夢をかなえるスマートフォン①はじめに

コンピューターは自分を高めることに使えないだろうか。これは私の一生のテーマである。
複雑な計算をするときには電卓やコンピューターの表計算を使用するのに、自分の目標管理など人生で一番重要な事を考えるときには暗算のようにしている人がとても多いのに驚かされる。
暗算ならまだいいのだが、目標を考えたこともなかった、という人がほとんどである。

現代はITデジタル社会。
コンピューターが人間の頭脳の代わりに動いてくれている。
更に身近なコンピューターとして、スマートフォンをいつも持ち歩くことができるようになった。
まさに今、その頭脳のパートナーとしてスマートフォンを活用することによって、人生の幸福を追求できる時代になったのだ。

 大ざっぱに言えば、私は会社勤めの経験がない。22歳の時に起業して以来、35年間、会社経営というものに携わってきた。その間、経営者につきものの紆余曲折はあったが、コンピューターソフトウェア開発というジャンルではそれなりに成果を出してきたつもりだ。
最大の成果はJavaという言語を日本人で初めてプログラミングするチャンスに恵まれたことである。
渡米し、Javaを創ったサン・マイクロシステムズのジェームス・ゴスリングたちに会って交流することもできた。
これを期に携帯Javaやアンドロイドなど、Javaという言語を使ったビジネスの最前線に立つことができたのである。

26年前、私はコンピューターを使って目標設定できるソフトを開発し、その後もライフワークとして、自己啓発を続け、手法を研究し、セミナーなどでも勉強し続けてきた。しかし未だにコンピューターを駆使した自己啓発には出合っていない。
 
セミナー出席者の生の声にも多く触れてきた。
その中で多く聞く悩みが、目標達成のセミナーに出席しながら、目標設定ができていないという。何ともおかしな状況である。
コンピューターで目標設定することは私の得意とするところである。
ぜひそれを伝えたい、そんな思いが芽生えてきた。

 東日本大震災をきっかけに、社会に頼り切っていた日本人は大きな変化の渦の中に投じられた。
あまり知られていないが、米国では20年前の同時多発テロ事件後から自己投資・自己啓発に対し、大変な関心が生まれ、一大ブームが起こった。日本も例外ではない。自分が自立するために自己投資をするような現象が起こってきたのである。
そこにスマートフォンが出現。手のひらの上のコンピューターとも言われるスマートフォンと自己啓発、一見全く関係がないかのように思えるが、この二つはこれからの社会を語る上で、重要な役割を果たすことは間違いないだろう。
先ほどから述べているように、私は20年以上前からコンピューターを自己啓発・自己実現のために利用し続けている。
私のセミナーなどでコンピューターを使った自己啓発を話題にすると、大変興味を持たれ、ソフトウェアやノウハウを希望する声が多いことに驚かされてきた。
やはりこのことを伝えていかなければという思いは強くなってくる。
その手法を何とかわかりやすい形で多くの人に伝えることはできないか、と考え続けたことが、ついに実った。
それが「夢をかなえるスマートフォン」なのである。
私はスマートフォン以前からコンピューターを利用して、目標設定から目標達成まで管理することを実際に行って来た。効果的な方法を身をもって体験してきたつもりだ。
その方法を本書を通して、読者に伝えていこうと思う。
コンピューターを使って、資源分析・強みの発見・大きな目標を設定・ビジュアライゼーションなど、この本の中で書かれていることはすでに私自身で実験済みである。
少々おこがましいが私の目標の一つであった、コンピューターの第一人者になる、という目標は、コンピューターで目標設定したものであり、先ほども書いたようにJavaに出合ったことがきっかけで達成された。それだけではない、世界中の国々を旅したり、英語、中国語を話し、ラスベガスで講演する夢も実現した。なんと言っても驚いたのが背が高いのに53キロしかなかった体重が、3日で1キロづつ太ってきて理想体重の75キロになったことである本当に数え切れないほどの目標を達成してきた。
更に私のスマートフォンの待ち受けは、今でも目標・期日・イメージ写真といったもので埋め尽くされている。
ぜひ読者には安心して読み進んでもらいたい。

スマートフォンはパソコンの良さと携帯の良さを融合した更に身近なツールとなった。
これを利用しない手はない。
ぜひ多くの人にスマートフォンの効果的な使い方を知って、実行してもらいたいと思っている。
ここに登場するのは「華苗(かなえ)」という女子大生だが、この本を読んで実行する人の数だけドラマがある。
次の主人公は、この本を読んで実行するあなたである。
あなたの目標設定から目標達成までの素晴らしいドラマをぜひ見せてもらいたいと願っている。

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