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ホテル/観光/コンサル/広報/ライター/ラグビー/くまモン ホテル運営会社に10年勤め…

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ホテル/観光/コンサル/広報/ライター/ラグビー/くまモン ホテル運営会社に10年勤め、軽井沢→沖縄→福島と異動し今は山梨に着地。 フリーランス。器用貧乏を武器に生きています。 熱しにくく冷めやすいわりに、ラグビーとくまモンにだけは熱をあげる。

マガジン

  • くまモンに学ぶ仕事の流儀

    くまモンの快進撃を紐解いていくと、その誕生から今に至るまで、ありとあらゆるビジネスのヒントが隠されている。

  • 観光業・ホテル業のこと

  • 仕事で学んだあれこれ

  • ラグビーを楽しもう

最近の記事

くまモン、キャラクターを超えて概念になる

かつて、勢いに任せて「くまモンに学ぶ仕事の流儀」を書き殴ってから早4年。 我ながらよくこんなに書いたものだと思うけど、あれからもくまモンへの愛は衰えていません。ただ、おかげさまで仕事が忙しくなったり、他にもハマるものができたりしているうちに、相対的にくまモンにかける時間は減っている気がします。振り返ると、どちらかというと自分が精神的に不安定な頃にくまモンへの偏愛(偏執)が高まる傾向にあるので、もしかすると近年は精神的に穏やかに過ごせているのかも。 前職の会社が、熊本市にホ

    • 金の話をしようじゃないか

      チョンキンマンションのタンザニア人 先日友人と他愛ないLINEをしていたところ、友人が唐突に「稼ぎたい、とかそういうモチベーションを口にする人のほうが信用できる」と言い出しました。突然どうした!?と思ったのですが、どうやらとある本に触発されたようで…。 その本は、小川さやか著『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』。 香港のチョンキンマンションで暮らすタンザニア人達の商売に密着したルポで、彼らが自国を遠く離れた地でどのように人脈を広げ、賢く商売を

      • 水曜日を持て余して

        最近の私は、ほぼ毎週、火曜から木曜の2泊3日を出張先の横浜で過ごしている。 といっても仕事で拘束されるのは日中のほんの2〜3時間だけで、これといって食事に行く友人もおらず、あまりに暇なのでマッチングアプリで食事相手を探すことにした。 アラフォーオンナに付き合うオトコなどいるのかしらと思ったら、ちょっとミステリアスなプロフィール写真にしたおかげか、意外にも多種多様な男性が寄ってくる。 まじめな会社員もいれば、ママ活狙いの若い男、バツイチ、独身とは名乗っているがどうにも怪しい人

        • 沼とはやはり泥沼であって

          先日、ラグビーの国内最高峰リーグ「リーグワン」で騒動がありました。片方のチームで多数のコロナ陽性者が出たのですが、その時の判断にいろいろあり、試合開始2時間半前にして中止が発表されたのです。 これまでもコロナによる試合中止は何度かあったのですが、試合開始の直前というのははじめて。しかもその試合はシーズンの最終戦。片方のチームは今シーズンをもって大幅に活動を縮小することが発表されていたこともあり、大阪から東京へ遠征するファンも多数いて、ショックを受けた人たちがかなり荒れていま

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        • くまモンに学ぶ仕事の流儀
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          8本

        記事

          スタバが服つくってくれたらいいのに。と彼は言った

          近所のイオンモールをプラプラしていたら、男性向けのカジュアルな洋服屋さんから大学生くらいと思われる若いカップルが出てきました。どうやら彼氏の服を見に店に入ったけど、手ぶらで出てきたようで、その時に男の子が口にしたのが「スタバが服つくってくれたらいいのに」というセリフでした。 何気なく言ったであろう言葉ですが、なかなかに深い意味が込められている気がして、妙に印象に残ったので、その言葉の意味するところを考えてみました。 スタバって何なん? スタバとは、言わずもがなスターバッ

