遊 - Yumin Flaneur

遊民。遊びの記録。

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最近の記事

【映画レビュー】ロスト・フライト

航空事故ものとアクションものの、おいしいとこ取りみたいな欲張り映画でけっこう面白かった。 航空事故を扱う映画全般に思う事なのだけど、機長を始めとするクルーが命の危機の中で全力で職務を全うしようとする姿には本当に感心する。それは医者が瀕死の患者を前に取り乱さずに手術するくらい当たり前の事なのかもしれないけど、やはり自分の命も掛かっている場面でそれができるのはすごい。日頃からもしもの時に備えているからなのだろうけど、大変な仕事だなぁと思う。 本作ではそんな事故に遭いながらも全

    • エッセイ#068 - ゴールデンウィークを横目に

      世間はゴールデンウィークだけど、特に予定もなくいつも通り過ごしている。むしろどこも混雑しているだろうから、より一層外に出ないように気をつけているくらいだ。そういう世間のイベントみたいなのに乗らない事を全く寂しく感じなくなったし、だからと言って絶対に乗りたくない訳でもない。 イベントの仲間はずれになる事を極端に嫌う人って、たぶん一定数いる。クリスマスに彼氏彼女がいないと生きていられなくなるような、ハロウィンにはみんなで集まって仮装するのが当たり前みたいな、友だちの結婚式に呼ば

      • 【映画レビュー】ザ・インタープリター

        国連本部を舞台にアフリカの独裁国家の大統領暗殺計画を描く。わかりにくいところもあるが、志が高くテーマは良いと思った。 主人公はニコール・キッドマン演じる国連本部に務める通訳。彼女の通訳する言語はアフリカのマイナー言語で、偶然その言語でアフリカの小国マトボ共和国の大統領暗殺計画が語られているのを聞いた事から、事件に巻き込まれていく。 一般的には大統領暗殺計画を聞かれた犯人が、計画の邪魔になる彼女をなき者にして暗殺を完遂しようとするストーリーになっていきそうなものだが、この映画

        • エッセイ#067 - 夢の中のケガ

          寝ている間に上腕三頭筋を痛めた。二の腕の裏側の筋肉だ。寝ている間のことだったので、何があったのかよくわからない。覚えているのは、気をつけの姿勢で仰向けで寝ていて、そこから起き上がろうと腕に力を入れていたら、上腕三頭筋が激しい痛みに襲われた事だ。驚いて力を抜いて、束の間じっとしていても痛いままなので、腕を曲げてみると痛みが収まっていった。よく考えたら上腕三頭筋は腕を伸ばしている状態だと収縮しているのだから、伸展させるためには腕を曲げなければいけないのだけど、寝ぼけていたしとっさ

        【映画レビュー】ロスト・フライト

          【映画レビュー】生きるLIVING

          これより素晴らしい映画って作れるのだろうか?と思えるような最高峰の作品だった。リメイク作品の元ネタを見ずに語るのは迂闊かもしれないが、満点の星5.0評価できる作品だと感じた。 黒澤明監督が巨匠である事についてはもちろん存じ上げているが、作品は『七人の侍』しか見た事ない。ハタチぐらいの頃で、若くて全く映画に詳しくない、作品の表面しかわからない私みたいなヤツでもすごい!と思える印象深い作品だった。『生きる』が黒澤作品である事も知っているが、内容は全く知らない。だからこのイギリス

          【映画レビュー】生きるLIVING

          エッセイ#066 - 元気で自由でそこそこ長いヒマ

          人生で何度か、元気で自由でそこそこ長いヒマを楽しんだことがある。 例えば毎日ずっとゲームをするとかは、今考えるとそんなに良くなかったなと思う。ゲームって楽しいんだけど、最近のゲームは毎日やる事があったりゲーム内のランキングや実績のコンプリートに追われたり、結局自分が楽しい事じゃなくてやらないといけない事をやっている感じになってしまう。だから自分にはあんまり向いてなかったなと思う。 資格試験の勉強もした事がある。「応用情報技術者試験」と「日商簿記2級」だ。応用情報は午後試験

          エッセイ#066 - 元気で自由でそこそこ長いヒマ

          【映画レビュー】Mama

          ホラーなのだけど単に怖いだけでなく、ミステリーっぽかったり人間ドラマを描いていたり、けっこう面白い映画だった。 私は怖いものがそんなに好きじゃないので、ホラー映画もほとんど見た事がない。この映画は日本のホラーに影響を受けていて、確かにそういうテイストだと言われているが、日本のホラーも海外のホラーもほとんど見た事がないので全くわからない程だ。 こんなに現実っぽい話なのに、わりと始めの方に明らかに人間ではないものが出てくるものなんだなと、ファンタジーみたいに非現実なものがはっ

          【映画レビュー】Mama

          エッセイ#065 - こぼしたっ!

          普段は開けていないドアを、換気のために開けておいたら、それを忘れて暗闇の中でぶつかってしまった。短い廊下なのでいつも明かりをつけずに歩いていて、ドアに気付かず顔の真ん中を打った。めちゃくちゃ痛かった。こういう、歩いていたら角に足の小指をぶつけただとか、もたれた壁に出っ張った構造があって頭を強打したとか、どこにも怒りをぶつけられない自分の不注意って本当に辛い。いや、もし誰かが悪くても怒っちゃいけないけど。 夜中にキッチンで焼きそばを作って、自分の部屋で食べようと思って戻ってい

          エッセイ#065 - こぼしたっ!

