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”Cioccolata MADAGASCAR”チョコラータ・マダガスカル Yumiko SAIMURA

飲むチョコレート。ホットチョコレートをイタリアで"Ciccolata Calda"チョコラータカルダと呼び、とにかく濃厚な食感が特徴です。生クリームを上にのせた「チョコラータ・カルダ・コン・パンナ!」が特に人気で子供からお年寄りまで年齢を問わず普段おしゃべり好きなイタリア人が静かになり必死となる魔法の飲み物。

チョコレートのタブレットと好みの液体と道具は鍋だけで気軽に作れる「飲むデザート」です。

マダガスカル産のカカオ豆で作った私の自家製チョコレートを選んだ理由はアフリカ産のカカオ豆は比較的力強く、温度の高いドリンクとして飲む場合、濃厚で風味をはっきり楽しめると思うからです。

マダガスカルのアンボリカピキィ農園のカカオ豆のフルーティーな酸味を引き出すように慎重に工程を進め、ブラウンシュガーのみで仕上げたことが重要です。

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全てにおいて一番大切なのは、原材料を理解することだと思っています。自然に左右されるカカオ豆の栽培から加工、チョコレート製造にいたる過程、配合、それと混合する液体の組み合わせによってあらゆる調整が必要です。

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スケッチチョコラータカルダ

① 50g    水 + 50g  ダークチョコレート70%以上

沸騰させたお湯50gにひと口サイズに割ったダークチョコレートを入れ、柔らかくなるまで1分ほど待ち、空気を入れないようにかき混ぜ、グラスに注ぐ。

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② 150g 牛乳 + 50g  ダークチョコレート70%以上

同じ鍋に150gの牛乳を入れかき混ぜながら湯気がでるまで温める。50gのダークチョコレートを入れ柔らかくなるのを待ち、ビーターで泡立てる。

もう一度温めながら1分ほど泡立て続け①の上に注ぐ。

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35%の加糖していない柔らかく泡立てた14℃以下の生クリームを渦巻き上に素早くホイップしカカオパウダーをふりかける。

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各工程を素早く作業していくことが大切ですが、はじめの層から出来上がりまでに至る過程で若干温度が下がり、スプーンで軽くかき混ぜて最後はグラスの中で完成です。心地よいマダガスカルのカカオ豆の酸味が感じられる適温です。

水、牛乳、生クリームという3種の液体とシングルオリジンの素朴なダークチョコレートの配合と温度と泡立ち、それぞれの食感を楽しんで下さい。

固形のタブレットやダークガナッシュのボンボンショコラとはまた違う味覚の世界を。

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