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エッセイ#062 - 便利なエアコン

暑くなってきた。近頃は暑さも寒さも突然来るので、すぐに夏が来るのだろう。暖房も冷房もつけずに過ごせる時期になったので、自室のエアコンの掃除をした。
と言っても、大した事はしていない。フィルターとストリーマの箱を洗って、触ってもよさそうな本体の表面のホコリを拭いただけだ。私は掃除が嫌いなタイプなので、フィルターを洗ったのは半年くらい前の夏が終わって冬が始まる前の気候がいい頃以来だし、ストリーマおそうじのサインが冬中点滅していたのに無視してエアコンを使っていた。

このストリーマというやつ、イマイチ何をしているのかよくわからないユニットだ。しかし本体でランプを点滅させてまで掃除をしろと警告してきているのだから、よっぽど大事なものに違いない。そう思って前に掃除をしたのも、夏の始めの頃だった。
説明書によると、箱型のユニットを外して、水洗いして、乾燥のために丸1日ほど陰干しする。水洗いした後で陰干しの所要時間を知って、すでに暑さが始まっているのにエアコンを使えないのかと思った。しかしよくよく説明書を読むと、ストリーマユニットがなくてもエアコン自体は使っていいと書いてある。あんなに熱心に掃除を勧めてくるくらいだからよっぽど重要な機構なのかと思ったら無くても動くんかい!となって、そこからまた季節が過ぎてストリーマおそうじランプがピコピコしていたけど無視していた。

調べてみるとこのストリーマという機能、放電で匂いや菌に作用する空気清浄機能らしい。そう言われると、放電するような機構にほこりがあると危険だから掃除を促すだろうし、最悪このユニットがなくてもエアコンが使えるのも理解できる。だから私のツッコミは的外れだったのだ。
ただ、私はこのストリーマ機能、一度も使った事がない。ユーザーが意識して使わなくてもエアコンが自動で使っていて恩恵を受けているのかもしれないけど、少なくともリモコンにある「ストリーマ」のボタンは一度も押した事がない。エアコンに求めている事なんて冷房と暖房だけで、あとはせいぜい設定温度の上げ下げと、入切のタイミングをタイマーで指定する事があるくらいだ。それ以外の便利そうな機能には全く手を出していない。「ドライ」とか「送風」みたいな機能も、何のためにあるのかわかっていない。こういう所で、自分は昭和の人間だなぁと感じる。使えば便利だと感じるだろうに、手を出さないのだ。

せっかく掃除をしたんだから、ストリーマ機能を使ってみようかな。今はまだ乾燥中だから、明日以降になるけど。

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