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ちょっとだけ優しくないと思った世界に期間限定で生きる私が思うこと。

左足を骨折してから、ほぼ家の中で過ごしているので、めっちゃ退屈。動かずジッとしているのも飽きてきたので、コンビニに行きたいと思った。

コンビニなら店内もスーパーに比べれば狭い。松葉杖でもなんとか、買い物はできる。

しかし、動き出してから気づいた。

「ドアを引っ張る所は無理じゃん」

いつも行くコンビニに向かっていたが、そこは引っ張るドア。

「全部、自動ドアにしたらいいのに」

チラッと思ったが、どこのコンビニが自動ドアなのか、まったく覚えていなかった。

だけど、せっかく車に乗ったし、やっぱり買い物がしたい。

心当たりを回ってみることにした。

すると、歩ける時は気づきもしなかった事実が発覚。

そもそも、駐車場の除雪が綺麗じゃない所が多過ぎる。下手したら、駐車場一面がツルツルピカピカなんて場所もあった。

「コンビニに入る前に怪我するわ!」

通りすがりながら思う。立地条件は様々なのだから、ツルツルピカピカでも仕方ないのだけど、松葉杖で転ぶ可能性が非常に高い所など、行くべきではないとすぐわかった。

結局、行ったコンビニは駐車場のアスファルトがしっかり出ていて、自動ドア。しかし、入店するまでは完璧だったが、店内がやたら広い。確か、このお店は元々自動車工場兼販売をやっていた所の居抜きだったはず。そりゃあ、広くて当たり前。

なんとなく店内を見ていると、後ろから声がする。

「大変ですね。床が滑りやすくなっているのでお気をつけください」

女性の店員さんだった。そうか!松葉杖を突いていると、大変に見えるのか!新しい発見。なぜなら、ずっと一緒にいる次男は基本、私になんでもやらせる。ストーブの灯油タンクの給油も、着替えるためのタンスがある部屋へほふく前進で進んでいても、大変!でもなければ、助けようか?でもない。

なので、やれることは自分でやるようになり、どうしても無理なことはお願いするようになった。それでも嫌な顔をして、やってくれない時もあるけれど、それはそれでなんとか回っている。

店内が滑りやすいとは言われたが、そんな感じはしない。でも、危険なのは間違いないので、ありがとうございますと言いながら、ジュースを買った。

「本当はコンビニコーヒー飲みたかったんだけどな」

誰かが一緒にいてくれれば問題ないが、松葉杖1人ではどう考えたって無理。万が一、こぼしでもしたら、火傷してしまう。

「松葉杖じゃなくても、移動に不便な人ってたくさんいると思うのに、どうして、こんなに自由がきかないんだ」

移動に支障がある人は少数だからだろうか。私も今は松葉杖だが半月もすれば、両足で歩けるようになっている。その時にはきっと今、感じているようなことは忘れてしまう。

だから、書いておきたいと思った。コンビニに行くのが大冒険なこと。ドライブスルーがこんなにもありがたいこと。立って冷蔵庫を開けること。レンジを開けた瞬間にバランス崩してひっくり返ったこと。その1つ1つが初めての体験で、大変で、でも気持ちは穏やかで、ありがとうが自然に出てくる。

こんな日々があるのも悪くない。
昼下がりの暖かい部屋でゴロゴロしながら、書いている今は本当に幸せ💓




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