          【小説レビュー】『火車』宮部みゆき

          個人的にミステリーを好んで読む方ではないので、日本の主要ミステリー作家にあまり手を付けていないのだけど、そんな素人にもさすがにこの本はすごい!とわかる名作だった。 これは私にとって最初の宮部みゆき作品だ。もちろん名前はずっと前から知っている。でも読了したのは初めてだ。2年ほど前に『ペテロの葬列』を読んでいた時期があるのだけど、ちょうど半分ぐらいまで読んでとりあえず一旦と思って止めて、そこから1ページも進んでいない。ああいう分厚い本は毎日ちまちま読むのに向かない。『火車』は1

          【小説レビュー】『火車』宮部みゆき

          エッセイ#064 - 時計

          子どもの頃、小学校に上がると急に自分で時間を気にして行動する事が増えた。それまでは保育園にいる間は保育園のタイムスケジュールで動くし、朝も夜も親の時間軸で動いていた。小学生になったら、小学校にいる間は小学校のタイムスケジュールで動くけど、放課後は何時までに家に帰らないといけないとか、休みの日に何時に待ち合わせるとか、親と離れて動く時間が増えて、自分で時間を気にしないといけなくなった。 大人になってしまうと信じられないのだけど、小学校に入ったばかりの時は時計を読めなかった。だか

          エッセイ#064 - 時計

          【映画レビュー】映画ネメシス 黄金螺旋の謎

          それはそれはヒドい出来だったドラマ版『ネメシス』。当初から映画化は決定事項だったようで、それでもドラマの評判が芳しくないので映画化までに時間を要したものの、結局映画化された。 という認識だったのだけど、映画版を見てみると意外にもそれなりの面白さになっていて驚いた。 ドラマ版の個人的な感想としては、めちゃくちゃ良いキャストを揃えて、面白そうな雰囲気の映像で、中身が超クソドラマって感じだった。新鮮で高級な食材を揃えて、見た目も豪華でおいしそうで、食べてみたらゲロまずい料理って感

          【映画レビュー】映画ネメシス 黄金螺旋の謎

          エッセイ#063 - クモ

          トイレに行ったらクモがいた。白い壁にへばりついてて驚いた。驚いたけど、クモはこわくない。たぶん子どもの頃からクモは殺しちゃダメと言われて育ったからだろう。悪い虫を食べてくれる益虫なので、殺さない方がいいらしい。毒を持ってる悪いクモもいるけど、家の中で見かけるようなクモは安全なのだろう。 トイレにいたクモは、近くの壁をコツコツ叩いてみたけど逃げないので、動かないならまぁいいかと思ってそのまま用を足した。家の2階のトイレは座って右側の壁にトイレットペーパーのホルダーがあって、クモ

          エッセイ#063 - クモ

          【映画レビュー】21ジャンプストリート

          バディもののアクションコメディの王道って感じの、おバカで下品でハチャメチャな、頭を空っぽにして楽しめる映画。嫌いな人はすごく嫌いだろうけど、私はこういう映画大好きだ。 まず、コメディの中でもかなり下ネタ多めなので、それを受け付けない人が多そうだ。そして倫理観のないハチャメチャな行動を許せない人も、この映画を楽しめない。『Ted』や『ハングオーバー!』をゲラゲラ笑えるタイプなら、きっとこの映画も楽しめるだろう。 ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムのでこぼこコンビの警官バディ

          【映画レビュー】21ジャンプストリート

          エッセイ#062 - 便利なエアコン

          暑くなってきた。近頃は暑さも寒さも突然来るので、すぐに夏が来るのだろう。暖房も冷房もつけずに過ごせる時期になったので、自室のエアコンの掃除をした。 と言っても、大した事はしていない。フィルターとストリーマの箱を洗って、触ってもよさそうな本体の表面のホコリを拭いただけだ。私は掃除が嫌いなタイプなので、フィルターを洗ったのは半年くらい前の夏が終わって冬が始まる前の気候がいい頃以来だし、ストリーマおそうじのサインが冬中点滅していたのに無視してエアコンを使っていた。 このストリーマ

          エッセイ#062 - 便利なエアコン

          【ドラマまとめ】2024年1月-3月に見たジャニーズ(STARTO)ドラマ

          クールごとに自分が見たジャニーズドラマの簡単な感想をまとめておこうと思う。これからもSTARTO社所属タレントが出演しているドラマは一通り見るつもりだけど、契約がややこしいのでこれからどう区切るかわからない。もし下記に挙がっていないSTARTO社所属タレントのドラマがあったら、気付いていないか見逃しすぎて諦めたかシリーズものなのでスルーしたかのどれか。 すべてネタバレあり。 作品『彼女と彼氏の明るい未来』 2.5 けっこう面白い撮り方するなぁというシーンがちょこちょこあっ

          【ドラマまとめ】2024年1月-3月に見たジャニーズ(STARTO)ドラマ

          エッセイ#061 - けしからん万引き

          夕方のニュースでたまに冷凍餃子の無人販売を万引きする人の特集をしているけど、あれを見てみんなけしからんと思っているのだろうか。私はそりゃそうだろと思ってしまうのだけど。 1パック千円もするような冷凍餃子は、無人で売るなら自動販売機みたいにお金を入れたら出てくる方式にするべきだと思う。そういうコストを掛けずに無人販売するなら、万引きのリスクを容認するべきだと思うのだ。別に私は万引きをした事なんてないし、他人も万引きするべきではないと思っている。でも世間には一定数そういう事をする

          エッセイ#061 - けしからん万引き