第0006撃「メタ氏、体育館の裏で密談す!!」の巻

芝嶋中学に入学してしばらくは、
幼児期と小学生時代の幼馴染みである上緒修吾(仮名)に、
我が家へ迎えに来てもらい一緒に芝中へ向かいました。

小生は地元の小学校へ通っていなかったため、
地元の同年代の友人がほとんどおらず、
みんなの輪に入ってゆける自信はひとかけらもなく、
修ちゃんが小生の首に縄をかけて、
無理やり引っ張ってくれたのでした。

途中修ちゃんは芝嶋の住宅街にある、
芝嶋神社のそばの一軒の民家へ立ち寄りブザーを鳴らします。
小学生の男児が勢いよくサッシのドアを開きました。
「あ、お兄ちゃん着替えてるからちょっと待ってなあ」
そして学ランで身を包んだ緑谷が玄関から出てきて、
三人で中学校へとゆっくりと歩を進めました。

緑谷は孔雀王という漫画が好きで、
修ちゃんは緑谷から借りた孔雀王を読みながら、
二宮金治郎よろしく中学校までの道のりを歩くのでした。

ここから先は

1,124字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?