          スタバが服つくってくれたらいいのに。と彼は言った

          「つば九郎コロナ濃厚接触疑いで自粛」にみる、頑張りすぎの皮肉

          さきほどスマホを見ていたらこんなニュースが なんと。 身も蓋もないことを言えば「中の人」が濃厚接触者になってしまった、ということなんでしょうけど、そこは誰も触れないところがなんとも粋というか、みんなよくわかってる。 私は、野球も好き、ゆるキャラも好き。なので、当然つば九郎の存在は気になります。(プロ野球のキャラは、ゆるキャラというより“マスコットキャラクター“ですね) そもそも、これまた身も蓋もないことを言えば「着ぐるみ」なのに、なぜ代えがきかないんだ?というのが、この

          「つば九郎コロナ濃厚接触疑いで自粛」にみる、頑張りすぎの皮肉

          アラフォーフリーランス。人間ドックでDXを目の当たり

          先日人間ドックに行ってきました。 会社を辞めて、健康保険が全額自己負担になって、腰が抜けそうになった人は数知れないと思いますが、私もそのひとりでして、「うん、そりゃ必要だからね」など平然とした顔はしていますが、毎回支払うたびに指先が冷たくなるのを感じます。 幸い持病もない健康体なので、病院に行かないと決めて保険も払わなきゃお金はかからないんですけど、そこはやはりいつ何時なにがあるかわからず、払った限りは、自己負担3割の恩恵と、健康診断の権利をきっちりと享受しようじゃないか

          アラフォーフリーランス。人間ドックでDXを目の当たり

          “生産性のフロンティアに立つ“全てはそこからだ

          前回、とある「こだわりを急ぎすぎて人を不快にさせるカフェ」について書きました。何回も時間をかけて書き直したわりには、自分でもまとまってないなぁ、、と感じる駄文で落ち込んでおります。 伝えたかったことは、「静かにジャズと読書に勤しむカフェ」を目指しながらも、「客を注意する」という方法でそれを実現しようとするのは、性急であり、無理があり、本当にこだわりを伝えたければ、やるべきことはそれじゃない!ということなのですが、それをもうちょっとシンプルに、ビジネス用語っぽく分析するとする

          “生産性のフロンティアに立つ“全てはそこからだ

          「こだわり」をどう伝えるか

          ホテルにおいて「こだわり」はとても大切です。 万人に受けようと角がとれたものより、個性があって、一部の強烈なファンを獲得するほうが、ホテルというビジネスの成功において重要だから。逆に言えば、「共感できない人は来なくていい」くらいの、もっと強い言い方をすれば「共感できない人は排除する」くらいの顧客を選ぶ姿勢はあっていいと思います。 ただ、どのようにそのこだわりを表現するのか、という方法論は意外と考察されないもので、最近、それをあらためて考える出来事がありました。 静けさに

          「こだわり」をどう伝えるか

          アラフォーフリーランス。車検でモヤモヤ

          車を車検に出しました。 私は車のことはほんっっっとに詳しくないので、ネットで近くの車検やってるところ探して予約して見積もりに行きました。そもそも事前に見積もりとかするんだな、というのも今回知りました。(前に車検に出したときのことは憶えてない…) たまたま対応してくれたお兄さんがとても感じが良くて、超絶初心者ですと伝えたら分かりやすく手短に説明してくれて金額も想定内だったので(といっても相場がわかってないので何を言われても受け入れる体制ではあった)、お願いすることにしました

          アラフォーフリーランス。車検でモヤモヤ

          旅先で普通の買い物をしてしまう衝動についての考察

          旅に出ると、「なにも今買わなくてもえーやん」という買い物をしてしまうことがあります 先日も、なぜかわざわざ旅行先の京都でPUMAのコートを、それもトランクを引きながら宿泊先のホテルから次のホテルへ移動してる最中に買ってしまいました。 しかもこんな派手なやつ! 普段は、黒とか紺とか白とかしか着ないくせになぜ!? どうするつもりなんだろう、自分。 (でもバックにリアルなプーマが刺繍してあったりしてめちゃめちゃ可愛い) 私の場合は普段住んでいるのがちょっと田舎なので、イケ

