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キズアト

自分のために綴るnote。
まさかこんなに四十肩に悩まされるとは…と上がらない左肩のリハビリに通うyumiigoです。

久しぶりに東京へ出向く。
今の私には年に1~2回程度の機会で物足りなさを感じている。

なんだかんだ学生時代の友達は東京に多いので、そんな機会があると誰かしらを誘って夕飯を食べたりしていて、私の楽しみの一つになっている。

ただ残念なことに今回は友達と都合が合わなかったので、特に約束もなく気ままな日帰り旅行だ。

そう思ったら少しだけ苦い記憶がパッと蘇った。
ほんの少しだけトラウマ的に私の記憶に刻まれていたこと。

かつての3.11。
あの日もこんなシチュエーションだったんだ。

会社の指示で池袋で研修を受けていた私。
毎年恒例のグループ会社全社の代表が集まり、行われていた研修だった。
例年私の会社からは2人ずつ参加していたのだが、その年は都合がつかず私1人で行くことになっていた。

そしてまた、めずらしく仕事のあとに友達との約束もなくて、帰りは1人で行きたいお店に寄っていこうかなあなんてのんきにチェックしたりしていたんだ。

今日も似た様なシチュエーションだなと思ってしまった。
全国から集まる仲間との研修に1人で参加する。
そして研修後に特に予定もない。

ありがちなシチュエーションなのに、私にとっては2つも条件が重なっていると脳が認識してしまった。
ほんの少し不安な心がよぎった。

大丈夫大丈夫
心の中で1人唱える。

あの日は大変なことになったけれど、周りの人達に助けられて今に繋がっているじゃないか。

桜ももう葉っぱ


思い出したくないことは、自然に記憶から遠のいて忘れたと思っていても、ふと何かの拍子に思い起こされてしまう。
それがネガティブで悲しくて辛いものであるほど記憶から引き出されるのはしんどい。

でもきっとそんな苦い記憶が、何かのきっかけで呼び起こされてしまったということは、少しずつでもその心の傷は癒せるものだと自分の深層心理が私に呼びかけているんだろう。

私のささやかなトラウマは私のペースでカサブタになり、それもいつしか剥がれて痛みはなくなり傷跡が薄っすら残るんだろうか。

今日という1日がいつも通り終えることがいかに幸せなことか、あの日を境にみんな心に痛いほどわかっている。

帰り道は雨。
東京から静岡に戻ってもまたおんなじような雨だった。

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