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ちょっとだけ熊谷散歩

ちょっとした興味があって、ある場所を訪れたのです。そこは熊谷の荒川の南、立正大学のある付近なのですが、そこに関してはここでは書きません。そこを歩いた後、折角出たついでだしまだ陽があるからそのままバスを乗り継いで熊谷まで行ってみました。

私は東武東上線沿線の住人なのですが、これと並行するように走るもう一方の鉄道路線のことが普段からあまり頭にありません。同じ埼玉でも大宮とか、あんな大きな街でも自分の生活とあまり関係がないので印象がありません。美術展でもあった時は浦和の県立美術館を訪れたりするのですが、繋ぎが面倒で、どうしてもうちょっと簡単に行けないものかと思うのです。

従ってそちらの路線(JR高崎線なのか上野東京ラインなのか湘南新宿ラインなのかよく分かりません。最近の路線の名前はややこしいです)にある街、例えば、鴻巣、吹上、北本、桶川、上尾辺りの街の印象はどうしても薄いのです。そのうちちょっとずつ訪れてみようとは思いますが。もっとも、普段から車を乗り回している人であれば随分違うでしょうが。

しかし熊谷に関しては、東上線の東松山とか小川町からバスが出ていますので、これを利用して過去何度か訪れています。この街には上熊谷付近にアルス画房というちょっとした画材屋さんがあって私の周辺の絵描きさんたちも割とここを利用しているみたいです。


熊谷直実

で、とにかくは終点まで乗ったので熊谷駅前です。明るく見えていますが既に夕方。熊谷直実の銅像があります。私のスマホは何故か中望遠になるとピントが合わないのでボケています。スマホを交換する時はちょっと検討しようと思っています。しかしスマホの望遠は光学式ではないのである程度はしょうがないみたいですね。普通に撮って拡大する方が余程ピントが良い。ちょっと面倒だけどいっそコンデジも持ち歩いた方がいいかな。


熊谷の駅周辺にはちょっと入ってみたい雰囲気の店が並んでいるように思えます。ちょい呑みの--ちい--ですか。立ち飲みでしょうかね。夕方過ぎでも閉まっているみたいに見えると言うことは、お休みなのですかね。食べログで調べたら営業実態は不明とあります。閉めてしまったのかな。熊谷まで飲みにこれる訳じゃないので私が心配してもしょうがないですが。


何の店でしょうね。青灰色に塗られた雰囲気が良いなあ。


これなんか閉じている店でしょうかね、それとも普通の民家かな。その向こうは普通の民家だと思うのですが、青灰色に塗られています。この街には多い色だと感じますが、こういうのも面白いです。


熊谷の駅前から適当に道を選んで八木橋デパートに向かって歩いているのですが、これも好みの一角ですねえ…。この頃はちょっと禁酒しているのですが、でなかったら入ってみたい雰囲気です。ホルモンは閉まっていましたが金ちゃんはそろそろ店が始まる気配でした。日曜日だったので休んでいる店が多いのかな。


昭和が残っているというか、建物自体が懐かしいデザインです。あまり新しくしないで欲しいと思いますね。こういう雰囲気はなかなかだと思います。


斜めにもたれかかる影がいいです。建物も雰囲気あります。古いと言うだけで雰囲気がでますね。隣りの中華と思われる店のドアもいいです。宅配の車が停まっていますが、店のものかな、それとも宅配している人が何か食べてるのかな。営業しているようには見えないですが。多分ビルも殆どは空いているのですね。



お店のウインドウです。居酒屋さんだったと思うけど。マスターは趣味人でしょうね。


ファイブスター。ボンカレーを思い出します。ファイブスターは今は見かけないけど、どうしてなんだろう。私は好きだったです。あれと適当なルーを混ぜて自分流を作っていたのにいつの間にか見なくなりました。

にしてもこの店、何の店ですかね。よく分からないです。フィリピンの国旗が見えますが、フィリピンクラブかな。


バー、マダムローラン。傘の破れ具合が何とも言えません。こうでなくちゃという感じです。入り口と思われる場所に無造作に自転車が置かれていて、今よく見ると猫が徘徊しております。熊谷は場末とは言えないけど、ありありとその雰囲気です。悪くはありません。スナック--フミ--も営業しているのかな。

