夢をかなえるスマートフォン⑯3時限目の5〜資源をたくさん書き出す

「資源の分析をはじめる前に、自分の資源をたくさん書き出すことが大切なんだ。」
いいかどうか考えないでひたすらたくさんの資源を書き出すこと。
書き出す時は書き出す。分析するときは分析、と役割を分けることが大切なんだよ。
そうじゃないと考えながら書いていたら、たくさん浮かばないからね。
頭の中にあるものをスマートフォンにさらけだして、今度はスマートフォンの画面を見て分析するという行為が重要なんだよ。
人の脳の役割とコンピュータの役割を分担させるんだ。
自分の頭の整理にコンピュータを使うって事だ。
そして自分の頭で考えながら分析する。
使うアプリは、TODOという、やらないといけないことを書き出すアプリを使うといい。
「できれば最低5色は色分けできる方がいい。」
「まずはじめに何からすればいいですか?」
「人脈から書き出してみよう。人付き合いで成功も不成功も左右するくらい大切な資源だよ。
僕もメンターと言われる人にプログラミング言語のJavaの仕事を紹介してもらったことがきっかけで、Javaの第一人者と言われるようになったんだよ。人脈はそれだけ強力な資源なんだよ。」
「人脈といっても思い浮かばないんですけど、どうしたらいいですか?」
「昨日誰にあった?一昨日は?会いたいと思って会った人は?」
「なるほど、そうやってピックアップしていけばいいんですね。わかりました。たくさん思い浮かびます。」
「つぎに技能、才能、能力、特徴だ。」
自分自身に備わっているものなんだよ。先天的なものもあれば、後天的なものもある。
生まれた時から備わっているものもあれば、努力して得たものもある。自分に備わっているものだ。
さっきは他人のことだったが、今度は自分自身なんだよ。僕はこれを核にして目標を決めてうまくいった経験がある。
ひとつは背が高いということだ。
「背が高い」という資源を活かして、太ることができたんだ。」
「エッ?太ることができたんですか?痩せるのではなくて?」
「うん。実はそうなんだ。昔、身長が186センチもあるのに体重が53キロしかなかった。極度の痩せだったんだよ。」
「それって痩せすぎですよ。」
みんな痩せたくて困ってるのに、何でこの人は太りたいなんて幸せな人なんだろう。
「何しても太らなくて滋養強壮剤を飲んだくらいだよ。」
それでも太らない。冬なんて寒くて寒くて骨身に凍みたよ。そんな時代もあった。
太りたい太りたいと思っても向に太らない。そりゃ太りたいって思う人は痩せてるっていうことを自覚している人だからね。
らー麺、炒飯、餃子なんて食べても全然だめだった。
「意識が痩せてるっていうことに集中しているから無理だった。」
「それって、自分の悪いところに目がいってたってことですか?」
「まさしくその通りだね。」
自分の欠点ばかりを考えてたんだ。そこで、自分の強みの分析をしてみると、『背が高い』という資源が分析結果の上位に入ってね。
それを核に『背の高さを生かしてかっこよくなる』という目標を決めたんだよ。
「その目標を達成するために、もっと目標を細かく分割して追加資源として何が必要かピックアップしてみた。」
「追加資源ってどういうことですか?」
「まだ持ってないんだけど、『かっこよくなる』ために得ないといけない資源のことだね。」
そこで浮かんだのが、洋服を買い替えるとか、メガネをやめてコンタクトにするとかだった。靴も買い替えたよ。
靴は重要だからね。一番大切な身だしなみだ。
カンタンにできることから追加資源の目標を達成していったよ。
そして最後に、例の太るということが追加資源で残った。
『背の高さを生かしてかっこよくなる』というのに重要な追加資源だ。
いつもの悩みがここで登場した。上記の追加資源は簡単にクリアーしたが、最後に太るという追加資源だけが手に入ってなかった。
でも以前と違って、単なる太るということではない。『背の高さを生かしてかっこよくなる』という為に太ることが必要だったんだ。ここが重要だ。
そしたら不思議なことに3日で1キロづつ太ってあっという間に75キロになったんだよ。昔の僕を知っている人はびっくりしたみたいだよ。この前に会った人が名刺交換を再度求めてきたくらいだから。
この体験で凄いことを学んだ、単に太りたいということより『背の高さを生かしてかっこよくなる』ために太る方が数倍自分にとって幸福だっていうことだよ。
「マイナスを克服するのではなく、自分の強みをもっと強くすることに太るといことが貢献したのだから。」

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