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肩の力を抜いて楽しむ『書く習慣』

 note記事を読むのが好きです。フォローしているクリエーターさんの記事を読み、そのあとおすすめ欄の「今日のあなたに」から気になったものをちょこちょこ読むのが私のnote散歩の日課となっています。時間があるときは「みつける」から読書記事やコラム・エッセイの記事を読んだりもします。
 noteを読んでいて常々思うのは、皆さん文章を書くのが上手だなぁということ。
 私も書くことが好きではありますが、こんな強者揃いのnoteの中で文章を公開することに気後れすることもしばしば。
 だからでしょうか。書き上げるのに時間がかかりますし、記事を書き終えた後も、人様に読んでもらうのだからもうちょっと何とかならんか……うんぬんかんぬん……と公開ボタンを押すまでにかなり悩みます。なんなら公開したあとも修正したりしています。笑
 もっとちゃんとしたものを書かなくてはいけない! と、ついつい力んでしまい、〝書く〟ことへのハードルが上がってしまっていたのです。昔はもっと気軽に書いていたはずなのに。

 さて、今回読んだ『書く習慣』は、Kindle本を物色中に発見。表紙にはこんな言葉がありました。

「努力・才能・技術」より大切な“たのしく書く”コツ


 あぁ、そうだった。努力(は、したくない)も才能も技術もない私が書くことを始めたきっかけはただ楽しかったから。それなのに、最近は楽しいを疎かにして、いかにうまく書くべきかということにとらわれている自分がいました。そして、うまく書けなくて悶々としたり。

 この本はタイトルと表紙の言葉通り、書くことを楽しく続けるコツが記されています。

この本では、「どう書くか」は学べないかもしれません。  でも、あなたのなかにある「書きたい」気持ちを育んで、無理なく楽しく続けられる「習慣」を身に着けられる本にはなっている自信があります。

『書く習慣』第1章より


『書く習慣』を読み始めてすぐ、凝り固まっていた「こうしなければいけない」の考えがほぐれ、文章を書くことへのハードルがぐんぐん下がっていくのを感じました。

完璧を目指すよりも大切なのが、おわらせること。あなたの80点は誰かにとって100点なのです。

『書く習慣』第1章より


 文章を公開する前に悩みに悩みまくる私に、この言葉は深く刺さりました。
 思えばnoteでも渾身(?)の短編よりも、自分の中でイマイチだったかもと思っていた記事の方がたくさん読まれていたりします。
 もっと肩の力を抜いて書いてもいいのかもしれませんね。

 この本を読んだあとに早速始めたのが、自分日記です。

ルールは簡単。日常生活のなかで、「今、気持ちが動いたな」と感じたら、その出来事と思いをメモするだけ。

『書く習慣』第2章より


 夜にその日の出来事をひとつひとつ思い出しながら書く日記も楽しいですが、ときどき億劫になって数日書かなくなり、しばらく日記帳から遠のくことも多い私……。
 このやり方ならお手軽だし、起きた出来事をうっかり忘れることもない。一日の終わりにそのメモについてさらに掘り下げることも可能で、とてもいい方法だなと思いました。
 先日、iPhoneをアップデートをしたら「ジャーナル」というアプリが現れました。これはもう、日記を書くべし! という天からの思し召しであろうか。アプリだとベッドの中でぽちぽち書けるのも良い。ということで、私はその日からせっせとジャーナルに自分日記を書いています。

 書くことはもっと自由で楽しいもの。『書く習慣』はそのことに気付かせてくれます。
「自分日記」から始めてみましたが、ステップアップするように、この本に書かれているコツを少しずつ実践できればと考えています。
 文章を書くモチベーションが下がってしまったときにもぜひ読み返したい一冊となりました。


Kindle Unlimitedで読めます。(2024年3月)


『書く習慣』の著者、いしかわゆきさんのnoteはこちら。

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