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叫び魔を嫁に持つ夫婦の日常。

私は叫び魔だ。

これはちゃんと自覚があって、他人に言われても
ああそうさ。私は叫び魔さ。
と胸を張って言えるくらい本当によく叫ぶ。

娘が水をこぼしそうになったとき(こぼしてはない)
「きゃぁあああああああああ!!!!!!!!」
自転車でなんかの虫とぶつかりそうになったとき(ぶつかってはない)
「ぎゃぁぁあああああああああああ!!!!!!」
旦那と真夜中のトイレで鉢合わせした瞬間は、謎に
「うぅぅぅきいいぃぃーーーーーーー!!!」と叫んだ(猿?)

そんな叫び魔の私なんやけど、
旦那はなんと生粋の”大音量嫌い”。

もちろん日々の私の叫び声には
びくぅっ!となって飛び上がっているかわいそうな旦那。
大音量と言ったけれど
私が少しでもコップを雑に置こうもんなら
そのコップがテーブルをはじくゴンっ!という音で
1cmくらい飛ぶw

で、そんな私たちなんやけれど
先日そんな双方の弱点が大いに発揮される出来事があって。

その日は休日で、朝ごはんのあとゆっくり紅茶を飲もうと
キッチンで沸かしたばかりの熱々のお湯を
旦那の分と私の分と2つのカップに注いだ。
「あぁまたやってもーた。」
私は何十年も毎日紅茶を飲んでいるんやけど
なぜかミルクを入れる分量を計算せずに
めいっぱい紅茶を淹れてしまうので
ミルクを注ぐともう表面張力状態になる。
何度やっても。もうこれは病気。

で、2杯分の表面張力状態になった紅茶のカップを
そーっとそーーーっと持って旦那が座っているソファの方へ持って行こうと
そろーっとそろーーーっと歩き始めた時

目の前に立ちはだかる大きな壁

食器棚の扉が開きっぱなしで
ちょーーーど私の顔面の位置に立ちはだかったのだ

ぶつかる!!!ってなった瞬間に
お決まりの叫び魔が炸裂しそうになったんやけれど
『ここで盛大に叫ぶと表面張力状態の紅茶が確実にこぼれる!!
 両手火傷確実也!!!』
という理性も働き

うごぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!

という新しいタイプの地響き的な叫び声を発し(叫んでるやん)
ぐっと腰を曲げて扉を避けた。
紅茶はこぼれず。セーフ。

でもタイミングが悪かった。
私がその叫び声をあげた瞬間
旦那はるんるんるん〜🎵と畳んだ洗濯物をお風呂場に持っていこうと
私の目の前を通った時だった

私「うごぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
旦那「うぉぉおぉぉおぉぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

叫び魔と大音量嫌いのミラクルハーモニーが起きた。

旦那はんだよもぉ!と言いながらそのままお風呂場に向かったのだが
叫んだ瞬間の旦那のつま先立ち姿でバスタオルをぎゅーっと抱える姿、
もともと長い顔がさらに長く伸びうぉぉおおおおと叫ぶ姿が
走馬灯のように私の脳内を駆け巡る。

耐えられへん。
でもここで紅茶をこぼすわけにはいかん。
両手火傷だけは避けたい。
笑うな私。
耐えるんや。
耐えろ、、!
笑うな、、!!



耐えれるわけはなかった。



そう自分に言い聞かせているときにも
大きく両手はわなわなと震え
熱々の紅茶は容赦なく私の両手に
びっちゃびっちゃとかかり

あぁあああっぢぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!

最終的に両手は火傷
床は紅茶まみれ
笑いが止まらず床に突っ伏す私。

カオスとはこのこと。

これからは紅茶はほどほどに淹れよう。
あと食器棚の扉はちゃんと閉めなすって!

おしまい。

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