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ショートステイ 相談員 ケアマネの前の一年経験しました


ケアマネ試験、けっこう難関です。合格率15%(10~20)くらい。
当時、十数年前は介護・医療職の経験5年以上で受験できました。
一回目の受験でギリギリの点数でしたが合格できました!

「ケアマネになる前に相談員を経験したい」
実は、介護職になる直前に『社会福祉士』の資格(もっと難関!受験資格取得が大変)を取っていたのです。夫の離職を予感していたのかもしれません。50歳過ぎのオバサンは介護経験がないと仕事に応募する自信がなく、まず介護の道を進んでいたのです。

 振り変えれば、正解と思います。特別養護老人ホームのショートステイ担当の相談員として1年間勤めた経験は、その後ケアマネの仕事に大いに厚みがでたのではと思います。
※ 以下、私の独断で書いている部分もあります。ご了承ください。

ショートステイ とは

障害者や障害児のショートステイもありますが、介護(高齢者)サービスの話をします。

➀介護負担軽減:ある程度まとまった期間を施設で過ごしてもらうことで介護している人の心理的・身体的な疲れを軽減します。

②自宅で介護サービスを隙間なく入れているよりも、単位数が節約できることもあります。一般的に専門家が自宅に来てくれるサービスより、自分が施設に行って集団的介護を受ける方が単位数は低くなります。デイサービスがその一例です。自宅で訪問入浴サービス1時間を受ける単位数で7時間のデイサービス行けます。24時間のショートステイ使えます。デイサービス+ヘルパー使っているならショートステイ使えばヘルパーの単位数浮きます。

③施設生活のお試し:ショートステイでの生活は、ほぼ施設に入所した時の生活です。この施設は本人に合うのか、施設生活が本人に合うのかを検討できます。

ショートステイ相談員の仕事

➀ケアマネよりの申し込み受付:利用日を調整し受け入れ可否を返事する。
②アセスメント:初回利用の場合、介護度変化があった場合など自宅を訪問し本人の身体・生活状況等を聴取する。
③医学的配慮を要する場合、看護師に連絡相談する。
④担当者会議に出席し、ケアプランを貰う。
⑤初回利用の場合、重要事項を説明し契約を交わす。
⑥ショートステイの計画書を作成する。食事箋(食事形態)を栄養士へ渡す。入浴日時を設定する。
⑦自ら送迎する。または送迎車に添乗する。計画書に署名捺印いただく。
⑧施設到着後の荷物チェックは介護職の仕事だが、場合により手伝う。
⑨薬の確認 薬局で一包化になっていない場合家族に一包化状態にしてもらうが、できていない場合は相談員が行う。
 ※便秘対応薬・乾燥肌対応クリーム この二つ、必要な場合が多いです。
⑩処遇困難者対応を手伝う。たとえば帰宅願望の方、立ち歩く方。
⑪家族あて報告書作成し送り時に渡し口頭説明も。
⑫ケアマネに報告書を送る。

ショートステイ 利用拒否

お迎えに行って、利用拒否がけっこうあります。
アセスメントの時点で、ある程度の予想はつくのですが。
家族の都合で、ショートステイへ行ってほしい訳で本人は行きたくない。
認知症でショートステイを理解できていない。慣れないところ無理。

家族、ケアマネさんに申し訳ないが、どう勧めてもダメな場合は中止です。
施設自体も、取っておいた部屋が無駄になり収入減ります。
本人に必要(施設でしか入浴できない、独居でその間24時間見守りが必要な時等)は最大限説得しますが、無理には連れていけません。

施設には着いたが、その後、予定前に帰る場合もあります。

※ 施設都合などで帰っていただく場合

 認知症で歩き回る等して、他の利用者に多大な迷惑が及ぶ場合
 発熱等、体調悪化した場合
 帰宅願望が大きく、納得してもらえない場合
 

ショートステイ利用のメリット

➀本人が施設の生活に向いているか、体験できる

②施設側としては、本人・家族の状況が分かり、同じ点数なら利用経験者を入居者リストの上位に入れる。
※点数:介護度・家族や自宅の状況・当該地域の居住年数・周辺症状等々を   数字で合計し入居必要度を順位付する

③その施設へ入居希望をアピールできる

※ 自宅での生活が困難な場合

  とりあえず、ショートステイ利用で期間を稼ぎ、入所先を探せます。
  1か月または数か月かければ、落ち着いて行先を考えられます。
  ショートステイ利用施設で、本入所を待つ場合も多いです。
  30日以内、認定期間の半数までという一応の決まりはありますが、
  届け出によって正当に延長できます。

その後、ケアマネになって

 認知症の程度が重いのに独居、また認知症対応できる家族がいない、
ケアマネ担当したとたん直面することあります。
 ショートステイでは認知症の周辺症状に対応できない場合があるのを知っています。本入所ならそれなりの準備をして対応できるところへ入ってもらえますが。ショートステイに着いて半日で自宅に帰らされる、どうにか1泊したがこれ以上無理で帰らされることがあること知っています。 

お泊りデイ

地域密着型の小規模な民家型のデイサービスで「自費お泊りサービス」をしている所があります。十数年前に一部劣悪な事業所が取りつぶしになったりして行政は推奨していない地域もありますが、良い所はたくさんあります。★★特養の夜間職員配置基準を知っていますか?★★
 利用者20人に一人程度です。まして、ユニット型個室でおむつ交換をし ていて、壁の向こうで徘徊している認知症の方に気づけますか?
 一方、小規模デイでは、お泊り定員5人程度に職員1人が付きます。仕切りはありますが、気配は分かると思います。どちらが安全でしょうか?どちらがすぐに気づいて対応してくれるでしょうか?認知症利用者でも泊まれる可能性は高いです。

 大手や事業所歴長い事業所は「お泊りデイ」を嫌います。保険者(区)によっては利用しない方が望ましいと指導をしています。ケアマネ4年目に転職した時、他のケアマネは使っていませんでした。東京都がきちんと設置基準を見直しており存続しているか新たにできた小規模デイは問題ないと私は思っていました。
 「お泊り」をしないまでも、泊まれるくらいですから、朝食や夕食提供をしてもらえます。夕食を食べて口腔ケアをして自宅へ送ってくれたら就労している介護者は助かるのではないでしょうか。また自費サービスで、デイ(利用時間には入れません)から通院してくれます。独居等で通院が難しい場合小規模デイを利用することがありました。たとえば1時間5000円かかっても、考えようでは安いです。
 ショートステイ利用は開始までに期間がかかります。明日からの行き所を急に決めなければならない場合、小規模デイなら明日から対応も可能です。夜間は自費サービス(前後の日にデイ利用していれば3000円程度)です。急な腰痛で動けなくなった利用者、二日後に娘様が来て入院援助等してくれる。翌日朝にお泊りデイに迎えに来てもらい(その場にケアマネ立ち合い担当者会議)2日間、食事や排せつ介助をしてもらい、その後娘様対応で入院できました。

 
親御さんが元気な時は思いもつかないサービス名かもしれません。
何か、読んだことがあったな、と役立てて頂けたらと。
役に立たないことを願いつつ。

追記:相談員は残業で過労死(オーバー!!でも毎日20時過ぎまで働いたかな)の恐れがあり、1年後にケアマネに転職しました。
ケアマネで楽になったかは?









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