因みに手前のあるビルの中から賑やかな音が聞こえておりました。音だけ鳴っているのか客があるのか。


ピンクに塗っているところが割とあるのですが、今は民家に見えますが嘗ては店だったのでしょうか。でないとピンクに塗らないですよね。


路地も何とも言えません。こうみると居酒屋って多いのですね。熊谷も至る所居酒屋だらけです。


この古いビルは、実は熊谷ではかなり有名です。ずっと前からこの状態で、今もこの状態です。1階に入っているお蕎麦屋さんも長い営業でしょうね。蕎麦は血糖値に関して良くないので食べないのですが、でなかったらちょっと入ってみたい雰囲気です。


反対側からの眺めです。どうやらお蕎麦屋さん以外は空のようですね。二階から上はもう空き家なのでしょう。入れるなら入ってみたかったけど入り口と思しき所も戸締りがなされていました。熊谷にはこうした古いビルが多くて、建て替えてもテナントが見込めずそのまま放置しているのかな。バブル時代はどうだったでしょう。中に入ってみたいですね。


ビルの前の通り。埼玉りそな銀行熊谷支店かな。このデザインを考える人の性格をちょっと考えてみたくなります。人がゾロゾロ渡っておりますが、どんな人たちでしょうね。同じ服を着ている。

この通りまで来ると多少は人の気配もあるのですが、実は熊谷という街は普段からあまり人の気配がありません。ちょっと裏に入ると全然居ない。何年か前に訪れたときもそんな感じを受けました。コンビニとか駅ビルにはあるのですが、生活道路にもパラパラとしか人影を見ない。今はどこの街もそんな感じなのかなと思います。以前本庄を訪れた時も、想像と違って随分寂し気だったのを覚えています。他の街の駅前も似たようなものかな。街の経済ってどうなってるのかな。


八木橋デパート

そして八木橋です。地方デパート。特徴的な片側に丸いデザイン。熊谷にきたらここへは必ず寄るのですが、さりとてそんなに買う物もありません。何度か本を買いましたが後はブラブラするだけ。地下の食品売り場も昔はもっと賑やかだったように思います。たまには訪れたことのない街をと思い、母を連れて二度ほどきました。老人用の杖と食品売り場であれこれ買った記憶があります。その時はもっと賑やかだった。商売になっているのかちょっと気になります。地方デパートのちょっとしたファンとしてはこのまま存続して欲しいと思います。駅からちょっと離れているので損をしていますね。多分土地持ちなのでしょうね。東松山のまるひろデパートもそうですが、客パラパラでもずっとある。ずっとあって欲しいです。


八木橋デパートの入り口に飾られている三栖右嗣さんの油絵です。大作。150か200くらいあるかな。もうお亡くなりになられていますが、埼玉の画家さんなのでここにあるのでしょう。私は油絵時代にはかなり先生の影響を受けました。三栖先生の絵は川越のヤオコー美術館に多く収蔵されています。何度も公開されているのでチャンスがあればまた観に行きたいと思っています。


デパートではもうちょっとゆっくりしたかったのですが、もう足がくたびれて、デパート向かいのバス停から適当なのに乗ってしまいました。東松山行。

その途中、荒川を渡る大橋かから眺めて見える二つの尖った山。あれは何でしょうか。場所は東松山か小川町に向かうバスで、ちょうど荒川大橋を渡っている最中です。上流を、つまり群馬の方を眺めています。

右手に見えるのは形から推測するに赤城山ではないかと思うのですが、すると左端に見えるのはなんでしょう。榛名山でしょうか。三つ四つ並んだこぶも見えるし、あれだって一体何の山の頂なのか。こう言うのを眺めると知りたくなってしまいます。実際ちょっと調べてのですが、はっきりしたことは分かりませんでした。山は詳しい人でないと分かりません。

そういえば、東松山から熊谷に向けて少し走ったあたりから雪を被った連山が見えていました。なかなかの眺めで、こんなところから意外に見えるのだなと思ったのですが、しかしそれだって何が見えているのか。遠方の山々が見えているのだとしたら、意外に地球は小さいのかも知れませんね。

東松山に着いて、せっかくだからと焼き鳥屋に寄ってしまいました。いつも満員で座れないところに運良く座れました。禁酒しているのに、意志が弱くて情けないです。

こんな時はまあいいか、の外出でした。ちょっとくたびれました。またどこかをぶらり歩いてみたいです。

それにしても熊谷は昭和の雰囲気があちこちに残っているように思えます。他もいつか歩いてみたいです。

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