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妊娠9ヶ月で資格試験受けてきた

1月28日、某私立の大学でFP試験が実施されました。
自宅から車で片道40分ほどの場所で、会場は車の乗り入れを禁止していたので、旦那さんに送迎をお願いしました。
試験会場に着いてから掲示の前で受験番号と受験する部屋を確認をしていると、スタッフの若いお姉さんに2度見されました。産休中に資格の勉強をされる妊婦さんは珍しくない、とどこぞのネットの記事で見たことがあったため、驚かれたことに少しだけ驚いてしまいました。

FP試験を受けようと思い立ったのは夏の終わり頃でした。
妊娠による合併症で入院することになり、職場の事務の方と病気休暇の手続きの話を進めていく中で、その方の言うことが二転三転し、書類等の準備がスムーズにいかなかったことがありました。
「あれ」が必要です。と言われその「あれ」を準備したら「やっぱり必要ありません」と言われ、「それ」が必要です。と言われその「それ」を準備したら、やっぱり「あれ」も必要でした!と言われる始末。

入院準備に仕事の引き継ぎ、そして体調不良で少々参っていた私は、その事務の方の一貫性のない対応に苛立ちを隠せなくなっていました。
「簡単に診断書をもらってきてください、っておっしゃるけれど、診断書もらうにも時間とお金がかかるんです!なぜきちんと調べてから連絡をいただけないのですか?」
と、その方に食って掛かったのです。おそらく自分よりも2歳くらい歳上の方。
ひたすら謝られました。自分より歳上の男性が申し訳なさそうにする姿を見て、不満を伝えた後に「言いすぎてしまっただろうか」「そもそも、書類や手続きを事務の人に任せきりにして、やってもらって当たり前だと思っている自分にこそ問題があるのではないか」と脳内で「ひとり反省会」を繰り広げました。

お金や制度について、素人がネットで知れる内容には限界があると思っていた頃、なんとなくつけていたTVの番組にファイナンシャルプランナーが取り上げられていました。
ゲストに元アイドルの女性の方が招かれていて、その方は独学で勉強しFP3級を取得したのだとか。
「自分よりも若いのに、しっかりしてるな〜」
と最初はそんなふうに思うだけでしたが、
そもそもファイナンシャルプランナーって何なんだ?FPってよく聞くけど、実際どんな資格なのかわかんないんだよな…。と興味が湧いてきたのです。

ファイナンシャルプランナーの仕事と資格について、すぐにネットで調べました。
3級はどうやら合格率が70%〜80%と高め、国家資格の中でも難易度が高くないこと、2級まで取得するとファイナンシャルプランナーとして独立できるということを知りました。
あと、入院中に節約系YouTuberの動画にハマり見漁っていたのですが、節約家や倹約家の方もFPの有資格者が多く、「隙間時間にYouTubeで勉強しました」とおっしゃっていて、そういったことも、勉強へのハードルをかなり下げてくれたのでした。

YouTubeで「FP 」「勉強」とキーワードを入れて検索すると、まぁ出てくるわ出てくるわお勉強動画が…。サムネイルには講師の人の顔と勉強内容のテーマが書かれていて、初見の私にはどれも難しく感じられました。
適当に何本かの動画を見漁っていると、ついに運命の動画とYouTuberを見つけてしまいました。

ほんださん/東大式FPチャンネル です。

FPってそもそもなんぞ?
みたいなものを解説する動画の中で、ほんださんが「国が面倒を見てくれる時代は終わり」と言っていたのですが、その言葉が私の頭のてっぺんから足のつま先まで雷の如く突き抜けました。
世間知らずだと揶揄されることが多い私たちの職種ですが、そんなこと、同業者のほとんどの人が自覚しているんです。
ノルマもないから同僚同士の業績・出世争いもない、よほどのことをやらかさなければクビもない。
倒産の心配もないし、仕事に行けば決まった額の給料が支払われ安定した生活を送りやすい。
(金銭面では確かに安定していますが、忙しさ故に家庭やプライベートの時間を犠牲にしている人が多いのですが…。私たちの職業に限らず、忙しい職種だとみんな同じですよね。)

社会保険だとか、年末調整だとか、社会生活を送る上で必要なことも、いつの間にか職場の方で面倒見てくれている。これは公務員だけでなく、一般企業も同じ部分もあるかとは思いますが、手厚い制度とそれによってつくられる環境の中で生活していることへの謎の後ろめたさが常にあったのです。

でも、「国が面倒を見てくれる時代は終わり」だと言うのであれば、生きていくために知識を身につけないと、お腹に宿ってくれた我が子と家族のことを守れなくなるのでは?
と今まで忙しさにかまけて詳しく知ろうとはしなかった「お金の知識」について、強烈な興味が湧いてきました。
それに、私には将来どこかのタイミングで開業したいという願望(と言うか野望)があり、やはり金融や経済の知識は必要不可欠だと感じていました。

その日の夜
「ねぇ、私、FPの資格の勉強したい。試験に落ちて資格が取れなかったとしても、生活の中で役に立つ知識が身について無駄にならないと思うんだよね。」
と旦那さんに伝えました。
「へ?何?資格マスターにでもなるの?」
と笑われてしまいました。
1年ほど前に公認心理師の資格を取ったばかりだったので、すっかり資格の勉強が趣味にでもなったのかと思われたようです。

旦那さんの良いところは、私がやりたいことを肯定してくれて、決して批判したり止めたりしません。
週末に一緒に本屋に行き、私はFP3級の参考書と問題集を購入しました。

FP試験は毎年3回(1月、5月、9月)です。直近だと9月試験があったのですが、さすがに1ヶ月足らずの勉強で受けるほどの勇気はなく、1月に受験することを目標に、無理のない範囲で勉強をすすめていきました。
1月受験だと、あと数週で臨月に入る時期なので、この時期に受験する不安もあったのですが、産後だと資格勉強どころではなくなるだろうなぁ…とも思ったのです。

難易度が低いとされている試験ではあるものの、覚えることが多く、勉強が身に入らない日もありました。悪阻がしんどく全く勉強できない日ももちろんありました。
ガッツリ勉強する気力がない日は、ほんださんの解説動画見て、その時間も勉強時間に含めて「継続できている」と思い込むようにしていました。

参考書に問題集、ほんださんの動画に過去問ドットコムを活用しながら勉強して、昨日の本番を迎えました。
心配していた体調もそんなに悪くなくて、試験中に何度かお腹が硬く張ったりはしたものの許容範囲でした。
試験の直前に破水なんてしたら…なんてもっと最悪な想定をしたこともあったのですが、まだお腹の中にいてくれているので無事に試験を終えて一安心です😌

ホームページに出された模範解答で自己採点をしてみると、合格圏内に入っていました!

学科は会場の雰囲気に緊張してしまい
読み間違えを連発したものの、自己採点で合格圏内!
実技は9割取れてました!やった💪
ちなみに、2024年度から3級は紙の試験ではなく
CBTで試験を実施していくそうです💻!!


正式な合格発表はなんと出産予定日と同じ日です。
通知が来るのが先か、出産が先か…✉️👶

産後は少しでもいいから、ステップアップして2級の勉強を続けていきたいと思っています😌

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