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不意討ちぢゃ〜!!


こんにち葉、
夢野ナオ(夢野メタ)です。

いつもこのブログをお読みいただき、
誠にありがとうございます。
◝(⑅•ᴗ•⑅)◜

拙著、自叙伝「全身不随入門講座(施設篇)」から抜粋。
人名や場所名は仮名にしてあります。


「貴方の世代ですと、
今なら無料で風疹の予防接種を
受けられる可能性がありますよ!!」

と、役所から無料クーポン券が送られてきたのでした。
ぼくは幼少期に、
風疹に罹ったかどうかの記憶はございませんし、
風疹の予防接種を受けたかどうかもわかりません。

ぼくが現在入所している障害者施設に毎月2回来られる医師に、
クーポン券を渡しましたら、
まずは風疹の抗体検査から始めましょう!
となったわけです。
そして数日前に看護師の手によって、
血液採取の注射が行われることになりました。
注射針を刺されるときはどの程度の痛覚か注意深く観察しよう!
と、ぼくは楽しみで胸をときめかせました。

そういえば一ヶ月前にはインフルエンザの予防接種がありました。
最近のインフルエンザの予防接種の注射針は、
技術の進歩によって極めて細くなっているようで、
ぼくは刺されるときも眉一つ動くことなく、
楽しむ間もなく、
あっという間に医師は注射を終えたのでした。

ぼくと同じ居室の福山福男さん(仮名)は、
終始恐怖におののいており、
注射されるとき「痛っ」と声をだし顔を歪めていたのでした。
フッ、地球人め、所詮この程度で悲鳴をあげる種族とはな……。

ぼくは全身不随になる直前、
緊急搬送された病院で、
真夜中に頸髄からくる原因で、
焼肉を焼いている灼熱の鉄板の上に、
ジュッとのせているかのような手の激痛に、
断末魔の叫び声を発しながら、
ベッドの横のロッカーがぐしゃぐしゃに潰れてもなお叩き続け、
急遽大部屋から個室へと隔離されてオペを待ったのでした。
だからレベル10の痛みを知っているのです。

さて話を戻します。
風疹の抗体検査のための注射器が袋から開封されました。
おお、インフルエンザのときよりも針が太くて、
鉛筆の芯ほどもあるかのようで、
うむ、悦ばしい!

注射器が腕にあてがわれると、
針はプスリと音をたてて、
肉の奥へ深々と潜っていきました。
データは記録されてレベル2の痛みとして分類される……。
注射器を抜いたあと絆創膏のようなものを貼られました。

翌日、そろそろいいだろうと絆創膏を剥がしました。
そのとき思わず「痛っ」と声をあげ、顔を歪めてしまいました。
絆創膏を剥がすとき思わず、
アウッ!となったのです。
ぼくは思いました。
「こ、こ、これではまるで、不意討ちぢゃないかあっ!!」

リベンジをしたい。
ぼくには夢がある。
ブラジリアンワックスをたっぷり練り込んだ棒を鼻の穴に差し込み、
「エイヤァッ」と一瞬で引き抜いてみたいのだ。


続く。果てしなく続く……。

拙著、自叙伝「全身不随入門講座(施設篇)」から抜粋。
人名や場所名は仮名にしてあります。

いつもお読みくださり、ありがとうございまする😊
嬉しいです。
では、ご氣元よう‼️
( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭⁾⁾


☆夢野ナオの超能力スピブログ も書いてます。
http://yumenonao02.seesaa.net

☆奇声を発したり不自然にまばたきしたり、
顔をしかめたりする症状ありますか?
重度の難治性チック症のトゥレット症候群を、
少年時代から患ってきた夢野ナオが、
めくるめく体験記を赤裸々に堂々告白しました!!
https://note.mu/yumenonao/m/m9b87fc5b8d63
皆さんにこの病気を知って頂きたいです!!

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