油彩とアクリル専門でして、ガッシュはサムネールでアイデアを描くときだけに使っていました。これはちょっと反省なのですが、その程度の絵の具だと思っていたのです。

ある人に言わせれれば艶の抜けた油彩だとか、結構なことを言われてます。後で溶けるから耐久性もない。しかしその面では透明水彩も同じです。弱点は、透明水彩程の輝きがないことでしょうか。これは性質上やむを得ないです。この辺が日本であまり人気がないことと関係するでしょうか。

実のことを言うと、いつまでメーカーがポスカラやガッシュを作ってくれるのかと、そんな気がしています。メーカーさんも商売だし、わざわざアクリルガッシュなどを作り出したのもなにやら悪戦苦闘を感じていしまいます。


しかし後で溶けるのはむしろ利点とも考えられます。充分な時間の後もぼかしたりできます。アクリルではドライブラシをするか乾かぬうちにせねばなりません。慣れないと気が急くのですね。

勿論ガッシュでもドライブラシは有効です。どんな表現方法も興味深いです。下の絵の具が浮いてくる、いわゆる--泣き--もあります。平面塗りの多い人はちょっとしんどいかも知れません。

日本では不人気に見えるガッシュも海外ではそうでもないようです。輝くような絵を描いている作家が存在します。どんな絵の具でも楽しめます。なるべくならここではガッシュを多くしたいと思っています。普段はモノクロの素描が多くなってしまっていますが…。

ところで絵はなんと言うことのない畑を描いたものです。随分昔のものだけど、ガッシュにまだまだ慣れない時期のものですが、雑把なラフな描き方ですね。

黒く積み上げられた塊りは周辺の木を伐採して積み上げたものですが、これ、どうするのですかね。キノコでもやるのかな。訊いたところではこのまま腐らせてしまうのだそうですが、それにしてはきちっと積まれてます。複雑すぎて塊りとしか描けませんでしたが。

では皆さん御機嫌よう。

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