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“文章を書く“とは世の中という海を渡る船である

ふと気がつけば、文章を書くお仕事が3本ほど続いています。

といっても企業のブログとかが中心なので大きなものではありませんが、他の仕事はいろんな事情で打ち切られても、文章を書く仕事だけは残ったり増えたりしていて、「本業じゃないんで」とも言っていられなくなってきました。

ライターというのは、まぁ誰でもできるっちゃできる仕事で、カメラマンやデザイナーなどと比べれば、いくら地方都市と言えど他にたくさんいるだろうと思っていたのですが、実際には「意外にいない」というのが実情らしく、日本語が書けたとしても、読みやすくわかりやすく概ね正しい文法で書くというのは、できるようでできないことなのかもしれません。

私の場合は詩的で情緒的なフレーズは苦手ですが、広報の経験上プレスリリースだけは散々書いてきたので、専門的なことをわかりやすく説明したり、端的に読みやすい文章にするのは比較的慣れていて、なるほど、そんなわけで私なんかにも声がかかるのだなぁと思います。

メインとしているホテルの運営サポートは、どうしてもお付き合いができるクライアントが限られます。ホテルの開業や改装は頻繁にあるものではないですし、近いエリアではライバルにもなってしまうので、特に今住んでいる地域でいくつもの仕事が得られるとは思っていません。

そんななかでも、“文章を書く“という仕事なら、業界を超えて、ミニマムに仕事を受けることができるので、地域の企業ともゆるいながらも関係を築くきっかけになっています。また、取材を通していろんな場所に行ったり、いろんな人に会ったり、新しい専門分野を学んだりすることができるのも、とてもありがたい経験です。

言ってみれば、文章を書くということは私にとっては“船“のようなもので、これに乗って世の中を漕いでいくことで、新たな対岸に渡ったり、島にたどり着くことができるイメージです。逆にこれがなかったら、世間というカオスな大海原で沈んでいたかもしれない。

それほど専門的な勉強も訓練もしていないので、「さすがプロですね」とか言われると冷や汗しか出ないですが、このスキルはこれからも生きていく上で大事な道具になると感じているので、堂々と本業と言えるようになれたらと思っています。

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