          旅先で普通の買い物をしてしまう衝動についての考察

          勝つチームは勝ち続けるし、負けるチームは負け続けるのはそういうことか。

          ラグビーに負けず劣らずプロ野球も好きなので、今年はひょんなことでオリックス・バファローズにハマって、毎試合熱心にチェックしています。 そのなかで、オリックスが4連敗くらいした時があって、気づいたことがありました。 パ・リーグで断トツの打率を誇る3番バッター吉田正尚選手が怪我で戦列を離れたことをきっかけに、打線が繋がらない。そうすると、ピッチャーは1点たりとも与えまいとリキんでいき、好投していたのに5回あたりから徐々に球がうわずっていく。四球なんかが絡んで2〜3点取られピッ

          勝つチームは勝ち続けるし、負けるチームは負け続けるのはそういうことか。

          “文章を書く“とは世の中という海を渡る船である

          ふと気がつけば、文章を書くお仕事が3本ほど続いています。 といっても企業のブログとかが中心なので大きなものではありませんが、他の仕事はいろんな事情で打ち切られても、文章を書く仕事だけは残ったり増えたりしていて、「本業じゃないんで」とも言っていられなくなってきました。 ライターというのは、まぁ誰でもできるっちゃできる仕事で、カメラマンやデザイナーなどと比べれば、いくら地方都市と言えど他にたくさんいるだろうと思っていたのですが、実際には「意外にいない」というのが実情らしく、日

          “文章を書く“とは世の中という海を渡る船である

          肌感覚でマーケティングするということ・再び

          ホテル運営会社に10年ほど勤めている間、ほぼずっといわゆる「企画」の仕事をしていた。 宿泊プランもあれば、イベントもあれば、体験プログラムのようなものまで。 決めていく過程は、とにかくたくさんアイディアを出して、それを組み合わせたり、要素分解したりしながら形に仕上げていくイメージ。私自身はゼロからアイディアを沸き起こすのはあまり得意ではなかったから、無数のアイディアを組み合わせたりテーマを決めてまとめていくほうが得意で、感覚的には「編集」に近いことをしていたかも。 で、

          肌感覚でマーケティングするということ・再び

          ホテル百景|山梨の湖畔で「結局ホスピタリティがすべてじゃないか!」と叫ぶ

          ホテルの仕事をしていると、ごくたまにはホテルの経営にまつわることを勉強します。 ホテルって、これといった資格も無いし、専門的な猛勉強が必要な業種ではないのですが、ただし扱う範囲が広いのが特徴です。 利回りとか投資対効果(ROIとかいうやつ?)など事業計画もあれば、デザイン、建築、インテリアみたいなクリエイティブな分野もあるし、OTAとか決済システムとか、SNSも含めたITまわり、飲食、飲料、衛生なんかの飲食分野、多言語対応、異文化、宗教などのグローバルな対応など…まぁとにか

          ホテル百景|山梨の湖畔で「結局ホスピタリティがすべてじゃないか!」と叫ぶ

          ホテルにロジックなんていらないとサウナの中で気づいてしまった話

          先日、友人から「山梨界隈でおすすめの宿はないか?」と相談を受けました。 聞けば、 ・ひとりで泊まる ・2〜3泊したい ・プライベート感がある静かなところがいい ・予算はあまり問わない というオーダー。 最近仕事で忙しくしているようでしたし、都市部はロクに外食にも行けず、なんだか殺伐している感じもあるので、自然豊かな田舎でゆっくりしたいんだろう、と推察しました。 そういう相談をされるとむやみに張り切るのが元某リゾート社員。 早速、いくつかの一棟貸し宿をリストアップし、おり

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