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ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)57日目:親のお葬式

都市封鎖57日目:5月18日(月) 感染者数:640人(前日比0人増)

昨晩遅くに、友人から、お母さんが危篤のため急遽帰国するというメールがあり、留守中の郵便物の処理などのお手伝いをすることになりました。

今、ハワイから日本行きの直行便はありません。日本への一時帰国には、サンフランシスコかシアトル経由もしくはグアム経由となります。ただ、どこを経由しても、日本入国後には14日間の自己隔離をする必要があります。

友人は帰国後14日間はホテルに滞在、その後お母さんの入院する病院へ駆けつける予定でした。が、残念なことに今朝お亡くなりになってしまいました。今までとてもお元気で、老後の楽しみの畑仕事に勤しんでいらっしゃったそうです。

気丈な友人は「母はいつも『最後はポックリと亡くなりたい』と言っていたので、ほぼ92才で思い通りになって良かったのではないかと思う」と電話で話してくれました。明日にもお葬式になるそうなので、事態が落ち着いて、普通に日本に行けるようになったら、お墓参りに行くそうです。

海外で生活している人は、みなそれぞれに覚悟はしていると思います。とは言え、この21世紀の時代に、日本に帰れないような事態が勃発するとは誰も思ってもみなかったのではないでしょうか。

私は、大学卒業後に就職のためにパリに旅立った日、「これで親の最期を看取ることはできないかもしれない」と覚悟しました。それから30年近くの月日が経ち、父が他界しました。他界した日の朝、スカイプで話しができたのがせめてもの救いだったと思います。そして、次の日には日本行きの飛行機に乗り、お葬式に参列してお別れをすることができました。

が、今の状態では、親と最後のお別れもできない非情な状態です。こんなとんでもない状態から早く抜け出て、せめて親のお葬式には参列できる日が再びくることを切に願っています。

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(このブログは2020年5月18日にyumiozaki.comに掲載されたブログの転載です)

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