ゆーみんの『幸せの道標』第4話

おはようございます。
開運セラピストのゆーみんです。


今日は人生の『関所』というお話です。
『関』という字は、「せき」とも読むし、「かん」とも読みますね。


「出入りを取り締まる門」と辞書にはあるみたいです。
江戸時代、国境に関所を設け、人や物の往来を取り締まっていました。


通行手形がなければ、関所を越えて他国に行く事は昔は許されなかったのです。


そして、人生にも関所があります。
安岡正篤氏のこんな言葉があります。


「人生はしばしば出会わなねばならぬ関所を、幾つも通り抜ける旅路である」

このように、関所を越える事で、人は人生に新しい世界を切り開いていこうとします。


関は人を磨く通過点でもあるのです。
中でも、これほどの難関を越えてきた人は滅多にいないという人がいらっしゃいます。


東京大学教授の福島智氏です。
福島氏は3歳で右目を、9歳で左目を失明し全盲となりました。


元々楽天的だったという福島氏は、視力を失っても、音の世界があり、外の世界とつながることが出来ると考えました。


実際に音楽やスポーツ、落語に夢中になっていたと言います。


しかし、その後14歳の頃から右耳が聞こえなくなり、18歳の時に左耳も聞こえなくなってしまったのです。


全盲聾となってしまったのです。
光と音から全く閉ざされた世界でした。


『なぜ自分だけがこんなに苦しまなければいけないのか・・』
『これから先、どうやって生きていったら良いのか・・』


不安、絶望、恐怖の日々が続いたと言います。

そんなある日、福島さんのお母様が、福島さんの指を点字タイプライターのキーに見立てて、「さとしわかるか?」と打ったそうです。


「あぁ、わかるで」と福島さんは答えました。
そして、母親のこの指点字は、福島さんにとって大きな転機となりました。


福島さんは、真っ暗な宇宙空間から、人間の世界に戻ってきたのだと言い、その時の感動を詩にも綴っています。


指先の宇宙。
僕が光と音を失った時、そこには言葉がなかった。
そして世界がなかった。
僕は闇と静寂の中でただ一人言葉をなくして座っていた。
僕の指に君の指が振れた時そこに言葉が生まれた。
言葉は光を放ちメロディーを呼び戻した。
僕が指先を通してキミとコミュニケートするとき、そこに新たな宇宙が生まれ、僕は再び世界を発見した。
コミュニケーションは僕の命。
僕の命はいつも言葉と共にある。
指先の宇宙で紡ぎだされた言葉と共に・・・

福島さんにとって言葉の持つ意味は大きかったように、私たちの命は常に言葉と共にあります。


そして、「関」という言葉からも連想されるように、絶望の淵を乗り越えた先に光が必ずあります。


絶望の淵から人間を救うのは、言葉なのです。
そして、どんな人でも、人生の難関も言葉という「通行証」を手にする事で、乗り越えていけるのです。


その事を福島さんは教えてくれます。
どんな境遇であっても、言葉という希望の光がある限り、私たちは自分の人生の扉を開いていく事が出来ます。


愛のある言葉で、人に何かを与えられる人になりましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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